マスコミ各社の余りに露骨な麻生叩きに、逆に支持層も現れているとか。判官贔屓の日本人らしい話ですね。私の予想としては、春までもてば、自民の勝利もあるかも知れません。厳冬というのは、乗り切ることに価値があるのです。
( ・ω・) まあこのまま、サクッと凍死するかも分からんのですけどね
【アジテーション! 扇動って、結局なんなのかと】
岬:アジテーション、日本語で扇動というのは、
要するに他者の感情を刺激して、煽り立てることですね。
政治業界だと概ね、政策や政治家を本質以上に飾り立てて、
適正以上の人気を獲得することを指し、余り良い意味では使われません。
公:つまり、張子の虎か。
岬:八割くらいは、そうです。
公:否定しないんだ。
岬:ですがこの才能、政治活動をやっていく上で、
あるなら無いよりは良いに決まってるものです。
選挙での勝利と人気は、何をするにしても生命線ですからね。
地道で堅実なだけの活動を、一般人が評価するのはレアケースですし。
但し、ドーピングみたいなものですので、
反動もある程度は覚悟してもらうべきものですが。
公:何だ、その少年漫画の必殺技的なブースターは。
岬:歴史上で扇動の天才というと、数多の宗教家達ですかね。
死という、生命体である限り逃れられない根源をネタに飯を食う。
究極の扇動事業と言っても過言では無いでしょう。
公:消される、その内、消されるって。
岬:まあ、それは冗談としまして。
公:洒落になってませんから。
岬:近代になり、マスメディアが発達し、
政治家も積極的に報道媒体を利用するようになりました。
本当に最近となりますと、インターネット上で演説等をしているのは、
前に触れた通りです。
公:良い時代になった……のか?
岬:ですが、マスコミと政治家が完全につるんでしまうのは、
はっきり言って、碌でもないことです。
国家をどの様にでも動かせる危険性を孕んでいると言って良いでしょう。
公:どういうことでしょうか。
岬:この類の話をする時、先ず取り上げられるのは、
ナチス・ドイツとその総統、アドルフ=ヒトラーです。
時代は第一次大戦後、ドイツは敗戦の傷が癒えず疲弊していました。
そこに現れたのが、天才的扇動能力を持つヒトラーが率いる、
国家社会主義ドイツ労働者党、通称、ナチスです。
彼らは民衆を鼓舞する所作に優れ、又、
特定の民族や芸術を否定することなどで選民思想を煽り、支持を伸ばしました。
人間というのは不思議なもので、最初は違和感があることでも、
何百回も同じことを言われると、そういうものとして受け止めます。
端的に表現すると、洗脳なんですけど。
公:ぶっちゃけちゃったよ。
岬:記憶に新しいところでこの才能に優れていたのは、小泉純一郎元総理でしょう。
彼の小気味良く、且つ要点を短く纏めた言い回しはテレビ映えし、
国会討論視聴率を引き上げ、ワイドショー等でも多く取り上げられました。
その追い風は小泉旋風と呼ばれ、改革断行を旗印に、
五年半にも渡って総理の椅子に座り続けました。
余談ですが、総理を辞めて二年後の2008年9月、
次期衆議院選への出馬をしないことを表明しました。
自民党が崩壊するとまで言われているこの時期に逃げ出す鼻の良さ。
選挙参謀としては見習いたいものです。
公:視点がやっぱり、そういうところにあるんだな、岬ちゃんは。
今項目の纏め:政治用語で扇動とは、報道機関などを使い、意図的に民衆を煽ること。余り良い意味で使われないのは、民主主義の存在意義が希薄になり、独裁政権に近くなるからである。
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