先日、献血をしにいったところ、年末ということで『カレンダーはいかがですか』と言われる。サンプルの絵柄を見てみると、そこには仔猫と仔犬が――。
( ・ω・) 貰って帰ったことまでは、敢えて記述する程のことでもない
【世論調査! 甘美な響きの曖昧な罠!】
岬:先輩は、世論調査って御存知ですか?
公:あの、内閣支持率がどーたらって奴か?
岬:はい、その世論調査です。
先輩はあの数字、どのくらい信用してますか?
公:改めて聞かれると……そこそこは。
ってか、各社で結構バラつくよな。
科学的で統計的を売りにしてるのに、変な話じゃないか?
岬:統計学的に言えば、ソースとなる母体が大きければ――
要はたくさんの人に聞けば聞く程、正確に近い数字が出ます。
元々、科学実験や統計は誤差を含んでるものですしね。
公表するのであれば、その誤差まで示すのが、
公明正大を謳うマスコミ様の仕事だと思うんですけど。
何にしましても、1000人や2000人の調査で、
コンマ1桁まで出ないことだけは確実です。
公:大本の日本人は、一億二千万だものなぁ。
岬:しかしこれも、あくまで調査が、
公正且つ厳格に行われたと仮定した上での誤差です。
数学的に発生するものなので、気にする程のものではありません。
ですが、この数字に、
何らかの意図が加えられている可能性は無いのでしょうか。
公:何だって! 岬ちゃんは、社会の木鐸たる報道機関が、
捏造情報を堂々と公表してるって言うのかい!?
岬:そこまでは言いません。
他にも誤差を発生させる要因はたくさんありますしね。
そもそも、現行の世論調査で主流となっているのは、
コンピューターでランダムに発生させた電話番号に掛けるという、
RDD方式が主流なんです。
ですが近年、携帯電話の普及で、
自宅に電話を引いていない層は少なからず居ますし、
ネット回線を使ったIP電話も対象外です。
概ね、土日に行われることが多いんですが、
世には、週末や深夜帯に働いている層だって居ます。
これらの意見が黙殺されるというのも、誤差を大きくする要因です。
それに、例え一人暮らしであろうと、三世帯同居家族だろうと、
電話回線が一本なら一件扱いですしね。
公:固定電話が無いと、人間としてさえ扱われない!
岬:後は、有効回答率という胡散臭いものですね。
概ね、五割から七割くらいのものなんですが、
逆に、残りの三割から五割は本当に無効な回答をしたのでしょうか?
そこの取捨選択は報道機関の判断に任せられている訳で、
意図を加えようと思えば、容易に出来る部分です。
公:ちょっと、黒岬が入って参りました。
岬:さて、意図を加えるという話ですが、
こんな報道機関の公正性を疑われるものではなく、他にも方法はあります。
設問を、誘導しやすいものにするだけで充分です。
公:……どゆこと?
岬:思ったより長くなりましたので、その件につきましては、次項でやりましょう。
今項目の纏め:世論調査は、一億二千万、全員に聞かない限り、どうやったって誤差は出る。ある程度の信頼性と胡散臭さが同居している、難しい存在である。
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