な、何かいきなり寒いのですが、どなたの陰謀でしょうか。冬の聖獣は……玄武か。あ、余りに出番が少なくて、ついに本気を出したというのか。
( ・ω・) しかし氷河期が近いという噂もあるし、本当に地球は温暖化してるんですかね
【誘導設問!? 当てになるのかならぬのか】
岬:ところで、先輩は死刑問題についてどう思われますか?
公:また難しいことを……法と国家が命を奪うのはどうかと思うが、
何人も殺した奴を生き長らえさせるのもなぁ……。
岬:では、具体的に殺人事件が起こったことを想定して下さい。
その犯人が『浮気して問い詰められたから、お腹の子供を含めて全員殺してやったよ』
とか言い出したとしましょう。
さて、先輩、死刑についてどう思いますか?
公:こういう奴が居る限り……現実的に死刑ってのもしょうがない気もする。
岬:この様に、賛成派と反対派が混在する問題については、
中間層が、調査をする時期に依って揺れ動くものです。
『死刑についてどう思われますか?』
『あの事件で死刑論争が過熱していますが、あなたはどう思いますか?』
聞いていることは似ているようで、結果には差が出るでしょう。
報道機関は、設問一つで数字をある程度コントロール出来る立場にあるんです。
そもそも、世論の方向性を報道機関が幾らか操作出来ますしね。
先程の取捨選択を加えて本気を出せば、極端な話、元データを弄ることなく、
全く別物の数字を叩き出すことも可能でしょう。
どの程度やっているかまでは、想像の枠を出ない訳ですが。
公:だから、『世論調査調査機関』を作ってだな――。
岬:そういう不毛な争いは、時間の無駄です。
公:一刀両断されたー。
岬:他にも、特定の報道機関に好意的な感情を持っていないと、
拒否する場合も考えられますよね。
例えば日本では、読売、朝日、毎日、日経、産経新聞なんかがありますが、
どなたもそれなりに、好意と嫌悪の感情があるでしょう。
嫌ってるところの調査に協力するなんて御免だというのが普通の心理ですし、
結局は偏った人間で構成される一因になります。
暇な人ですと、嬉々として無茶苦茶な回答をするかも知れませんが、
まあ、それはそれで置いておきます。
公:置いておくんかい。
岬:あくまでも、データを一切、改竄して無いと仮定しても、
これだけ数字が上下する可能性を秘めて居るのが世論調査です。
複数社の結果を総合的に判断するならいざ知らず、
一社のたかだか数%の差で『逆転した』だの、『微増』『微減』だのと言うのは、
頭が沸いてるのか、政治的な意図があってなのか、まあ、どちらかでしょう。
公:それでも、多少は当てになるんだろう?
岬:一社だけでは、絶対の指針にはならないのは確定です。
露骨に数字を弄った前例は結構ありますしね。
なので、複数社の数字を見比べた上で、誘導的な設問が無いかを吟味し、
総合的に判断をすれば、『それなり』には使えるものです。
具体的に言うと、10%単位くらいでしょうか。
一般人に、客観的な世論を調べる術はありませんしね。
尚、私達選挙参謀は独自の調査網を持ってますので、
余りに露骨なことをしでかすと、鼻で笑ったりも出来ますよ?
公:眉唾臭いけど、真実味も感じられる話を聞いたところで、次のお題に行ってみよー。
今項目の纏め:世論調査が何処まで信じられるかはあなた次第。少なくても、一桁目の信頼性は、かなり低いと思えてしょうがない。
PR