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 狼藉という言葉があります。ロウゼキと読むことが多いですが、ロウジャクとしても正しいようです。現代日本で使うことはあまり無いでしょうが、時代劇やそれに類するものではまだまだ現役感があります。暴力的な意味で乱暴をはたらく、という使用法は知っていても語源にピンと来る方は少ないでしょう。まず、藉を使う機会があまりありません。戸籍、学籍の籍とは違うようです。草冠ですし。この漢字には、敷く、踏む、雑などの語意が含まれています。そして中国の史書である史記に、狼が寝る場所として草を乱れさせるという記述があり、それが由来となっているようです。そこから物が乱雑になっている様を指すようになったのだとか。更に日本に輸入された後に野蛮な振る舞いという解釈が追加されたのだそうです。想像していたよりも歴史がありました。ちなみに、史記が編纂されたのは紀元前です。日本人が何をやっていたかも分からない時代に生まれた言葉が、使われ方が変わったにしても今でも通用するって、普通に凄いことですよね。

(・ω・) 本当、昔の中国のヤバさはギリシャ・ローマ並にぶっ飛んでる

【真のトリックスターは死しても世を掻き回す】
茜:埋蔵金の在り処を示した書物を作りたいって思ってるんだけど。
千:うちって、そこまで財政豊かでしたっけ。
茜:大事なのは、もしかしたらあるかもって気にさせる説得力だよ。
  色々な利権を握ってるのは事実だし、妄想は膨らむよね。
千:つまり未来の人が有りもしない財宝を追い求めて、
 空回りするのを想像して楽しむのが目的ってことですか。
茜:人間って夢が無くちゃ生きていけないし、その一助になればなって。


【あとは謎技術で怪物が発生し続ければ完璧だ】
茜:ちょうど鉱石を掘り尽くした廃山があるんだよね。
千:むしろ、それを活用する方法を考えてる内に着想したのでは。
茜:前の統治者が無計画に穴を掘り進めていったから迷路状態で、
 全容を知る者が居ないっていう、いわく付きなのよ。
千:王族の墳墓を荒らそうとしたら、罠やらで死にまくったって話を思い出しました。
茜:迷宮探索は冒険家永遠の憧れだから、本懐なんじゃないかな。


【良くも悪くも努力家だから積み重ねた事実に安心感を覚える】
千:辞世の句が、死ぬ直前じゃなくて、
 ヤバそうだと思ったら事前に詠んでおくのが基本っていうのに衝撃を覚えたんだけど。
麗:流石に、城が燃えている状態で呑気に詠む方は多くないでしょう。
千:それはそれでカッコいい気がするけど。
  誰が伝えたんだっていう根本的な問題はさておくとして。
麗:正直、自分の閃きに自信が持てない方なので、
 即興で詠んだものが後世に残るとなると化けて出てしまいそうです。


【とりあえずキープという根性無しの極みみたいな選択肢があるぞ】
茜:問題は、生き残っちゃった場合にどう処理するかだよね。
麗:再利用するにしても、誰かに譲るにしても、締まりが無い話になってしまいます。
千:燃やして無かったことにするのが一番マシって話になりそう。
茜:だけど、後になってもっと良いのが詠める保証なんて無い訳で。
麗:初めて死を目前にした極限状態が、感性を研ぎ澄ます可能性はあります。
千:若い頃に産み出した傑作を、生涯塗り替えられなかった芸術家みたいな話になってる。

 千織の茜に対する喋り方が敬語なのかタメ口なのか、すげーブレがある気がしてきました。多分、明確に茜に語りかけてる時は敬語で、独白寄りや西ノ宮姉の両方に言ってる感じの場合はタメ口なんだと思います。
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