2025
遠心分離機と呼ばれる装置があります。遠心機とも言います。名前の通り、遠心力を使って成分を分離する機械です。遠心力とは回転で外側に生じる力を指します。中身が入ったバケツを素早く振り回して溢さないようにする遊びは、この原理を応用しています。一方で、物質は重い方が下に溜まる性質を持っています。これは重力が地球の中心に向けて働いているからです。水と土を混ぜたら濁りますが、時間と共に沈んでいくのが一例です。遠心分離機は、この二つを活用した技術です。対象を超高速回転させ、一定の方向に力を掛けます。すると重力下とは比べ物にならない程の短時間で引き離されます。目的に依って変わりますが、そのパワーは数百Gから数万G相当です。血液に対して使えば血球と血漿を分けられ、医療的な選択肢が広がります。他にも牛乳から油分やタンパク質を抽出するなど、身近な分野でも活躍しています。原理はシンプルですが、工学視点だと高度です。現代的な機器が開発されたのは1920年代以降になります。round per minute、略してrpmは性能の一つですが、文字通り一分間に何回転するかを示しています。低速タイプでも数千、超遠心ともなると数万が目安です。頭でイメージできる速度を凌駕していて、なんかすげーなくらいの感想しか出てこなかったりします。
(・ω・) 人間が放り込まれたら、まあ死ぬよね
【個性は出るけど客層も限定されかねない】
黄:調理はスタッフに任せるのも手なんだよぉ。
白:面白そうな話してる。
朱:品目が間違いなく偏ります~。
白:つまみに肉の何が悪い。
天:問題はそこでなく、
選択肢が狭まる点だと思うんです。
【文字通り珍しいだけとも言われてる】
朱:おふくろの味と言えば黄龍さんですが~。
天:そうでしたっけ。
則:珍味ではあるの。
天:これって褒めてるんですか。
朱:美食の限りを尽くした方が、
不味くないと評価してるのは相当でしょう~。
【極めるってのは削ぎ落とすことでもあるので】
黄:酒呑みの気持ちが分かるのは須佐之男なんだよぉ。
天:あれはダメです。
朱:一刀両断ときました~。
天:極端な話、酒さえあれば塩でも文句言いませんし。
黄:何事もエキスパートすぎると参考にならない、
そんな事例だったんだよぉ。
【もったいぶって断る未来しか見えない】
月:ふわははは。見よ、この桂剥きの腕前を。
黄:職人気質ではあるんだよぉ。
朱:どうせ、それしか出来ないオチでしょうね~。
月:バレとる。
天:私としては姉妹でやれれば理想的ですが、
協力してもらえないことは理解しています。
よく言われる例えですが、切れる刃物ほど薄くなるので耐久性は落ちていきます。カミソリが鋭いからといって、刀身にしたところで武器としては大して役に立ちません。実用性ってのは、そこら辺のバランスを考えることなんですよね。
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2025
スレイプニルと呼ばれる聖獣が居ます。北欧神話の最高神オーディンが騎乗する、八本足の神馬です。両親はロキと不思議な力を持った馬であるスヴァジルファリです。この際、ロキは雌馬になって誘惑したという、現代基準でも未来的な出生だったりします。スレイプニルは最高峰の能力を持っていて、速いだけでなく空を駆け、更には別世界への移動も可能です。もはや馬である必要性を感じませんが、時代的に乗り物の象徴だったからでしょう。異界の中でも特に冥界との繋がりが深いとされています。オーディン自身が死神の側面を持っていますし、足の数も棺を担ぐ4人がモチーフになっている説が有力です。主君と共に数多の戦場を渡り歩きますが、ラグナロクの折に諸共やられてしまいます。相手が同じロキの子である魔狼フェンリルだったのは、一種の因縁なのかも知れません。馬は人類史に欠かせない動物ですが、何故だか神話での活躍は控えめです。半人半獣であればケンタウロスや馬頭が居ますけど、馬そのものの有名どころは少ないと言えます。脚部が二倍あるのは純粋なのかと問われたら、それはそれで首を傾げるんですけどね。
(・ω・) ペガサスとユニコーンもだけどオプションが付いてくるよな
【近隣の同業に迷惑を掛けるんじゃない】
天:小料理屋を開こうと思い立ちました。
朱:それって閃きで始めるものでしょうか~。
黄:社会経験が乏しい連中ほど、
何故か飲食店が容易いと考えるんだよぉ。
天:趣味なので儲けは無くても構いません。
朱:貴族の道楽でやられるのも、
釈然としないものが残ります~。
【立派な雰囲気出してるけど寄生虫根性では】
天:黄龍さんが集会所を運営しているのを見て、
似たようなことがしたくなりまして。
黄:勝手に集まってくるだけなんだよぉ。
