2016
人間に限らず、大体の動物の脳に相当するものは、神経の塊です。そもそも、神経とは何かと問われると……なんなんですかね。私の乏しい知識から推察するに、何かに反応して電気を通す糸ってことになるんでしょうか。生物学的な定義は分かりませんが。そういえば、文字に神が入ってるのはどういった理由なのかと調べてみたら、かの杉田玄白先生が、神気と経脈を組み合わせて作った造語なのだそうです。和製漢語だったんですね、知らなんだ。ともあれ、この巨大な神経の塊が、今日も今日とて動物達の司令塔として活躍している訳です。どういった理由で、このブツが意志を生み出しているかは、現代科学でも分からない難題です。むしろこれが分かってしまうと生物の謎の大半が解き明かされ、宗教は廃業してしまうやも知れません。技術的に出来るかはともかく、限りなく生物に近い人工知能も生み出せるでしょう。極論すれば老衰は無理にしても、事故死の類なら蘇らせることも可能になるやも知れません。倫理的な問題もこの際無視しますが。本当に、科学は行き過ぎると宗教と真っ向から対立する存在なのがよく分かります。中世の欧州が原始時代水準にまで科学力が落ちたのも、分からんでも無い話です。
(・ω・) ローマ時代の自然科学力は、現代人でも微妙にビビるからな
【交わっていい朱なのかについては触れない方向で】
彩:予算の計算してたんだけどね。どうしても合わないところがあるんだけど。
茜:あ、それ、裏金だから。
彩:あっさりと、凄いことを言われた気がする。
麗:この程度で驚いていては、我が家で仕事は難しいと思います。
千:舞台裏を知ったら、血の気が引くようなものがゴロゴロ出てくるからね。
彩:そこで二人がちょっと誇らしげになってる辺り、
私はまだまだ馴染んでないのを実感しちゃったりして。
【これはもう性格としか言いようがない】
彩:それで、何に使ったの?
あんまり聞きたくは無いけど、適当に辻褄は合わせなきゃならないし。
茜:一言で言うと、人材投資かな。
彩:凄いまともな話じゃない。何で隠す必要があるの。
麗:言葉だけを捉えればそう聞こえなくも無いのですが。
千:有力者の子女に教育という名の洗脳を施して取り込もうって話だからね。
彩:何でそう、やたらと手間と時間が掛かる方策を好んでやってくのかなぁ。
【まず戦国時代と呼べるのが一つしかないからな】
千:それにしても、うちの領民って本当、よく調練されてるよね。
麗:必要時だけとはいえ重税も苦にしませんし、籠城戦も進んで協力してくれます。
千:この手法が全国に伝わったら血で血を洗う消耗戦は必至だし、
ここだけで済ませているのは、むしろ良心的な話の気がしてきた。
彩:まるで今の世が大した戦乱では無いかのような発言があった気もするけど、
世界に目を広げたら、それなり止まりではあるんだよね。
【自分以外の価値観を理解するのは難しいからしょうがない】
茜:さぁ、今日も人心掌握を旨として張り切っていこうか。
彩:ここって、管理国家だったの?
麗:民衆に、そう気付かせずに誘導するのが目的と言いますか。
千:案外、知る機会が無ければ、幸せに生きられるものなのかもよ。
彩:他人が作った道を歩くのはやだって言ってた人がやることじゃないよね。
茜:そこはほら、人って主観と客観じゃまるで意見が変わる生き物だから。
戦国浪漫編を始めたのが殆ど今年の話なので、これを書き上げることで今年も終わりなんだなぁということを実感するには、まだちょっと時間が掛かりそうです。
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2016
過日、リゾート地にカジノを作るという法案が可決されました。何年も前から構想だけはあって、今更、何を揉めているのかがイマイチ、というか、全く分からない騒動でした。調べてみると反対派はギャンブル依存症の拡大を懸念していると言っているようです。しかし根本的な話として、それって国が責任を持つべきことなんですかね。日本には競馬、競輪、競艇、宝くじ、totoなど、公式なものが既に溢れていて、更には何故か見逃されている民営の賭博施設も町中にゴロゴロ建っています。時たま、本格的に非合法なものも摘発されますし、結構な数の施設が日の当たらないところで今日も営業しているのでしょう。ここから見ても分かるように、遊興としての賭博は人間社会とは切り離せないものです。身を崩さない様に自制する術を自力で会得するのが先だとは思います。国はどちらかというと預金よりも消費ないしは投資を勧めていますが、それで身を持ち崩して責任をとってもらえるかというのと、あまり変わらない話でしょう。家族を人質に取られて、賭けなければどうなっても知らないぞと言われている訳でもなく、自己責任以外のなにものでもありません。他に懸念事項があるとすれば治安ですが、これに関しては何とも言えません。景気が悪くなれば暇なゴロツキが増えたり、警察の質が下がって治安は悪くなるものですから、検証のしようがないのではないでしょうか。当面は極一部の地域に限る話らしいですし、正直、やってみなければ分からない話なんじゃないかと思っています。
