2018
三羽烏と呼ばれるものがあります。ある集団に於いて、傑出した三名を持ち上げる時に使う表現です。二人なら双璧、四人なら四天王という言い回しが用いられることが多いようです。璧は壁ではなく、古代から現代に掛けて中国で愛用されている装飾具です。四天王は、持国天、増長天、広目天、多聞天という四方を守護する仏様からきています。では三羽烏は、なんでカラスなんでしょうか。現代では賢すぎる上に黒が不吉という扱いで忌避されていますが、八咫烏や烏天狗のように神聖視されていた時期もあったのでという説があります。他にも大国主が三羽の烏が入浴しているのを見て有馬温泉を発見したからというのもあったりします。そこから優れた三人衆に、どうやって繋がったんだという気もしますが、きっと凄い功績扱いだったんでしょう。私も、風呂に入っただけで後世に伝説が残るような幸運に出会ってみたいものです。
(・ω・) その運を宝くじ辺りに使いたいと思ったら俗物である
【投資先としての魅力に欠けると判断されたならしょうがない】
岬:うちって、家風としては質素倹約を旨としていますが、
使う機会があれば惜しむなよ的な感じでしたよね。
綾:費用対効果は大事ですわ。
結:吝嗇家、つまりはドケチの家老殿ではあるが。
舞:豪気に散財する日が来れば、それは勝負所なのだろう。
海:我らに金を使ってくれる気配が無いことが悲しい訳だがな。
【高級車を買った人がガソリン相場に一喜一憂みたいな】
空:俺に権限を与えてくれれば、半日で国庫を使い果たしてやるのに。
岬:それはそれで半端ない才能が要りそうですね。
綾:最上級の茶器を購入したせいで、
茶葉にまで手が回らない的な真似をしでかしそうですわね。
空:それが男の生き様よ。
綾:概ね馬鹿と同義という意味でしたら、同意しておきますわ。
【大人ってのは王様は裸だって敢えて言わない人のことらしいよ】
舞:まあ、我が家が天下取るのは無いにしてもだ。
海:何かの間違いで大大名級にのし上がってしまい。
結:幕府を裏から操るくらいは無いと言い切れないよな。
岬:行き詰まったら責任を将軍に押し付けられる最高の立ち位置ですよね。
海:規模は違えど、状況的にうちと被ってないかというのは気付いてはいけない。
【後世で美談にされるかどうか微妙なラインだ】
結:もしや家老殿は、もっと大きな組織を乗っ取るつもりではなかろうか。
海:その為に御館様で試行錯誤しているとすれば全ての辻褄が合うな。
舞:正直、こんなところで埋もれる素材では無いと思っていた。
岬:好き放題言ってますよ。
綾:この家が万全を尽くした上で潰れてしまうことがあれば、
復讐がてらやってみても良いですわね。
岬:これを光栄と取るべきなのか、かなり判断に困るんですけど。
傀儡幕府は歴史的に何度かあったようですが、三好氏はなんで地味な上に逃げ切れなかったのでしょうか。やりたい放題のツケは、結局自分達に返ってくるってことなんですかね。
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2018
永久機関と呼ばれるものがあります。外部からの供給を受けることなく無限にエネルギーを放出し続ける仕組みや系を意味します。自然科学に詳しくなくても、そんな都合のいいもんある訳ねーだろと言いたくなります。実際に現時点で、その存在は完全に否定されているのだそうです。ただ、十八世紀から十九世紀に掛けて、当代最高クラスの学者達が大真面目に研究していたのは史実らしいです。錬金術なんかもそうですが、当初の目的が達成されなかったからといって、全てが無為になる訳ではありません。全く関係のないところで花開く可能性もあるから基礎研究は大事なのですが、資金、人材、労力と、掛かるものが大きいという問題も立ち塞がります。戦争や宇宙開発という大義も使いづらくなった21世紀に、どういった理屈で力を結集するかが課題となりそうですね。
(・ω・) 学者にそういった政治力を期待するのは難しいのが話を拗らせるな
【親兄弟で遠隔地を治めることがしょっちゅうな世界なのよ】
岬:天下人になったら、拠点を何処にするかの妄想をしてるんですが。
