2009
皆さん、かつてこのブログで、センセーショナル・エレクション教師絵シリーズが不定期掲載されていたことを御存知だろうか。本日、満を持して復活を遂げる!
そう、これはかの桜井岬氏の実姉、桜井茜氏なのである。十七歳にしてこの威厳、将来が全く以って末恐ろしい……。
「う……」
不意に、額に埋まっているかの様にしてうな垂れている女性が動きを見せた。ああ、間違いない。艶やかな黒髪に、強い意思を持った切れ長の双眸。あれは、トウカ姉さんだ。
「アレ……ル……?」
朦朧とした表情のまま、僕を見詰め、小さく呟いた。
今、姉さんは、僕と兄さんを見間違えたんだろうか。それは実に誇らしいことの様に思えて、同時に心の奥底で、何か落ち着かないものも感じた。
「アレク!?」
不意に、姉さんは夢うつつから覚めたかの様に、はっきりとした声を上げた。
「まさか……何でお前がここに居る!?」
「それは、こっ、ちが言い、たい、よ……」
言葉が千切れて、意味を持たせられなかった。こんな形で会うだなんて、想像もしていなかった。又しても、心が不明瞭な挙動を始めて、何が何やら分からなくなってくる。
「兄さんは、兄さんはどうしたんだよ! 一体、今、何処に居るのさ!」
何があろうと、兄さんと姉さんは、同じ場所に居ると思っていた。何で、何で、姉さんが一人でこんなところに居るのさ!
「少し、落ち着け」
小さいけれど、まるで母親のたしなめの様な声が、胸に突き刺さった。
「お前は、小さい頃からそうだったな。賢く、全てを分かった様な顔をしていながら、癇癪を起こすと手が付けられない。おばさんも、苦労したことだろう」
「……!」
自分の過去を知っている人間というのは、心の支えであると同時に、こういう時は厄介だ。
だけど、その言葉で幾らか気持ちが楽になったのも事実で――頭が上がらない事実を、思い出させられてしまう。
2009
社民党の福島代表が、普天間問題で現状の辺野古移転をした場合、『党として重大な決意をする』、即ち、連立の解消を示唆しました。え、社民が連立解消なんてしたら、野党に逆戻りで、党として何のメリットも無いのでは。もちろん、政権は参議院での過半数割れを招きますが、公明党辺りとくっつくのを促進するだけな様な気も。まー、そんなことになれば、支持率はガタ落ちになるリスクがあるので、それ相応の牽制力はあるのやも知れませんが、口だけのパフォーマンスですかねぇ。
( ・ω・) 近場に、『断固たる報復をする』なんて口だけ国家もありますし、私には何とも
矢も盾もたまらず、僕は岩陰から飛び出して、魔物へ向かって駆け出した。
「あ、ちょっと、危ないってば!」
シスの声が、聞こえた気がした。だけど、僕の足は止まらなかった。まるで理性を失った暴れ馬であるかの様に、がむしゃらに突進を続けていた。
トウカ姉さん、異称を『黒髪のトウカ』といい、僕から見ると四つ年上の幼馴染みだ。アクアさん経由で聞いた話だけど、齢十三にしてアリアハン随一とまで言われた稀代の剣士で、純粋な戦士としては兄さんより強かったらしいとのこと。四、五年前に、兄さん――勇者アレルと共にバラモスを倒す旅に出た。
血の繋がらない、初恋の女性を姉と呼ぶことに、躊躇いや抵抗が無い訳じゃない。だけど、子供心に、兄さんと姉さんは余りに融和しすぎていた。まるで生まれながらに一繋がりの存在であるかのようにさえ思えていた。だから半歩退いて、姉さんと呼んでいたんだと思う。それに兄さんならと、諦めるに足る理由もあった。
そんなトウカ姉さんが、何であんなところに居るんだ。一体、この場所で何があったと――思考よりも感情が暴走し、考えが纏まらない。心が、千々に散らばってしまいそうだった。
「姉さんッ!!」
魔物の直下、円の中心線で見ると九割程のところに進んだところで、足を止めて声を上げた。ここまで来たら引き返せないとか、身の心配は心の内に無く――全力疾走の代償と高揚に依って早鐘の様になる心音が、何故だか自分のもので無いようにさえ感じていた。
『グルゥゥ』
魔物が、小さくもたげ、喉を鳴らした。寝惚け眼の虚ろな瞳でこちらに向き直り、見詰め合いの間が、時間をその場に張り付かせた。
2009
一部報道に依りますと、鳩山家の資産移譲は、弟、邦夫氏にも行われていた模様です。額は兄貴と同じ、年一億八千万円。鳩山家の子供手当て、マジパネェ。
( ・ω・) 自民党は、邦夫を生贄にして、総理にダイレクトアタックを決めるんだ!