(・ω・) 私は熱くなる性分なので、本気の賭け事はやらないつもりだぞ
【土着と成り上がりの金蔵格差はかくも残酷】
岬:予算が余ったんですか。
綾:今年は戦が小規模なものに留まり、国内の運営も好調でしたわ。
備蓄しておくのも手ですが、投資先が思い付かないか伺っておきたいんですの。
岬:そうは言いましても、私はこの通り、やる気もなければ世俗にも疎いですからね。
不向きなこと、この上ないと思うんですけど。
綾:新しい事業というのは、往々にして、そのような貴族体質から生まれるものですわ。
岬:何か微妙な発言があった気がしてなりませんが、
深く考えるのは疲れそうなのでやめておきます。
【仕事に於ける期待値計算は大事なこと】
結:自由に使っていいあぶく銭があると聞き及びまして。
綾:あくまで、生き金になりうるなら検討するという話ですわ。
舞:甲冑に、金粉などまぶしてみたいものですなぁ。
海:いやいや、特大の兜飾りで、敵兵の度肝を抜くというのもありやも知れませぬ。
綾:全く、人の話を聞いていませんわね。
岬:発想力に関しては図抜けた面々ですから、話だけでも聞いてあげたらどうですか。
綾:必要な手間と有用になる確率を掛け算したら、立ち去るのが合理的な気もしますわよ。
【鶴の一声とか天からの声には縁遠い】
岬:パーッと祭り的なものに使うというのも、手ではありますよね。
民の憂さ晴らしになりますし、地元の有力者との関係も強化できますし。
舞:御館様が、こう言われてますぞ。
結:これはやらざるを得まい。
綾:参考にさせて頂きますわ。
岬:うちの場合、何があろうとも最終決定権は一柳さんにありますから、
その煽り方はオススメ出来ませんよ。
【人を動かす為の餌と考えるよりはマシなのかしら】
綾:余剰予算の半分を寺社に寄進し、収穫祭を盛大に執り行うことで纏まりましたわ。
岬:まあ、そんなところでしょうね。
結:宗教組織を懐柔しつつ、民への還元も忘れない。
海:何たる隙のなさ、これぞ名君。
舞:問題は、言い出しっぺの御館様が偉いのか、仕切った一柳殿が偉いのか分からぬ所。
海:どう評価していいのか、悩むところではありますな。
岬:結果が出たなら功績なんかどうでもいいと思う私は、
やっぱり世間知らずの甘ちゃんなんですかね。
もう公康のところと岬のところは同盟なんて言い出さずに合併すれば丸く収まる気もしてますが、話が転がらなくなるという理由だけで現状維持が続きそうです。
2016
ミュンヒハウゼン症候群と呼ばれるものがあります。平たく言うと、構ってちゃんを極めた一例で、病気を創作して自分がそうであると触れ回ったり、自傷行為に走ったりする精神病の一種なのだそうです。ちなみにミュンヒハウゼンというのは、発見した医者でもなければ最初の患者という訳でもありません。実在したホラ吹き男爵、ミュンヒハウゼン氏からとったのだそうです。彼のホラ話を元に小説が書かれていて、それで有名なのだとか。こんな形で名前が残るとは、人生とは分からないものです。
ここまではいかなくても、あたかも自分が世界で一番不幸みたいな顔をして関心を惹こうとする人は少なからず存在します。程度の問題で、大体の人にある心理とは言えましょう。それで人間関係を損なうリスクを鑑みて、自重するのが一般的な大人だとは思いますが。中高生の頃に邪気眼を発動するのも、この範疇なんでしょうか。痛々しいという意味では似ていると思うんですが、どうなんですかね。
この悲劇のヒロイン振るやり口は、政治家には余り有効とは言えません。前任が衝撃的な死に方をしたというのならいざ知らず、現代っ子はそんな見え見えのパフォーマンスに乗らないからです。昭和だったら、多少は効果があったかも知れませんけど。女性はそういった薄い演技をする女性のことを嫌いますし、男性は女性として見ていなければ、人間性部分に興味を持ちません。ヒラリー氏が敗北したのは、そういった面もあるでしょう。現代の政治家はやはり、政策の中身と強い言動が求められていると思う次第です。
(・ω・) ところで、ミュンヒハウゼンと聞いてドラえもんを思い出す方は、中級者くらいだな
【見初められるというオブラートに包んだ物言いもある】
公:予算が、カツカツだ。
