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 毬藻と呼ばれる生き物が居ます。マリモと読みます。名前が示す通り、藻の一種です。単体では糸のような細長い形状です。しかし複数が水の流れで揉まれると丸くなり、まるで一個の生命体であるかのようになることがあります。そこから和名が毬藻となった訳です。一般的な藻と同様に浮かんだり、岩にへばりついているケースも少なくないようですが、特徴が乏しく気付くのは難しいでしょう。寒冷で澄んだ水を好む性質を持ち、自然に球体となる地域は限られています。国内では北海道の阿寒湖が有名で、世界的にも珍しいことから特別天然記念物の指定を受けています。なので天然ものの売買は違法です。お土産として売られていることもありますが、人為的に丸めたか、それっぽい繊維のどちらかとなります。実は極めて長寿で、自然界では数百年生きるとされています。阿寒湖には300歳前後の巨大毬藻が存在するくらいです。養殖された家庭用でもちゃんと手入れをすれば数十年は死なないので、気長に付き合いたい方向けです。ふよんとした見た目ですが、小さいものは意外と固く、大きくなるにつれて軟化していくのだとか。考えてみれば雑草の類と言っても間違いではないのに見た目だけで人類の印象に残ってるんですから、バカに出来ない要素ですよね。

(・ω・) 人にとっては実用性があるか見目麗しいかが価値の大半だからな

【強欲と暴食が悪魔の領分なことからも伺える】
天:折角ですし、限界ギリギリの大きなことを望みたいです。
黄:食べ放題に行ったら、
 味が分からなくなるくらい腹に詰め込むタイプなんだよぉ。
朱:経済的に困ってないはずなんですけど~。
天:ジャパニーズもったいない精神が染み付いてますから。
黄:それはあるものを無駄なく使うってだけで、
 天照のメンタリティは卑しいに分類するのが適切なんだよぉ。


【自腹では躊躇う高めの家電くらいが丁度いい】
天:という訳で、具体例を一覧にしてください。
マ:カタログギフトちゃうねんで。
メ:つまり、これといって叶えたいことが無いだけなんじゃ。
天:発想を転換してください。
  その程度しか期待してないということでもあります。
黄:強大すぎる力を貰っても取り扱いに困るのは事実だけど、
 面と向かって言うのもどうなんだよぉ。


【この手のは目を付けられた時点で負け】
月:価格を釣り上げて暴利を貪る輩に天罰を下して欲しい。
  この際だから、宝石商や美術商なんかも含めて。
黄:何があったんだよぉ。
朱:神器コレクション関連でしょうね~。
月:興味も無いくせに金になるからと群がってくる、
 暇な連中が増えて困ってるんだ。
黄:何処の業界も、似た悩みを抱えてるみたいなんだよぉ。


【趣味と私怨だけが行動原理と言っても差し支えない】
マ:数が限られてて欲しいやつが多いもんの値が張るんは、
 自由主義経済の必然ちゃうんか。
メ:でも、投機に熱中するのは好ましいと言えない。
月:不自然な暴騰をしたらすぐに急落する力を働かせよう。
朱:神様としての本業より真剣です~。
黄:通貨が誕生してからずっと付きまとってるのに、
 今更どうこうしようって辺りが実に月読なんだよぉ。

 需要がある物品の供給を絞ることで値段を制御する行為は、厳密に言えば違法となります。とはいえかなり組織的にやらないと裁判沙汰にまで発展しないので、野放しなのが現状みたいです。蒐集趣味が無くなって久しいので狂騒を傍観していますが、人は何処まで浅ましくなれるかという社会実験なのではとすら思ってしまいます。
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 コールタールと呼ばれる物体があります。英語ではcoal tarと表記されます。coalは石炭、tarは炭化水素系の化合物に由来する油状物質を意味します。石炭からコークスを製造する際に、副産物として生成されるのが主な獲得方法です。極めて粘度が高く、色は漆黒です。名前が示す通り油の一種で、身体や衣服に付着したら落とすのが大変なので注意が必要です。この性質から、色が濃く、テロッテロの液体をコールタールの様と表現することが珍しくありません。現物を見た記憶が乏しい割に浸透してる言い回しだよなと感じてしまいましたが、かつては建造物の塗料として良く用いられていたのだそうです。しかし人体に有害であること、長持ちしないこと、黒色しかないこと、匂いがよろしくないこと、などなど、数多のデメリットに依って使用頻度が減っていきました。強いていうなら安価という利点が無い訳ではありませんけど、ここまで化学合成の技術が進んでしまうと特筆すべき点とは言い難そうです。現代だとそのまま使うことは稀で、細かく分離して利用します。それでも本当にどうしようもない成分が余りそうですけど、人間社会の縮図だと思うと深いような気がしないでもありません。