「……」
ちょうど真ん中付近まで来たところで、再び、足を止める。ここなら、相手がこっちの倍速で動けない限り、通路までに追い付くことは出来ない。炎を吐くなんて遠距離攻撃も考えられるけど、それならヒャドである程度は相殺出来るし、致命的な被害を受けるまでには至らないはずだ。
「ここなら、どう?」
「溶岩の明るさって、太陽の光と違うから、ちゃんと見えてないのかなぁ……」
「どうしたの?」
「あたしの目には、あれ、人間の上半身にしか見えないんだけど」
「はぁ?」
唐突に妙ちくりんなことを言われ、意識せずヘンテコな声が漏れてしまう。
「幾らなんでも、そんなことは無いでしょ」
「じゃあ、自分で見てみたらいーじゃない」
「そう言われてもなぁ」
僕もそんなに目が悪い方とは言わないけど、シスとは端から、勝負をする土俵にすらない。何しろ、三ブロック先に落ちてる硬貨を見分けられるくらいだからね。目を細めたり、寄り目にしたしてり、何とか目的を見定めようとする――。
「え……?」
自分の目を、疑いたくなった。あれはたしかに、人の上半身だ。くっきりと根元が見える訳じゃないけど、構図的に考えて、魔物の額から生えてるということになるんだろう。そして、多分だけど、その人間は女性だ。身体の線は分からないけど、あの艶やかな黒髪は、その可能性が――。
「!!」
全身に、雷鳴が落ちたかの様な衝撃が走った。よもやという仮定が頭を駆け、次いで、まるでパズルのピースが埋るかの様に、滑らかに陰影は具体的な形を作った。
僕は、あの人を知っている。ううん、そんな生易しいものじゃない。僕の人生で、屈指に深く関わってきた内の一人だ。
「姉さん! トウカ姉さん!」
2009
今年の流行語大賞が、『政権交代』になったそうですが、ケッ、やっぱり『。』つけやがらなかったな、この素人め。民主党のポスターやマニフェストを見たこともねぇ奴が、政治を語ってんじゃねぇよ。
( ・ω・) ここまで豪快な出来レースは、サザエさんも愉快だろうと思うんだ
「ふぃぃ」
三分の一程を渡ったところに、僕の背の倍はあろうかという岩があった為、そこに身を隠し、少しだけ息を吐いた。まだ、モンスターに特段の動きは無い。うん、これくらいの距離なら、さっきよりは見分けが付く。
成程、たしかに一つの丸い胴体から、幾つもの頭が生えてる感じだ。奇妙奇天烈と言うべきか、独特の生態系を持つモンスターだからと考えるべきなのか。思案したところで纏まらないことは端に置いておくとして――。
「真ん中の頭の額に、黒いものだっけ?」
僕の目では、この位置からでも、言われて何とか、ある様な気がする程度のことしか確認できない。
「ありゃ何だろうね。黒いのは糸の束……ヒゲみたいなもんなのかなぁ?」
「もう少しだけ、寄ってみよう」
幸いにと言うべきか、ここからは、良い感じに岩が幾つもバラ撒かれていて、隠れる場所には事欠かない。
「少し、待ちますの」
ここで制止の声を掛けたのは、アクアさんだった。
「これ以上、進むのは反対?」
「いえ、そうではなく、万一に備えてピオリムを掛けておこうと思いますわ」
ピオリムは初歩の僧侶系魔法だけど、これを使うと足に羽が生えたんじゃなかろうかってくらい素早く動くことが出来るから、色々な局面で重宝する。シスが、才能の無さを悔しく感じた魔法の一つなんだけど、それはそれとして。
『ピオリム』
アクアさんの杖から光が漏れ出て、僕達に伝播する。それと同時に全身が軽くなり、ちょっとした高揚感も感じ入ってしまう。うん、これならモンスターが相当に素早く動いたとしても、通路まで逃げ切るのは難しくないはずだ。
「それじゃ、行くよ」
再び、こそりこそりと、ゴツゴツとした岩肌を進んでいく。傍から見たらカルガモの親子風のコソ泥集団かも知れないけど、こっちは真剣なんだからね。
2009
鳩山総理がお母様から頂いたお金は五年で九億ということですが、つまり年平均一億八千万、月額で一千五百万ということになります。あれ、これって何処かで聞いたことある額のような――。
( ・ω・) 鳩山総理、リアルおぼっちゃまくん説急浮上
「具体的に、どんな形してるの?」
「んっと。首と頭が三つ以上あってね――」
「シス。こんな時に茶化さないの」
本当、良くも悪くも平常心って言うか、自分を曲げないって言うか。
「いやいや、マジだってば。だから、見たことも聞いたことも無いモンスターだって言ってんの」
「え、冗談じゃなかったの?」
首と頭が三つ以上って、それ、蛇みたいに細長いのが絡み合ってるだけじゃないのかなぁ。それで胴体が一つだとしたら、意志決定とかどうするんだろうか。
「他に、何か特徴は?」
「中心の頭のおでこに、何か黒っぽいものが付いてるね。これ以上は、ここからじゃ良く分からないなぁ」
僕達が居るのは、半球状の空洞の端、細長い通路の出口部分だ。中心線を通る岩の背は、ちょうど通路へと掛かってるから歩いて近付くことは充分に可能だけど――。
「あれ、今、寝てるのかな?」
ここから見る分には、身動き一つ確認できないから、特に活動はしてないと思うんだけど――。
「大きな岩が幾つも転がってるから、そこに隠れる格好で少し歩み寄ってみよう。シス。奴の動きを注視して、何か動きがあったらすぐに報告して」
「了解」
シスに習った音を立てない歩き方で、そろりそろりとモンスターへと近付いていく。盗賊の技術がこんなところで役立つなんて、人生、何があるか分かったもんじゃないなぁ。
「今のところ、じっとしたまんまだね」
シスの言葉にも、緊張の糸を緩めずに歩を進める。何しろ、頭が三つ以上あるとかいう変り種のモンスターだ。音や視覚に関する感知能力が、その分、倍化されていたとしても不思議じゃない。