2010
先の参議院選で、民主党は改選議席を10減らしましたが、みんなの党が獲得した議席も10。やっぱり、大雑把に言って民主党の失望票が、そのままみんなの党に流れた、と。御祝儀相場でこの体たらくで、今後、民主党の支持が戻る見込みは絶無ですから、次期衆議院選挙は凄いことになりそうですねぇ。300小選挙区のままでしょうから、どれだけみんなの党が候補を立てられるかにもよりますけど、民主党が第三党にまで転落するんじゃないかとさえ思っています。と言うか、民主党は着実に空中分解コースですから、自民に取り込まれるか、小政党が三つくらい出来るか。問題は、時期だけですね。
( ・ω・) これをドンピシャで当てれば、多分、株で大儲け出来るよ!
「何を言う。どうにもスピルに対して印象が薄かった俺にしてみれば、貴様らの情報を掴んで相手に流すくらいのことしないとだな――」
「若輩の僕が言うのはあれですが、もう少し、自力で何とかする方法を考えて生きて下さい。ジュリの教育にも絶対、悪いです」
アクアさんのお爺さんに会っても、さしたることを言わなかったこの僕に、他人の家庭の事情まで言及させるとは、とんだダメ人間だ。
「それで、これからどうしますの?」
「うーん」
たしかに、スピルのやっていることは感心できない。現行の国家体制は色々な問題を抱えてはいるけれど、同時に、根底から覆す混乱を招いてまで破壊しなければならないものでもない。一種の私利私欲が理由となっているなら尚更だ。
とは言え、じゃあ、僕に何が出来るかと言われると、それはそれで返答に窮する訳で。個人的に憤りを覚えようとも、街のチンピラよりは腕の立つ剣技と、それなりの将来性があるらしい魔法くらいしか取り柄がない僕個人に、どうこうできるものじゃない。それはシスとアクアさんにも同じことで、このメンバーで何か出来るとも思えない。
やっぱり、現実的に処理して、アントニオ船長に相談した上で、クワットさんに援助を乞うくらいしか無いんじゃなかろうか。と言うか、専門外のことだし、オーブにも、魔王退治にも、兄さんの消息にも、直接は関係ないんだから、全部委託しちゃっても――。
「一度船に乗ったら、港に着くまでは降りることが出来ないものだとも思いますわよ」
う、アクアさんらしい理屈だ。たしかに、このまんま人に放り投げるっていうのも納得できないものがあるのは事実だし――。