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 子供から大人まで楽しめる、自律型レーシングマシン、ミニ四駆の人気が、細く長く未だに続いている模様です。何でも、今のミニ四駆はモーター別売りで、外装をパッケージとして売っているのだとか。たしかに、何台も買うとモーターって余りますものね。しかも外観が一緒だから、どれが古いのか分からなくなったり。割と真っ当なシステムな気もします。経費削減ってだけの気もしますが。

( ・ω・) 閃いた。ふに四駆ってのを開発しましょう、タ○ヤさん

「皆さん、お久し振りですね。ここ、ポルトガを旅立ってから、一年程になりましょうか」
「御無沙汰してます、クワットさん」
 何とか、生まれて初めての大陸間移動を成功させてポルトガに舞い戻ってきた僕達。息を吐く間もそこそこに、豪邸にお邪魔して一礼をした。
「ところで~、三人共、色々と怪我をされてますが、モンスターと戦ってこられたのですか?」
「いや、あの、これはですね」
 奥さんに言われた通り、僕達三人は打ち身、擦り傷、切り傷と、軽傷とはいえ、見た目はボロボロだ。何てことはない。ルーラそのものは成功したんだけど、着地の直前に臆した僕がシスに軽く抱きついちゃったもんだから反撃を食らって、更にはバランスを崩して反対側のアクアさんの体勢にも影響を与えて――そんな状況で、まともに地に降り立てるはずもなく、絡まったまま地面に突撃しました、と。魔法障壁みたいなもので衝撃は緩和されたけど、所詮は生身の人間。さっき述べた通りの傷を負った訳です。
 もちろん、回復呪文を使えば応急処置くらいは出来るけど、帰りも同じ過ちをしたら二度手間という暴論がまかり通って、このまま会うことになりました。今にして思えば、これを受け入れた時点で、相当に焦ってたと思うんだよね。
「大して痛くも無いですし、血で汚すことも無いようなので、話を始めさせてもらいます」
 経緯を話して呆れられるのも阿呆らしい気がするし、ここは適当に流しておこうっと。
「うむ、手紙を読ませて頂きましたが、西方大陸、新興都市のスピルと言えば海を越えてその名が聞こえて来る程の名商人。期あらば相まみえることもあると踏んでいましたが、まさかこんな形でとはね」

 

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