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 総理大臣というのは因果な商売で、日本で一番偉い人として歴史に名を残します。第何代と、ナンバリングまで付けてくれます。でも、十人の内、九人までは扱き下ろされて、低支持率のまま辞めていきます。平成になって、高支持率、長期政権で切り抜けたのが小泉元総理くらいというところで察してあげてください。昭和以前はよく知りませんが。戦中、戦前はもっと知りませんが。

( ・ω・) つまり、大臣要職歴任して、権力だけ蓄えるのが一番美味しいんだよ!

「手紙返ってきたよー」
 次の日の朝、僕達はアントニオ船長と話し合ってクワットさんに手紙を出した。流石、商売の極意は神速にこそありと公言するだけあって、昼御飯の前には返事が来たよ。
「何て書いてあんの?」
「ん。凄い興味示してくれてるね。出来ることなら、会って詳しく話したいってさ」
「ふーん。で、どうすんの? たしかこっからならそんな遠くないし、船で行く訳?」
「いや、今回は時間が惜しいし、ルーラで行こうかな、って」
「へ~」
 あれ、シス、ちょっと後ずさりしてない?
「じゃ、頑張ってきてねー」
「……」
 ん?
「一人で、行かせる気?」
「だって、あれでしょ。アレクって、ルーラで短距離移動ならともかく、大陸間移動なんて試したことないんでしょ?」
「だから、一人じゃ不安なんじゃない」
 物凄く手前勝手なこと言ってる気がするのは、さておくとして。
「いやー、たまにはあたしも、留守番するのも悪くないかなって。どうせ行って話して帰ってくるだけだから、晩ご飯には戻ってこれそうだし」
「あのね。君を一人にしといたら、どんな『商売』を始めるか分かったものじゃないでしょう」
 アクアさんに、シスを完全に抑えつける力が無いのは知ってるつもりだ。僧侶と盗賊という関係上、それはそれでどうかと思うけど。
「でしたら、わたくしが行きますわ」
 アクアさーん。それじゃ、尚更、シスが好き勝手――。
「む~。分かったよ。あたしも行くってば」
「……」
 あれ?
「アレクさんは、まだまだシスさんの扱い方を御存知ありませんわね」
 何を言っているかは分からなかったけど、だったら手癖の方も何とか操って欲しいなと、ほんの少しだけ思ったよ。

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