2010
新年明けましておめでとうございます。書きたいことは、掲示板の方に大体、書いたので、ここでは一言だけ。
( ・ω・) もう、ブログを纏め更新する嵌めになんて陥らないようにするよ!
「四人居るのであれば、二人づつというのもありやも知れませんが、三人ですのでわたくしもそう思いますわ」
「そういえば、シスの手癖を監視する役目も必要だっけ」
「何でここで、そういうこと言うかなぁ」
冗談めかして口にしたけど、僕の中でこれは随分と重要な問題な訳で。本当、ここの人達にその手の知恵がないか、聞いて回ろうかなとも思うよ。
◇
「俺の名はレイドール。旅の吟遊詩人さ。
最近は、歌って踊れる奴の方が受けが良いことに気付いてな。踊り子としての技能を得る為にこのダーマにやってきたのさ」
「はぁ、そうですか。やっぱり、時代の流れって奴なんですかねぇ」
どうしよう、これでもかってくらいに興味が湧いてこない。
「最近の歌の流行りは、どの様なものですの?」
「こんな時代だからね。明るく、陽気な、前向きになれるものが受けると思うだろう?
ところが実態はさにあらず。逆に陰気で破滅臭がして、自虐的なものの方が大勢を占めているんだ。
人間の心って奴ぁ、一体、どういう風に出来てるのかねぇ」
何だか、余り実になる情報が手に入りそうも無いし、ここはとりあえずアクアさんに任せて、近場の他の人に話を聞くことにしよう。
「儂はピチピチギャルになりたかった……なりたかったんじゃ……」
え? その全身を打ち振るわせる様に、後悔に満ちた言葉は何なんですか。まさかとは思いますけど、人生に於ける最大の目標だった訳じゃないですよね。
っていうか、さすがのダーマでも、性別転換は無理だと思うんだけど、僕の認識、間違ってないよね?
「ここで会ったのも何かの縁だし、化粧くらいはしてあげようか。流石に、ピチピチまでは無理だけどね」
「……」
エルフの隠れ里での一件を、いい加減、忘れさせてはくれないかなぁ。