(・ω・) ガチの無能にも職を与えねばならぬのが厄介である

【宗教の本来の役割は人を支えることだからな】
亜:開発予算と設備を要求したら審査落ちするって本当?
黄:そんな流れっぽいんだよぉ。
マ:一気に停滞感が漂ってへんか。
朱:自分で成し遂げてこそという方が多いです~。
黄:その為の一助を求めてるんだから、
 天使的には本望と言える気がしてきたんだよぉ。


【懺悔室は趣味で作ったんじゃないかとすら思えてきた】
メ:期待してた展開と違う。
マ:もっとドロドロした胸の内をぶち撒けるんが御所望や。
黄:性格悪い言い回しなんだよぉ。
朱:ですけど、要約すると間違ってません~。
黄:天使と悪魔は表裏一対の存在であると、
 再確認させられるんだよぉ。


【現代っ子らしく責務を放棄して権利だけ訴える所存】
青:……。
黄:あれは、優秀な部下が欲しいけど、
 口にしたら自我が崩壊するから堪えてる顔なんだよぉ。
朱:そこまでお悩みでしたか~。
マ:何で他人事やねんな。
朱:誰かの期待に応えようとするのは立派かも知れませんけど、
 強要すると害悪に変わりますよね~。


【例え善意だろうと結果が好ましいとは限らない】
青:どれほど困っていようとも、
 他宗教の力を借りるのはリスクにしかなりません。
黄:正論なんだよぉ。
マ:こういった清廉なんを堕落させたいねんけど。
黄:こんな感じで魔の手は何処に潜んでるか分からないから、
 うまい話には乗るべきではないんだよぉ。

 組織にしろ国家にしろ、他勢力を頼るというのは付け込む隙を与えることに他なりません。とはいえ単独でやっていくのは大変なので提携はしないといけないのですが、関係が深まれば深まるほど利用してるんだかされてるんだか分からなくなる訳でして。浮世で生きるのは大変だなと思わされます。

 曼荼羅と呼ばれる図柄があります。マンダラと読みます。仏教と縁が深いサンスクリット語に源流を持ち、近い発音の漢字を当てた単語です。仏を中心とし、それを取り囲むようにして無数の仏が広がっていく図案を総称しています。簡略化または記号化した魔法陣っぽいものも含みます。本来の意味は、真髄、または丸いもの、です。悟りを開いた人物が教えを説く際、弟子達が周囲に集まる様を描いたのがルーツとされています。ここから神聖化が進んでいき、一説には宇宙の真理が籠められているなどという解釈さえされているほどです。仏教とは、思考に依って本質を見極め、どの様にすれば不幸から逃れられるかを探究する、哲学と実学を掛け合わせたような存在であるというのが私の考えです。物凄く難しそうに見えて本当に難解なので、視覚的に捉えやすい曼荼羅は便利だったのでしょう。宗教的な話を抜きに見てもデザインとして秀逸です。真ん中に骨子があり、放射状に拡散していく構図は印象に残ります。何千年も受け継がれてきたのにはそれなりの理由があるのだと、改めて思わされますね。

(・ω・) 元が日本語じゃないだけに、マンダラって語感もインパクトがある

【クリスマスだって待つ日々があってこそだ】
白:うーん。
黄:何を悩んでるんだよぉ。
朱:稀少な肉以外にありませんよね~。
白:いや、これで手にして価値はあるのかな、って。
黄:探検家は過程こそ本体みたいなことを言うけど、
 それに近い話なのかも知れないんだよぉ。