朱:けどビジネスチャンスですよね~。
天:競争が無い業界は早々に腐りますし、
風通しを良くする社会的意義があるんです。
【大ゴケが前提になっていませんか】
天:こう見えて、家庭料理には自信があります。
朱:危険な匂いしかしません~。
黄:このまま勘違い街道を突っ走って欲しいんだよぉ。
朱:最終的にどなたが責任を取るんでしょう~。
黄:転び方が予測不能だし、
とりあえず目先の面白さに全振りしとくんだよぉ。
【人格的に最低だけど共感できるのが困りもの】
月:フグを捌きそこねてヤバいことになった件は忘れんぞ。
朱:そういえば仲違いの発端はそこでした~。
黄:人間社会なら営業停止どころか逮捕案件なんだよぉ。
天:失敗を恐れていては成長を望めないものです。
月:自分でやらかす分には笑い飛ばして済ませるけど、
被害者の立場だとメッチャ腹立つんだが。
今更ですが最高クラスの神族である貴子を中毒にするって、フグ毒はどれだけ危険なんでしょう。テトロドトキシンの致死量は1~2mg程度で、トラフグ1匹に10人分くらい含まれているとのことです。調子に乗って何匹も食べたんじゃないかと疑いたくなってきました。
2025
六歌仙と呼ばれる人達が居ます。古今和歌集の序文で紀貫之が挙げた、六名の代表的な歌人をまとめた呼称です。具体的には僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大伴黒主になります。御存知の通り小野小町は美人の代名詞で、メンバーの紅一点です。また六歌仙の名は後世に付けられたもので、当時は存在していなかったとされています。彼らの活躍時期は9世紀後半なのですが、時代背景を抜きには語れません。8世紀末に平安京が開かれ、繁栄の為に大陸の技術や文化を取り入れていました。結果として漢詩が流行し、和歌の類は衰退してしまいます。しかし9世紀半ば頃から復権の兆しが見え始め、10世紀頭に古今和歌集が編纂されました。いわば再興の英雄達なのです。紀貫之が『なぜ』『この人数を』選んだのかは議論の種らしいのですが、分かりやすい偶像とした側面があるのかも知れません。後に藤原公任が選定し直した三十六歌仙なんてのもあります。更にはこれより後年に書き記した人限定の新三十六歌仙があったりして、終わらないバトルマンガじゃねーんだぞと、ちょっとツッコみたい気分が残ります。
(・ω・) 本当にその数じゃないといけないかは怪しい
【少しズレてるのが味だと主張してる】
玄:何度と無く言い続けていますが、
私を一般受けするようにしてください。
亜:ありのままを甘受することも大事じゃない。
朱:やる気がありません~。
黄:まずそんな世間的感性があるなら、
端から良い感じに仕上がってるんだよぉ。
【どうするべきか分かってるなら自分でやるし】
朱:どんなのを御所望なんですか~。
黄:ビジュアルと性格のどっちにしても、
流行り廃りが激しいんだよぉ。
玄:とにかく人気が出れば不満は無いです。
朱:クライアントは雑に無茶振りをすると、
見事に体現してくれます~。
【その場合は秩序と混沌どちらに傾くのか】
黄:才能とは、歪んで与えられるものなんだよぉ。
玄:先代に商才が欠けているのは、
突出した手腕の代償という解釈は合理的です。
朱:これでどれだけの逸材が埋もれたのでしょう~。
黄:ぶっちゃけ晒されない方が良い能力も多いから、
全てが流布すべきとは思わないんだよぉ。
【その両名は意欲が無いだけのような】
亜:何でかマネージャー的なのが見付からない。
玄:研究を理解することが必須だからでは。
黄:長短を把握してないと売り込めないんだよぉ。
亜:娘たる玄武と真武にさえ出来ないことを、
誰が成せると言うのかね。
玄武は超高性能AIなんですから、流行に合わせて外見と中身をカスタマイズしていくというのも可能な気がします。とはいえ表面的な人気は得られるでしょうが、個性が壊滅して誰の記憶にも残らないと思うんですけどね。
2025
陳皮と呼ばれる漢方薬があります。チンピと読みます。ミカンの皮を乾燥させたものです。日本薬局方では、ウンシュウミカン、マンダリンオレンジの二種と規定しています。この場合の陳は古いという意味で、寝かせることで香りや効能が上がるとされています。中には数十年ものもあり、高級酒さながらの扱いです。年数を経ていない場合は橘皮(キッピ)としますが、市販品はあまり区別されていません。未成熟な皮が原料だと、青皮(セイヒ)と称します。有効成分は科学的に確認済みです。フラボノイド配糖体であるヘスペリジンは血管を強化します。また柑橘系特有の香りと認識されているリモネンはリラックス効果を望めるなど、薬効は様々です。ミカンと人間の関わりは深く、中国だと少なくても4000年前には栽培されていました。日本には奈良時代に入っていたとされますが、果実として親しみだしたのは江戸時代後期です。それまでは薬用の面が強く、外皮も活用していました。七味唐辛子に入っていることが多かったりするなど、意外と身近な存在だったりするのです。
