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 東方見聞録と呼ばれる書物があります。ヴェネチア共和国、現代でいう東北イタリア出身のマルコ・ポーロが、アジア諸国を回顧したものです。13世紀後半の旅行記で、交流が乏しい時代背景を考えると貴重な情報源でした。マルコが少年の折、商人である父と叔父に連れられて東アジアへ向かいます。4年の時を経てモンゴル帝国の首都に到達し、5代皇帝フビライ・ハンに謁見します。ここで気に入られ家臣となり、以来20年近く各地を巡る職務をこなしました。見聞録はこの際の経験が基になっています。四半世紀ぶりに故郷へと帰ったマルコは家業に精を出しますが、戦争の影響で捕虜になってしまいます。獄中で出来た友人に過去を語ったところ編纂してくれて、現代まで残る歴史書になりました。あくまで個人の体験談なので、色々と怪しげな記述も見受けられます。ジパングを黄金の国と紹介し、至る所に溢れているとしたのが一例です。当時の日本は貿易の対価として砂金を使うことが多く、ありふれていると勘違いされたのが原因と言われています。誇張や抜けが頻出する点から、実はアジアなんか行ったこと無いんじゃないか説もあったりします。それはそれで噂話をベースに喋っていたことになり、物凄い才能に思えますけどね。

(・ω・) ジャパンはジパングの変化なので、影響は少なくない

【大体はあの世界的名探偵の影響】
マ:当然、痕跡のチェックを始めたねん。
玄:探偵の基本です。
マ:いついかなる時も虫眼鏡は手放さへんで。
玄:それって有用なんですか。
マ:知らん。
玄:雰囲気重視であることを、
 ここまで言い切られるといっそサッパリします。


【腕は良いもんだから辞めさせられないという】
マ:そこで見付けたんが隠し扉や。
玄:ゲームのギミックじみてきました。
マ:ビル内部に不自然な空間があったねんな。
玄:時たま謎の観察眼を発揮します。
マ:会社員時代、不明瞭な経費をネチネチ突いて、
 煙たがられてたんは伊達やないで。


【間違っちゃいないけどどの口が言うのかと】
玄:当然、ホイホイと入っていったんですよね。
マ:そないな恐ろしいこと出来るかい。
  あからさまに怪しいで。
玄:どうにも判断基準が分かりません。
マ:進退の見極めが、知恵者の必携品やねん。


【むしろ退場した方が幸せかも知れない】
マ:まずは情報収集からやな。
  建物の持ち主や用途が分からんと動けへん。
玄:探偵は行き当たりばったりで行動し、
 危機は閃きだけで切り抜けるものだとばかり。
マ:そないなんは早々に脱落するはずやねんけど、
 主人公補正で生き延びてまうんやなぁ。

 シャーロック・ホームズの服装と言えばインバネスコートに鹿撃帽が真っ先に思い浮かぶことでしょう。原作小説にそんな記述は無いらしいんですが、挿絵や演劇で定着したのだとか。ドラマやアニメ化でビジュアルイメージが固定されることが珍しくないのは、昔から変わらないんですね。
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