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2009

1023

 鳩山総理って、何かに似てるなぁと思っていたのですが、一つ結論が出ました。アレです、節約主婦。本来、節約して月に一度、美味しい物を食べようとか、子供の学費に充てようとか目的があったはずなのに、気付いてみれば、節約することが目的になってしまってる感じ。だって、削れ削れだけで、削った結果、本当に国益になるか怪しいことだらけなんですもの。

( ・ω・) ってか、そもそも来年度予算削れてねーじゃねーかと、言ってしまったら負けです

『仮定の話は、これくらいで良いでしょう』
『今、見据えるべきは魔王バラモス』
『勇者アレク。あなたは、残るオーブを集めるのです』
『前に述べた通り、勇者アレルはブルーオーブ、イエローオーブをここに納めました』
『貴方の持つ、パープルオーブを加え、現状は三つ』
『残るオーブは、レッドオーブ、グリーンオーブ、シルバーオーブ』
『貴方の力と知恵で、見付け出すのです』
「えー、この流れでいうのもあれなんですが――何処にあるかとか、せめて、ヒントの様なものくらいは……」
『……』
『あなたの力と知恵で、見付け出すのです』
 うわ、何事も無かったように言い直したよ。
 え? 本気ですか? この広い広い世界で、こんな握り拳くらいの珠を三つも見つけろって?
 兄さん、どうやって三つも見付けたんだろう。
 虱潰しなんてしてたら、十年経っても見付からないだろうし――。
「ま、いっか」
 余りに壮大すぎることを言われたせいで、一回りして深く考える気力を無くなってしまった。今は、やりたい様にやろう。何にしても兄さん達の手掛かりを見つける為に世界を巡るつもりだったし、探し物が少し増えたくらいの話だよね。
「とりあえず、話は分かりました。オーブを揃えたら、もう一回来ます」
 ここは、明るく気楽に、且つ陽気に行こう。そもそも、僕がバラモスを倒そうってこと自体、真面目に考えたら二ヶ月くらい寝込みかねない無茶で無謀で無鉄砲なことだしね。
「それで、次は何処へ行きますの?」
「話の流れで、分かってるでしょ」
「意思の確認は、パーティにとって、屈指に大切なことですの」
 たしかに、それもそうか。分かってると思い込んで行動すると、考えられないほど危険な事態に繋がりかねないよね。
「兄さん達が消えた地、ジパング、だよ」
 一体、何があって兄さん達がその姿を消したのか。パープルオーブを、どうして僕に託したのか。この二つがジパングに繋がっているというのなら、向かわなくてはいけない。僕のとってこれは、旅に出た理由の内、かなりの部分を占めていることなのだから。

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2009

1022

 中世の欧州で大流行したペストは、一因として衛生に対して頓着しなかったのがあると言われています。ん? だけどフランス革命時も、パリって相変わらずアホみたいに不潔だったんじゃなかったですっけ。香水とかハイヒールが出来たのって、体臭隠しと、地面から離れて歩けるようにする為らしいですし。

( ・ω・) やっぱり人類って、大局的には何も進歩してないんじゃなかろうか

『それは出来ません』
「うなっ!?」
 いきなり心を読み取られて、頓狂な声を上げてしまう。
『神は、現世への干渉を極端に制限しています』
『それは、力が強すぎるゆえ』
『加減を誤れば、世界そのものを無に帰してしまう恐れさえあるのです』
 そりゃたしかに、世界を救う為に世界をぶっ壊してたんじゃ、本末転倒も良いところだ。
『そもそも、魔王バラモスが如何に秩序を乱す存在とはいえ、それはあくまで人に対してのこと』
『ならば人の力で以って対抗するのが、筋というものです』
「ん、んー?」
 何かが、引っ掛かった気がした。
「それって、ひょっとして――人が極端な力を持って他種族の秩序を乱しに掛かったら、神様はそっち側に手を貸すかもしれないってこと?」
『――』
 数拍の沈黙が、場を支配した。
『可能性は、否定しません』
 少女は、やや途切れ途切れに、だけど力強くそう口にした。
『ですが人は生来、体力や魔力で魔族に劣り――』
『又、寿命も短いが為、研鑽に掛ける時が短いのが実情です』
『ゆえに、その様な状況になることは、恐らく無いでしょう』
「それはそうかも知れませんね」
 一応は相槌を打っておきながら、少し思う。人はたしかに、生涯で極められる武に限界があるけれど、知識を伝達し、精錬していく生き物だ。もしも未来に、今よりずっと戦う為の道具が進歩していったら、それだけの力をつけるんじゃないかと、益体もないことを考えてしまう。
 と言っても、僕の玄孫の曾孫くらいの時代になってもそこまではいかないだろうから、関係ないといえばないんだけどさ。

2009

1021

 日本郵政西川社長が辞任し、元大蔵官僚の斎藤次郎氏が、新社長に内定。え? 元大蔵官僚が民間とはいえ、政府と縁の深い企業の社長に? 脱官僚とか、天下り根絶を訴えてる民主党が決定したんですかー?

