2009
更に昨日の話の続き。もういっそ、小沢擬人化したら良いんじゃね?
『政権交代じゃないと、興奮出来ない身体になっちゃったの……』
( ・ω・) 突っ込んだら負けって、こういう時に使う言葉なんですよ?
「えーと、こう、握り拳くらいの宝玉なんですけどね。これを六つ集めないとバラモス城に乗り込めないらしいんですよ。今は、青、紫、黄の三つが集まってて、残りは、赤、緑、銀らしいです。何か心当たりの情報、ありませんか?」
「口で言われても分からんのぉ。既に三つ集まっておるのであれば、手元に一つくらいはありやせんのか?」
「そう、ですよね」
大丈夫、大丈夫。このパープルオーブは、大巫女しかその所在を知らないって姉さんが言ってた。ヒミコからトヨ様へ正式な引継ぎがあった訳でも無いし、現物を見たことは無いはずだ。だからここで普通に出しても、何の問題も――。
「くくく、案ずるでない。仮におーぶがジパングに縁があるものであろうとも、咎めたりはせぬわ」
そんな僕の心の内は、トヨ様にあっさりと読み切られていた訳で。
「何で、分かりました?」
「そなたが嘘をつく時、或いは本当のことを言わぬ場合に目を合わさぬことくらい、会ったその日から割れておるわ」
姉さんにも言われたけど、今後、交渉事があることを考慮に入れると、この癖、何とかした方が良さそうだなぁ。
「面白い男よぉ。こやつ、これでも遊戯の駆け引きでは強い方なのであろう。それがこの様な無様さを晒すとは、とても同一人物とは思えん」
だって、数値化されたゲームなら、僕という人格を遮断すればほぼ平静でいられるけど、こういうのは人間対人間じゃない。感情を遮断したら事務的すぎて不自然だし、難しいなぁ。
「ふむ、これが『ぱーぷるおーぶ』かえ。成程、人知の及ばぬ強い力を感じるのぉ」
「やっぱり、そうなんですか」
ふーむ。言われてみればそんな感じがしないでもないけど、僕にはやっぱり、ちょっと大きいだけの宝石にしか見えないなぁ。