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 獏と呼ばれる生物が居ます。バクと読みます。ウマ目バク科に属する動物を総称したものです。南北アメリカ大陸と東南アジアに生息し、体長は2メートル程度といったところです。身体は太めの流線型で、体毛は少ない種が多くなります。草食性で森林と水辺を好み、前方に突き出した頭部と鼻が特徴的です。同時に、東アジアに伝わる幻想動物の名でもあります。姿形は諸説ありますが、熊の胴体、牛の尾、虎の足、象の鼻、犀の目というのが一般的なようです。悪夢を食べてくれる俗信が有名で、縁起が良いものとして扱われます。なんなら皮を敷物にすれば破邪の効果を得られます。なぜ同名なのかと言えば、マレーバクの姿が似ている為に混同したという説が有力視されています。順番として、現物がモデルとなったのか、結果的に被ったからかは分かりませんけど。実物を使うのはハードルが高いので、獏を模した枕なんかが安眠に繋がるとして用いられます。よく寝れるかなんて精神的なものが大半でしょうし、割と効果があったんじゃないですかね。

(・ω・) ちなみに莫は、否定とか虚しいって意味らしい

【余計な一言で冷や飯を食わされるのは時代を問わない】
千:たまに、何でここまで血眼になって働いてるのか、
 疑問を覚えることがある。
茜:もうちょっと強めに洗脳しないと駄目かな。
千:何か、不穏なことを口にしませんでした。
茜:ここで気付かない振りを出来るかが器量って人も居るよ。
千:大人なら備えて当然の処世術かも知れないけど、
 その域に達するのは一部なんじゃないかと思う。


【独裁と呼ばれる段階になって初めて気付くものだ】
茜:だけど考えてみて欲しい。
  浮世で生きる理由なんて、御家、寺社、使命感なんかの為であって、
 誰かが勝手に設定したからって問題があるかな。
千:詭弁や居直りと呼ぶのでは。
茜:全体の幸福を目指すには、多少の調整は許されるよね。
千:本当に幾らかで済むなら必要悪の範疇だろうけど、
 歯止めを掛けられなくなる気がしてならない。


【人生に飽きた老人みたいな感性をしてるな】
麗:私は設定された目標に向けて、
 少しずつ作業をするのが好きなので構いませんけど。
千:こういうのを理想的官吏と呼ぶのかも。
茜:逆に野望を芽生えさせたくなるんだけど。
千:何処まで天邪鬼なんですか。
茜:もちろん歯向かうなら全力で潰す訳だけど、
 討たれたとしてもそれはそれで過程を楽しめるかなって。


【聞き入れて貰えるかは考えないことにする】
千:茜さんこそ、この歪んだ情熱は何処から湧いてくるんだろう。
麗:人ならざる存在に動かされているとしたくもなります。
茜:穏やかな水面に石を放り込んで波紋を広げたくなるのは、
 誰の心にもある挙動だよね。
麗:泰平の世なら分からなくもありませんが。
千:この諍いが絶えない時世で掻き回し続けるのは、
 普通ではないと進言しておきます。

 結局のところ、荒んだ時代がトリックスターを生むのか、トリックスターが時代を荒ませるのかは良く分かっていません。とはいえ英雄に置き換えても永遠に答が出ないであろう辺り、傑出した個人の影響力というのは馬鹿にできないものな気がしてきました。
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