【非効率だけど技術的には出来るかも】
メ:無益な殺生は、好ましくないんだけど。
朱:命ではない、同質の物体を生み出すのはどうでしょう~。
白:それを、肉と呼んでいいものか。
マ:ネコ科のくせにめんどいやっちゃな。
黄:だけど動物が無生物だけ摂取して生き延びるのは、
 根幹が揺らぐ感じはあるんだよぉ。


【とはいえ悪魔の契約をオススメしないことに変わりはない】
玄:私も、言わずもがな玄武の振興なのですが、
 達成感を得られるかという問題点は同様です。
朱:人生の目標は他力を頼ってはいけないのかも知れません~。
黄:割と良いこと言ってるんだよぉ。
マ:やっぱり無料はロクなもんやないと、
 早い内から結論が出そうやで。


【後付けでルールが増えていく辺りダメそうだ】
黄:どっちも資金力だけでは叶わないんだけど、
 あった方が便利だから貰っておけばいいんだよぉ。
朱:現実的な妥協案です~。
マ:最終的に、みんな現金になりそうやな。
メ:全員の要望が出揃ったところで、
 興味深いのだけってことにしようと思う。

 こういったネタを書いていると、お金オンリーで達成できる夢は夢と呼べるのかと考えてしまいます。まあ、夢に大小なんてのはなくて、お金は解決法の一つに過ぎないとも言えるのでしょうが。当人が満足ならそれで良いはずなのですけど、誇示しないと気が済まない面倒な輩のせいで話がややこしくなるのです。

 煉瓦と呼ばれる建材があります。レンガと読みます。粘土、砂、長石などを水で練り形を整えて、窯で焼いて固めたものの総称です。西洋建築で使われる印象が強く、カタカナ語として馴染んでいるところがあるので、煉瓦という漢字は当て字っぽさがあります。しかしこれは日本独自の単語で、英語ではブリック、中国語ではツェンと呼ぶんだそうです。歴史は古く、5000年くらい前のメソポタミアや中国で製造されていたことが確認されています。人類は、かなり凝った住居を作る生き物です。しかし木材は調達に苦労する土地が多く、技術が低いと脆くなります。とはいえ自然石をそのまま使うのは形状的に難しいという課題がありました。初期は自然に乾いていた粘土を泥で接着する手法を使ったりもしていましたが、型取りすれば積みやすくなると気付きます。原始的な天日干しにしただけの日干しレンガは、一万年程前には誕生していたとされています。ただこれは、雨で溶けてしまうという致命的欠陥があるので、日本のような高湿度地域には向いていません。後に各地で原料や焼き方に改良が加えられ、現代の形に近付いていきました。日本では明治時代に欧化の一環として流行しましたが、関東大震災で耐震性の問題が発覚して傍流となります。割と簡単に生産できて、欧州と中国で主要建材だったのに、幕末までまともに定着しなかった時点で理由があると気付けそうなものですけどね。

(・ω・) この土地に合ってたら、お得意のガラパゴス進化させてただろうな

【見方に依っては親切とも言える】
メ:天使として、迷える子羊の願いを叶えようと思う。
  誰かさんと違って、無償で。
マ:タダほど高いもんは無いて、ええ言葉やなぁ。
朱:バチバチやりあってます~。
黄:マモンの主張は割と真っ当なんだけど、
 騙そうとしてる当事者だからえげつないんだよぉ。


【何なら若年を理由に契約の取り消しすら出来そう】
朱:ところで、か弱き小鳥として御相談が~。
黄:大きな詐欺に引っ掛からないか不安なんだよぉ。
朱:署名と捺印は黄龍さんと青龍さんの許可が必要ですし~。 
メ:この子は、本当に偉い聖獣なの。
黄:転生してからかなりの年数が経ったはずだけど、
 試用期間のままなことは事実なんだよぉ。


【少なくても切羽詰まってはいないようだ】
朱:とりあえず、宇宙の膨張を止めてもらいたいんですけど~。
黄:何の意味があるんだよぉ。
朱:空間が一定じゃないって、落ち着かないじゃないですか~。
マ:分からんでもないな。
黄:もっと他に望むものは無いのかと問いたいけど、
 不満が思い付かないこと自体は平和なんだよぉ。


