2009
民主党、小沢幹事長が色々な方面でかっ飛ばしてますが、え、何、彼、死期でも悟っちゃったの? 何か、権力者が晩年、倒錯するのに、似た空気を感じるんですけど。まだ政権は磐石でも何でもないのに、全方位に敵を作ってまで行動しなければならない理由って、他に思い付かないんですが。
( ・ω・) これが切っ掛けで民主党が瓦解するなら、それはそれで問題無いんですけどね
「それで、朝餉を食ろうてから、半日も部屋に篭もっていると言うのか」
「まー、今日は休養日ってことにしてたから、何しても勝手っちゃ、勝手なんだけどさ」
「あれだけのことがあっただけに、少し気掛かりではありますの」
「案ずるでない。奴は余が認めた男ぞ。何だかんだですぐに立ち直るわ」
「そっかなー。見た目通りに打たれ弱いから、長引く気がするんだけど」
「こういう時は、お酒で誤魔化すのが一般人の作法ですわよね?」
「アレクって、幾ら飲んでも酔わないんじゃなかったっけ」
「うむ、題目はともかく、酒席という部分が気に入った。神酒を用意させようぞ」
「あー、もう、うるさいなぁ!」
フスマと呼ばれる引き戸式の扉を開け、廊下で駄弁る女性三人組に、抗議の声を上げた。
心配してくれるのは嬉しいけど、井戸端会議なら、僕に聞こえない場所でやってよね。
「あれ、結構、元気そうだね」
「シスは僕に、寝込んでて欲しい訳?」
「そういう訳でもないけど、予想が外れたのは悔しいかな」
何て言うか、正直すぎて、掛ける言葉も思い付かないなぁ。
「気分は、宜しいんですの?」
「うん、ちょっと一人で、気持ちの整理をしたかっただけだから。思ったより時間が掛かって、気を揉ませちゃったのはごめんなさい」
悪いと思える部分は、素直に謝るのが人間関係の基本だよね。
「それで、結論は出たの?」
「いいや、あんまし」
心情的な衝撃が大きすぎて、完全に平常心まで戻るっていうのは無理だった。
「でも、もう涙は出尽くしたし、身体も重くはないから、充分、戦えるよ」
「ふーん、んじゃまあ、次、何処に行くか決めようか」
「そうだね」