『腑に落ちない』と変換しようとして、huniとローマ字入力。よしよし、『ふに』と出たから後はスペースを押して――huni。
( ・ω・) これは絶対に朱雀の呪い! 間違いないよ!
【記者クラブ制度! 必要悪か、絶対悪か!?】
岬:記者クラブは、日本の報道業界独特の制度で、政界と極端に馴れ合うと、
扇動の項で述べた弊害が起こるという指摘がされています。
公:何にしても、日本語で頼む。
とりあえず、記者クラブってなんだ?
岬:簡単に言うと、国会や警察署といった、記事になり易い場所に、
記者達が集まる詰め所があるんですよ。
そこで発表された政治や事件の情報を基に取材したりする訳ですね。
公:はぁ、まあ、良いんじゃないでしょうか。効率的ですし。
岬:但し、大手報道機関を主とした一種の会員制システムで、
フリーや海外のジャーナリストなんかは、概ね、入ることが出来ません。
公:――!?
岬:得体が知れないジャーナリストが紛れ込まない様にするというのが、
記者クラブ肯定派の言い分ですね。
他にも、記事にするまでの過程を迅速にしたり、協同することで、
権力に対抗する力を持つということを意見として言っているようです。
公:それだけを聞くと、分からんでもないような……?
岬:反対派の言い分は、『情報の独占、詰まるところは談合体質の助長』
『同業である報道関係者に依る不祥事の揉み消し』、
『情報依存に依る記者としての感覚の劣化』、
『取材対象と馴れ合い、癒着が生じる』、『新規参入に紹介が必要だ』、
『記者室の費用は原則的に取材対象が負担している。
つまり官公庁の場合は税金で賄われている』等々で――。
公:多いわ!
岬:実際、日本が報道の自由度ランキングで伸び悩んでいるのは、
この記者クラブ制度が最大の理由とも言われています。
閉塞的でムラ社会である日本の風潮を反映しているとも言えますが。
公:毒針は通常営業の模様ですね。
岬:極端に馴れ合う一例は、官報接待です。
分かり易く言うと、各官公庁の経費で、
報道陣と一緒に食事なんかをした例があってですね――。
公:ちょっと待て。当然、それも元は税金だよな?
岬:言うまでもありません。
公:そんな奴らが、居酒屋タクシーとか叩いてんのか?
岬:本当、どの面下げて言ってるんでしょうかね。
実際、90年代以降、弊害の方が大きいと判断し、
撤廃した地方自治体や企業が少なからず存在します。
又、先に述べた報道の自由度ランキングを作成した、
国境なき記者団も廃止を求めています。
公:実際、無くなるとどうなるんだ?
岬:特に変わらないと思いますけどね。
と言うか、官公庁の情報は、理屈の上では国民の物で、
記者クラブの前に、ネットで流して良いもののはずなんですよ。
そこから取材を重ねて付加価値を作るのが記者の仕事で、
官公庁からは、メールで連絡すれば済む話です。
まあ、そんなことをしたら新聞の売り上げが下がって、
悲惨なことになる恐れがあるので、抵抗は必死でしょうけどね。
只でさえ何処かの新聞は大赤字らしいですし。
公:官民癒着を叩く者共が、一番、びっちり癒着しているという話かのぉ。
今項目の纏め:記者クラブは、日本が誇る官民癒着の真骨頂みたいなもの。強烈に擁護できる理屈は聞いたことないし、思い付きもしない。
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