ピアノは手が小さいと届かない場合があって不利という不思議な特徴があります。鍵盤を気持ち小さくするとか、二列じゃなく三列で構築するとか、最初からそういう設計にしなかったのは何故なんでしょうね。
( ・ω・) ん? 白い方々を基準に作ったから、元々、ヤポネーゼに合ってないってだけか?
【投票率と組織票の密接な関係】
岬:投票率の変動は、主として無党派層と言われる方々の動向で決まるとされており、
支援組織が強固な政党である程、低投票率であることを望みます、以上。
公:すいません、桜井さん。もう少し分かり易く解説して頂けませんか。
岬:先輩に分かるレベルとなりますと――ぱーぷ君はライオン村の村長さん。
みんなにえらばれたエラい人。
きょうもみんなのためにがんばるぞー。
公:そこまで下げられると、むしろ分かりづらいわ!
岬:と、漫才はこれくらいにして、そもそも投票率とは、
投票者の有権者に対する割合で、有権者全員が投票した場合、100%となります。
これを超えることは理論上有り得ません。
余談ですが、朝鮮民主主義人民共和国で限りなく100%に近い数字が記録され、
ギネスブックに載ったこともあります。
又、イラクの故フセイン元大統領が国民の信任投票で、
100%の支持率を得たことがあります。
公:――ま、そこんところは敢えて触れるのはやめておこう。
岬:一方、組織票とは、特定の団体が特定の政治家、
ないしは政党に関連する人脈全ての票を集中させることで、
政治家サイドとしては、生命線とも言える票です。
公:それは……良いのか?
岬:一部では投票の為の券を盗んだり、金銭で買い取ったりしてますので、
それらは完全にアウトです。
けれど結局、組織に属している人も最終的には自分の意思で書き込む訳ですから、
組織票自体はそれ程とも言えないでしょう。
まさか上司なりが選挙当日、
後ろにくっついて誰に入れたかを覗き込むという訳にはいかないんですから。
公:そんな会社、嫌すぎる。
岬:ではここでモデル地区を作ってみましょう。10万人の有権者が居る地区でです。
組織票2万人を持つ団体が支持している場合、
とりあえず望める得票率は何パーセントでしょうか。
公:20じゃないのか? 小学生でも出せる計算だと思うが。
岬:その計算は、あくまで投票率が100%であることを前提に成り立っています。
日本の投票率は国政でも60~70%程度。
地方ともなると40%を切ることも珍しくありません。
公:つまり……どうなる?
岬:分かり易く、投票率が50%で考えてみましょう。
投票に行った人は、何人になりますか?
公:5万人、だよな。
岬:つまり組織票の2万票は、5万分の2万、40%程度を占めることになります。
投票率の変動だけで、二倍もの効果を得ることが出来る美味しさです。
組織票に携わる人は、かなりの確率で選挙に行くので、
政治家から見れば投票率の変動はヤキモキせざるを得ないものなんです。
公:ん? 昔、何かを言った人が居た様な?
岬:多分、森元総理でしょうね。
『無党派層は寝ててくれれば良い』と言って顰蹙を買ったんです。
自公連立政権は支持組織が大きいところですから、無党派層が行かず、
投票率が下がるのは望ましい展開なんです。
選挙に携わる者として気持ちは分かりますけど、
総理の立場なのに公の場で口に出してしまうセンスは同情出来ません。
公:伝説の多い人だなぁ。
岬:結局、何でこんなことになるかと言うと、日本は有権者の40~50%が無党派層、
つまりは特定政党を支持していない人達で構成されているからです。
この人達を巧く乗せる、或いは嫌われるかするだけで、
選挙での勝ち負けが大幅にグラつくことになります。
公:選挙怖い、本気で怖い。
岬:それでは、次項ではその投票率が何に依って変動するのかと、
投票率が与える結果について述べていきましょう。
今項目の纏め:投票率の浮沈は無党派層が握っている。下がれば下がる程、支持基盤を持つ政党が有利になる。
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