遊:そりゃ、大名としての地盤が固まりきってないんだから当然だ。
莉:強引に徴税しようもんなら、いつ寝返られてもおかしくないしね。
公:おかしい。この時代の権力者とは、やりたい放題できるものではなかったのか。
具体的には、可愛い町娘を見掛けたら、
付き人に一声掛けるだけで城まで連れてきてもらえるみたいな。
遊:そうやって、どうでもいいところで民衆の怒りを買いまくって、
悲惨な後半生を送った話なら、幾らでも聞くがな。
【敵に塩を撒くでは全く意味合いが違うのが奥深い】
遊:我々で使える財源を確保する必要がありそうだな。
莉:鉱山とか特産品とか、他所の国から見ると珍しいものが有効みたいだね。
公:塩ならどっさり作ってるぞ。内陸国に、足元を見ながら売りつけてる。
莉:あ、これ、歴史に名を残せない人だ。
遊:何処まで行っても商家の血には抗えない辺り、氏素性は大事なのが分かるな。
公:仮にも国の責任者として普通の行動を取っているだけなのに、
この言われようはあんまりではなかろうかね。
【志と懐具合は噛み合わないものだから】
公:果物とかいいかもなぁ。
そこそこ温暖な気候だし、ここでしか作れないとなると稀少性が増す。
遊:南蛮由来とか、絶対に売れるな。種を手に入れるのが大変そうだが。
公:特別区画を作り、職にあぶれて力の有り余ったゴロツキを雇用する。
治安対策にもなり、まさに一挙両得としか言いようがない政策だな。
遊:で、それを興す元手は?
公:ここで、ポーンと手文庫から費用を出せる大名に私はなりたい。
【結局種銭絡みで苦労しそう】
遊:軽く同意してみたが、果物が軌道に乗るには最低でも数年掛かるからな。
当たればでかいかも知れんが、初期投資と忍耐は必要だぞ。
公:商売人の血が騒ぐな。
遊:お前、今からでも実家帰って後継いだ方がいいんじゃないか。
公:もしかして海外交易で一発当てるのとか楽しいんじゃないかって思えてきたけど、
これも隣の芝生が何とやらなんだろうなぁ。
戦国時代に鉱山を持った国は、それだけで絶対のアドバンテージがあったらしいです。現代でも掘れば出てくると言われる佐渡金山を抑え、軍神とまで称された上杉謙信が越後の竜で終わったというのは、内部掌握が不得手だったというのを如実に表していると思います。
2016
人は、脊椎動物としては世界で一番の生息域を持つ生物です。人種に依る基本的な身体スペックは大差ないくせに、極寒地域から熱帯地域まで、工夫と根性で住もうとします。というか、将来的には宇宙すら居住空間にしようと画策しています。冷静に考えたら、頭湧いてます。陸上の許容量が限界だというのなら、大陸棚の底、二百メートル辺りに住む技術を開発した方が安上がりな気もしますが、どうなんですかね。水深百メートルを超えると、海抜八千メートルに匹敵するくらい過酷な環境らしいので無理な気もしますが。とはいえ、過ごしやすい環境があるなら、そちらに流れたいのが人の性のようでもあります。地方より都会に人が流れるのを見ても、それが伺えます。しかし考えてみたら、人がそれだけ広域に住んでいるというのなら、犬もほとんど同じだけの地域に生息しているとも言えます。あいつら、人間に忠誠を誓っているようで、全力で利用しているのかも知れません。世の中、ギブアンドギブが基本と言われれば、それまでではあるのですけどね。
(・ω・) わんこ天然説と計算説で、なにがしか話を広げられないだろうか
【何だその伝説のロックバンドみたいな邂逅は】
麗:ところで、舞浜さんは以前、七原家に仕えていたそうですが、
どういった経緯でそうなったのですか。
千:ん? まともな職もなく全国を放浪してる時に出会って、
『いっちょでかいことやってやろうぜ』って誘われてさ。
麗:その結果、中堅大名にまでなったというのに裏切ったんですか。
千:人間、その場の勢いで動くのって、抗いがたい魔力があるよね。
【顔グラで選ぶのは大概だけど数字だけ見るようになるのもどうかと】
千:そういう西ノ宮さんは? 茜さんが声掛けたのは知ってるけど。
麗:前は旅の語り部だったのですが、根無し草はやはりいけないと思いまして。
千:先々が不安定極まりないのは、戦国武将も変わらないと思うけどなぁ。
茜:麗ちゃんの能力値を見て、ピーンときたのよ。
これは野に埋もれた逸材枠だってね。
千:色々と突っ込みたいところはあるけど、聞かなかったことにしようかな。
【悪魔の取引的に潜入したとすれば辻褄は合う】
千:そういえば、茜さんが公康の軍師になった経緯が思い出せない。
麗:いつの間にか収まっていたと言うんですか。ちょっと怖いですね、それ。
茜:嫌だなぁ。割と初期の段階から、助言とか実務とかしてたじゃない。
千:そう、だっけ?