【ここで媚びへつらえるタイプでもないし】
メ:可能な範囲でって付け加えるのを忘れてた。
黄:熾天使様も、案外ショボいんだよぉ。
マ:唯一神の代理人ちゅう肩書が泣いとるで。
メ:好意でやってるのに、何で煽られないといけないの。
黄:救ってやると言いたげな態度が鼻につくからという、
 単純にして明快な理由があるんだよぉ。

 対価がありにせよなしにせよ、希望を一つだけ成就させてくれると言われたら即答できない方が大半かと思われます。なにせ権利が一回だけなのですから、後悔しない保証が無い訳ですし。ここで自分ではない誰かの為に使える好人物になれれば良いのですが、そう簡単にいかないのが人というものです。

 バラムツと呼ばれる魚類が居ます。スズキ目に属する、深海魚の一種です。名前こそムツですが、近縁ではないクロタチカマス科です。見た目も似ているとは言い難く、なんで名を冠しているのかは謎です。バラ部分は薔薇で、鱗が棘状になっているところから来ているとされています。水深400mから800mくらいに生息し、個体に依っては3メートル近くになる、それなりの大型魚です。食品としての流通が国内で禁止されているにも関わらず、一部で名を知られています。理由の一つが、脂分が多く美味だからです。しかし、この脂肪が曲者です。蝋に近い成分で、人類には消化できないのでほぼ確実にお腹を下します。大量に食すと命の危険があるので、出回っていることもある海外では注意が必要とのことです。そんなバラムツですが、自分で獲ったり、知り合いに譲ってもらう分には法に触れません。なのでこのSNS社会でレポートされないはずもなく、ちょっと検索するだけでいくらでも目にすることができます。食とは栄養を摂取し肉体を壮健に保つ存在ですが、文明社会の業として味覚や満足感の快楽に溺れて堕落するものなのかも知れません。

(・ω・) 一般市場の範囲で満足できないのは、まあまあ末期よね

【人格の連続性が議論される定番ネタだ】
亜:再生医療ってあるじゃんか。
朱:失われた身体の一部を復活させるやつでしたっけ~。
亜:手足どころか頭が吹き飛んでも、
 ニョキニョキ生えてくる黄龍には関係ないんだけどさ。
黄:勝手なイメージで語ってるんだよぉ。
朱:トカゲさんの尻尾は有名ですし、
 その親玉感が拭いきれないから仕方ありません~。


【ロマンがあるけど注ぎ込んだ技術に見合うかは疑問】
亜:私としては、義手とか義足の方が専門な訳だけど。
黄:謎の機械がウネウネ動いて、
 一瞬で元通りになる映像を連想したんだよぉ。
朱:作りかねないのが恐ろしいです~。
亜:どう考えても部品が足りなくなるよね。
黄:いきなりそんな常識人みたいなことを言われても、
 対応に困るから控えて欲しいんだよぉ。


【現在地を知らせるくらいで事足りるのでは】
亜:元通りに近いってのが理想だけど、
 折角だから面白機能を搭載したくなる。
朱:料理をアレンジするノリです~。
黄:望んでないドリルとか付けやがるんだよぉ。
亜:囚われた時なんか便利じゃない。
黄:標準的な人生でその局面に遭遇する確率は、
 おそらく交通事故死よりも低いんだよぉ。


【知れば知るほど生き様が刹那的】
亜:それ以前に、腕と脚が二本ずつってのも固定観念なんじゃ。
  仕事に依っちゃ、増やせるだけ増やしたい人が居そう。
朱:もはや単なるオプションパーツと化してます~。
黄:無くなったものを補うというのは何処に行ったんだよぉ。
亜:研究って、副産物が革新的なことも多いから。
黄:それなりに真っ当なことを口にしているようでいて、
 計画性が壊滅してるだけに思えるんだよぉ。

 万能細胞に依って失った部位を取り戻すという触れ込みは、21世紀に入った頃から言われていたように思います。20年以上経ちましたが、豚の内臓を移植しようとかしている辺り、あんまし進んでいないようです。そこまでして生き延びるべきなのかという話に関しては、語ると長くなってしまうんでしょうね。


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