はてさて、厚生元事務次官夫妻殺しが大きく扱われていますが、何か本当に犯人が捕まるのかという空気です。と言うかそもそも、同一犯なのかも分からない現状。計画犯なのは間違い無さそうですが。
( ・ω・) だけどまあ、元高級官僚だから扱いが大きいってのも、変な話だよね
【汚職防止に銭寄越せ】
岬:ところで先輩は、政治家と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
公:ひょひょひょ、儂はこの黄金色の菓子に目が無くてのぉ。
岬:幼少の頃、汚職事件と御食事券を勘違いするのは御約束ですよね。
公:何の話だっけか。
岬:現実的な問題として、政治家には権限が多分に認められています。
そして、それに付いてくる旨味を吸おうと、
けしからん輩が蟻の様に群がってくるのも事実という話です。
公:清廉潔白は、夢物語……!
岬:何故、この様なことになるかと言えば、
一因として日本の政治はお金が掛かりすぎるというのがあります。
事務所を借りるのはもちろん、秘書の給与もあります。
選挙ともなれば、それこそ羽が生えたように飛んでいきます。
厳密には違法なんですが、ボランティアに仕出し弁当くらいは出すのが通例ですし、
更に突っ込んだ方となりますと、票を現金で買う方も居ます。
衆議院小選挙区に立候補しようと思ったら少なく見積もって数千万円が必要で、
当然、国会議員の正規給与、歳費だけでは賄えません。
公:やはり、貧乏人は政治をするな、と?
岬:何だかんだ言って、お金が無いよりはあった方が有利です。
公:そこは否定しておこうよ、大望ある若者として。
岬:自分の懐が厳しければ、他人に出させるというのも手です。
公:何という寄生虫精神。
岬:一般的に、政治献金と呼ばれるものです。
政治家個人への献金は違法行為になるので、
政党、或いは関連する政治資金団体へ渡すのが基本です。
法人が出す場合は企業献金、一個人が出す場合は個人献金と呼びます。
建前上、個人の政治団体への企業献金は法整備に影響するとの理由で禁止されており、
又、上限が定められているなどの規制も多くあります。
公:だけど、何の見返りも無くて金をくれる奴なんてそうそう居ないよな。
岬:企業の方も、格安経費で行われるパーティ券を買い取るなどの抜け道もありますしね。
結局、政治に掛かるお金を減らす方が合理的なんですが、
そちらは改善される気配すらありません。
公:所詮、世の中、金塗れ……!
岬:そんな不正な金の流れを緩和する目的で制定されたのが政党助成法です。
年間に国民一人当たり250円を枠として、
国庫、つまり税金から政党へお金が渡されます。
公:ん?
岬:これは国勢調査での人口準拠ですので、現在は2005年のデータが基になっています。
その総額は、おおよそ320億円です。
公:……税金泥棒?
岬:そういう解釈も一部でなされています。
参政権の無い外国人や私達未成年も助成金を負担していることになりますし、
そもそも支持していない政党へお金が流れるのは理不尽という解釈もあります。
現在、日本共産党が唯一、政党交付金は違憲であるとして受取りを拒否しています。
公:随分と気骨のある話で。俺なら、貰えるもんは何でも貰うが。
岬:唯、共産党のケースですと、割り当て分が他政党に流れる為、
結局、交付金の総額は変わって無いんですけどね。
公:ダメじゃん!
岬:この、全く融通が利かないところが、良くも悪くも日本共産党の特徴なんですよ。
今項目の纏め:政治はとにかく金が掛かる。それに纏わる汚職を防ぐという建前で、政党には政党交付金が税金から支払われている。
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