(・ω・) 何なら自作もメッチャ簡単だったりする
【監視下に置いておかないと何をしでかすやら】
則:ほむ。
朱:地味に何が欲しいのか分かりません~。
亜:栄光は自らの手で掴み取れってタイプだしねぇ。
則:雑務をこなすましーんが良いのぉ。
玄:黄龍さんで良いのでは。
黄:おいコラと言い放ちたいけど、
余計なことされるよりはマシなんだよぉ。
【イレギュラーを楽しめてこそ大人なのだ】
朱:お手伝いロボはロマンですよね~。
黄:玄武も本来はサポートが主眼のはずなのに、
何でこんなに我が強いんだよぉ。
亜:寝首を掻かない部下なんて面白くないじゃん。
則:野心が妙な形で発露しだすのは、
傍目には愉快じゃがのぉ。
【何事にも越えてはならない一線がある】
黒:生きるのに必要な全てを用意してくれる、
パーフェクトな機械を寄越せ。
亜:予算さえくれれば別に構わないけど、
マ:怠惰のベルフェゴールが喜びそうな案件やで。
黄:仮に悪魔が資金提供しても、
流石に多方面が潰しに掛かるんだよぉ。
【時たま悪魔より悪魔的になりやがる】
亜:安く作れるのは、
バーチャルで理想の夢を見せる装置だけど。
黄:一昔前のサイエンス・フィクションなんだよぉ。
玄:脳髄だけ残すやつですね。
亜:龍族の身体には利用価値があるから、
それと引き換えなら交渉成立だよ。
実際問題、肉体を捨てて幻想の世界に入れるなら、どれくらいの人が志願するのでしょう。厭世観が蔓延っている近年だと多いようでいて、踏み切れない方も少なからず居そうです。老いてからでも遅くはないと、保留にするのが最大派閥ですかね。
2025
サンバイザーという単語があります。英語表記はsun visorです。visorは顔を隠す面頬や覆面を指します。合わさって、陽光を遮る物体を意味します。運転席の日除けが一例です。一般的には、大きめの鍔と側頭部分だけで構成された帽子を連想する方が多いでしょう。頭頂部は守らず眩しさの軽減だけを目的としているので、この名が授けられたのです。軽くて蒸れないので、屋外スポーツであるテニスやゴルフの印象が強いかと思われます。この二つはスポンサーの影響力が強いので、ロゴを強調する効果も望めるとのことです。髪型を崩さないで済むといった、オシャレ面でのメリットもあります。一方でカジュアルさが先行していて、動きやすい格好以外で似合わないのはデメリットです。プラスチック製が少なくないのは、珍しい特徴でしょうか。用途を限界まで絞り込んだ結果、柔軟性を必要としなくなった訳です。とはいえサンバイザーは帽子だろうかとする意見もあり、例外的に扱うべきかも知れません。
(・ω・) 帽って、頭に被るって意味だからな
【自虐系は取り扱いに困るんだけど】
月:世間への迎合で私に声を掛けないとは水臭い。
朱:酷い詐称がありました~。
玄:師に対して失礼ですが、流行と対極の存在では。
月:ヒット作品が出た時に『前から目を付けてたんだ』、
と言わせたら右に出る者はおるまい。
黄:自分を分かっていないようでいて、
深く理解した上での発言だったんだよぉ。
【それを偶然と運命どちらで呼ぶかは好きにしろ】
月:日常で使えるお役立ちグッズは売れるぞ。
亜:ふとダマスカス鋼を鍛造したくなることあるよね。
朱:共感率ゼロパーセントでも目指してるんですか~。
黄:狙ってるのか判断しかねるんだよぉ。
玄:変わり者だからこそ私が生まれたのですから、
一方的に否定できないのが困ります。
【物々交換で経済を回せるはずもなく】
天:洞窟で快適に過ごせる器具が欲しいです。
朱:他に誰が求めると言うんでしょう~。
亜:世捨て人御用達みたいな触れ込みで。
黄:世俗から離れて文明的な生活したいとか、
ふざけんなって感じなんだよぉ。
天:水準を上げると戻すのって無理ですよね。
【究極的には全裸で滞在しろって話に】
天:今時はキャンプも、
電化製品を含むフル装備で行くそうですよ。
亜:それは野営なのかな。
朱:自然に知恵で対抗するのが人間ですから~。
黄:ナイフ一本だって技術の結晶ではあるんだけど、
そっちはセーフって方が多数派になるはずなんだよぉ。
ダマスカス鋼とは、古代インドで作られていたウーツ鋼の別名です。ロストテクノロジーとなっていて、現代では再現できません。同じ名を冠する製品はありますが、模様が似ているだけの別物です。ワクワク感を覚える話ですが、実用性はどうなんでしょうね。