麗:人間の記憶は限りなく曖昧なものですからね。
きっと、そういうことなのでしょう。
千:僕の頭が安全装置的な機能を使って抹消してないことを祈るばかりだよ。
【有能な人ほど自己責任論に傾倒するよね】
彩:人生なんて、本当、どうなるかなんて分かったもんじゃないよね。
千:何か、悲痛で切実な声が漏れ聞こえた気がするんだけど。
茜:家の都合で振り回されるのが嫌なら飛び出せばいいのにね。
千:それで生き残れるのって、極一部の人だけだと思うよ。
麗:天才が故の傲慢を感じますね。
茜:どっちにしろ先が見えないんだったら、好きに生きた方が得だと思うんだけどね。
今更ながら、この作品の年齢設定はどうなってるんだという気がしてきましたが、そこら辺はファジィに解釈してください。意訳すると、そんな細かいとこを見る作品じゃねーよということです。
2016
趣味というものは、本人が充足していれば、それでいいというのが持論です。もちろん、他人に必要以上の迷惑を掛けないという前提がありますが。お金を掛けすぎようが、時間を食い潰そうが、それに対する後悔が無く、楽しかったのであれば、それは立派な趣味です。引退する時に、ほんのちょっぴり寂しさか切なさ的なものが残るのも、考えように依ってはいい思い出なのかも知れません。この説明で、ソシャゲの話にしか聞こえない方は、少しばかり偏ってる感もありますが、それはそれとして。そういった意味では、一生できる趣味を見付けるというのは、建設的なのかも知れません。しかし、心の底から没入できることに出会うのは割と難易度の高い話ではあります。一生幸せになりたいなら釣りを憶えろとは、昔人の談。現代人にとってはなんなのか。探しに行こうじゃないですか。
(・ω・) 何か私が不幸せみたいな流れになったけど、それなりに生きてて楽しいよ
【後を継いだところで一寸先は闇だと思うんだけど】
結:ところで、今更なのだが。
舞:かつて七原家に仕え、今は独立した茜殿は御館様の実姉と聞く。
海:一体、如何なる経緯でそうなったのか。
舞:伺ってもいいだろうか。
岬:『親の敷いた道を歩くとかつまらないから後は任せた』って言ってましたね。
結:思ったより、若人的な発想で御座った。
【むしろバラ売りされる姿が想像できない】
海:しかし、実の姉妹で敵対する勢力になるとは。
結:この時代らしいと言えばらしいで御座るが。
舞:思うことはないのであるか。
岬:うちの家訓の一つは、『血の繋がりを過信する輩は血の繋がりで滅ぶ』ですからね。
これくらい淡白な方が、均衡はとれるんじゃないですか。
海:三つ子で仕える我らには、全くもって共感できない話の気がするで御座る。
【結果として適材適所なんだから嵌まってる感もあるけど】
岬:それを言ったら、あなた達の姉もお姉ちゃんのところで働いてるじゃないですか。
舞:今、気付いたのだが。
結:我が家に居るの、大体が妹とはどういうことなのか。
海:何かの陰謀を感じる事態で御座るな。
岬:考え過ぎだと思いますよ。
天意と言いますか、運命がそこまで思慮深かったら、
私に大名なんてやらせないでしょうしね。
【上司として自分がやろうとは決して言わない】
綾:兄弟姉妹で同じ君主に仕えるのが、必ずしもいいこととは限りませんわよ。
空:ほう?
海:正直、この流れは予想できもうした。
結:もう一捻り加えて欲しいものですな。
舞:惰性で仕事をするのは感心致しませぬぞ。
綾:無茶苦茶言ってますわね。
岬:そうしないと存在意義に悩み始めそうなので、優しい目で見守ってあげてください。
そもそも、メンバーの配分は気分で決めたので、そこに至る背景については妄想の余地があります。バックボーンがキャラクターに深みを与えるという説もありますが、あまり細かく決めすぎると動きが鈍くなる気もしてるのですが、どうなんでしょうね。