( ・ω・) 本当、毎日、毎日、ツッコミどころの尽きない政権だなぁ

「それにしても、なーんか、話が巧すぎない?」
「どゆこと、シス」
「いやさ、あたし達、盗賊の世界じゃ、あんま条件が良すぎる家ってのは、むしろ警戒の対象なんだよね。ほいほいと入り込んだら、一網打尽になっちゃう話なんて良く聞くし」
 ゴメン。そんなこと言われても、どう返答して良いかさっぱり分からないや。
「バラモスの城には結界が張ってある。世界に散らばる六つのオーブを集めればそれを打ち破れる聖鳥が目覚める。しかも鳥だから高い山も越えていけるなんて、あたしじゃなくても都合が良すぎて構えちゃうよね」
 わ、わ。シ、シスが何だか、らしくないくらい論理的に喋ってる。ここだけの話、ラーミアの話と同じくらいの衝撃を受けてたりするよ。
『そこにも、認識の違いがあるようです』
『そもそも、ラーミアとは、この世界を生み出した神に仕えし七の聖獣の一つ』
『秩序を乱す存在であるバラモスを打ち破る資質をオーブで見極め――』
『その一助となる聖獣として、ラーミアが最も相応しいというのが正しい順序となります』
『この卵も、バラモスが結界を張りし後に姿を現しました』
『勇者オルテガがここに来ても意味が無かったというのは、そういったことでもあります』
「はぁ」
 つまり、オーブを集めて出てくるラーミアが、たまたま都合の良い能力を持っていた訳じゃなくて、現状打破に一番適切な能力を持ってるものを選んで神様が貸してくれた、と。何だか、そこまでしてくれるなら、神様がバラモス倒してくれないかなぁ。

2009

1020

 一昔前、カルト系宗教団体に高学歴の人が多数集まっていて、『どうしてこんな頭の良い人たちが宗教に走ったのか』という議論がされました。まー、個人的には、思考と決定を他人に委ねた時点で頭良いとも思いませんが。頭が良いって、高度な数式を解くことでも、年表を丸暗記することでもなくて、自分の頭で結論を導くことなんじゃないでしょうか。程度の差はどうあれ。

( ・ω・) そういう意味で、朱雀は間違いなく賢者。認めたくないけど

『そもそも』
『勇者オルテガが、どの様にその姿を消したか御存知ですか』
「一応は」
 父さんは、バラモスの城へと向かう途中、ネクロゴンドの山中で行方知らずとなったと聞いている。魔物と戦っていて火山に落ちたとか、魔物達の集中砲火で消し炭となったとか色々言われているけど、見た訳じゃないし、信じていない。いや、信じようとしていない。
『おかしいと思いませんか?』
「何がです」
『彼の居城は、悪しき結界に守られし要害』
『勇者と呼ばれ、知恵も力も兼ね備えていたはずのオルテガが、何ゆえ、人の足でそこへ向かおうとしたのか』
 んー。何しろ僕は、父さんの記憶が殆ど無いしなぁ。大穴回答として、父さんは突撃しか能が無い猪武者だった……ってのはダメだよね、やっぱり。
『答は意外と平凡』
『順序が逆だというだけの話です』
「ん?」
 一瞬で、飲み込むことが出来なかった。
『かつてオルテガがバラモス討伐に向かった頃、結界はありませんでした』
『その様な物に頼らずとも、元が人里離れ、山々と大河に囲まれた堅牢の地』
『軍を率いたところで、返り討ちに出来るという目算があったのでしょう』
『ですがそこに、数えるほどの勇士だけで乗り込もうとする猛者が現れました』
『それが、勇者オルテガ』
『結果こそ残りませんでしたが、慎重な性格のバラモスは居城の防備を強化』
『その集大成と言えるのが、今、結界と呼んでいる防護壁なのです』
「はぁ……」
 えーと、それってつまり、父さんが余計なちょっかい掛けたから、より堅固になったってこと?
 あれ、ひょっとして、ちょっと怒られてる?

2009

1019

 結局、来年度概算要求は3兆程を削って、92兆380億くらいを目指す方向で動くという話を聞きました。これは麻生前政権が出した92兆1300億を下回って、何とか取り繕おうというもの。って、1000億かよ。国民一人当たり1000円未満とかギャグでやってるのか。10数兆円の削減何処いった。

( ・ω・) ん? でも3兆って、子供手当てばっさり削ればそんなもんじゃね?

『その勇者アレルも、三つ目のオーブを探索中、消息を絶ちました』
『彼が今、何処で何をしているのか、私達にも把握出来ません』
「そう、ですか」
 幾らか期待していた部分もあって、少しだけ落胆する。生死について触れなかったのはせめてもの配慮だったんだろうけど、もどかしさとやるせなさが残ることに変わりは無い。
『ですが、パープルオーブを求め、何処へ向かったかはお教えできます』
「本当ですか!?」
『はい』
『彼らが向かったのは、バハラタより更に東の島』
『ジパングと呼ばれる、小国でした』
『そこで彼らが何を見て、何が起こり』
『どの様な経緯で貴方へパープルオーブが渡ったのかは分かりません』
「何か、この人達、結局、肝心なことあんま知らないよね」
 シス、そんなこと言っちゃいけません。僕もほんのちょっとだけ、思ったりなんかしたけどさ。
「もう一つ、良いですか?」
『はい』
『私達にお答えできることでしたら何なりと』
 何となく、言葉に力が入っていた気がした。あれ、ひょっとして、ちょっと怒ったりしてる?
「父さんは、ここに来たんですか?」
 当然のことだけど、父さんの目的も魔王バラモスの撃破だ。だとすれば、ここに立ち寄っててもおかしくはないんだけど――。
『いえ』
『勇者オルテガは、ここには来られておりません』
『そもそも』
『彼はここに来る必要など無かったのです』
「は?」
 いきなり大前提を覆される発言をされて、間の抜けた声が漏れてしまう。
『少々、認識に行き違いがある模様ですね』
『順を追って説明しましょう』
 そう言って二人は、再び僕に相対する格好となる。

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