結:絶対にならないという確信があるからこそ出来ることですな。
海:その頃には、我らも古参の直臣として中堅大名くらいにはなっておろう。
舞:三人で一つの国という、お得な扱いをされそうだけどな。
岬:離れ離れになるのは嫌だと、駄々をこねた結果な気がしますがね。
【分相応という出来そうで出来ない理想の生き方】
舞:無難に京の都か、その周辺が便利ではある。
海:しかしそれでは面白味が無いと、我らの中の天邪鬼が疼く。
結:一度も政の中心となったことのない地を勧めようと思う。
岬:意外と候補が絞られますね。
綾:そういった場所は、防衛に不向き、石高が不足、移動や交易が不便など、
相応の理由があるのですわよ。
結:我らが大名になれそうもないのに通じるものがあるな。
【発想力より決断力が大事な役職だと思うんですけど】
結:軍師になりたいでござる。
綾:本気で言ってますの。
舞:南蛮では、三人寄ればアリストテレスも裸で逃げ出すという。
綾:色々と混じってますわよ。
海:つまり我々の様な凡夫でも、集えば天才級の仕事をするかもと言いたい。
綾:個人的には、船頭多くして船山に上るの方しか思い浮かびませんわね。
【現代の作戦参謀ってどういう人間が選ばれるんだろう】
綾:ではこれより定期的に試験を行い、全て合格したら採用しますわ。
舞:全く受かる気がせんでごわす。
結:体のいい、お断りではないだろうか。
綾:全軍の命を預かるのですから、生半可な覚悟では務まりませんことよ。
海:言われてみると、真っ当な神経の持ち主に出来ることじゃないな。
結:御館様の姉君が好んでやるというのも、頷ける話である。
この物語はなんとなく、現代の甲信(岬陣営)と東海(公康陣営)辺りで展開してるようなイメージで書いていますが、その色に染めているつもりもないので、当時の田舎地域ならどこでも対応可能のはずです。
2018
益体もない、或いは益体なしという言い回しがあります。取るに足らないもの、使えないもの、とんでもなくダメなものという意味合いを持っています。益体自体は、整っていること、秩序があることを意味するらしいです。文字だけ見ると御利益があるっぽい感じもありますが、違うようです。この益体を否定すると、意味として混沌系統になりそうなものですが、役立たずな語意になる辺り、日本人はカオスな状態がよっぽど嫌いなのでしょう。全体的にノープランで生きてるのに、結果は整然としていないと気が済まない自分勝手な国民性な気はしますけど。なるようになれでなんとかなってしまった一因に島国というのがあるんでしょうけど、物理的な距離が障害となりづらい現代でどれ程続くかは分からないものがあります。
(・ω・) 大局観という概念がここまで無いのも珍しい
【血族の絆は強いかも知れないが良い方に傾くとは限らない】
岬:なにか面白い布告を出したいですよね。
海:段々、無茶振りをすればいいという感じになっていないだろうか。
結:嬉々として意見だけは聞く家老殿にも問題がある気もするが。
舞:いつか限界を超えて大爆発する日が来るのではないかと危惧している。
岬:あのお兄さんの妹君なんですから、無いとは言えないのが怖いですよねぇ。
海:それ、御館様にも言えないかと、ちょっぴり気になるのであった。
【現代なら動画をネットに上げて炎上までが既定路線だな】
岬:年貢を誤魔化したことが発覚したら、
その分の米を一日で食べさせるとかどうでしょう。
結:誰一人得をしない辺りが、貴族の遊びっぽい。
舞:地味に抑止力になりそうなのが、ちょっと考えさせられるな。
海:苦労して作った米を一度に消費しろとか軽い拷問だもの。
結:飯に困ったことがないから発想できるのであろうなぁ。
【無難に治めた名君より人気出ちゃうからしょうがない】
岬:領内に屯する猫を崇めて、丁重に扱うことを推奨しますか。
舞:海無し国で、厳しいことを仰る。
海:川魚だって貴重なのですぞ。
岬:むしろその方が、頭おかしく思われて印象深くなりませんかね。
結:一体、何が目的なんだろう。
海:将来、庶民の間で面白く吹聴されれば満足なんじゃなかろうか。
【妄想は妄想で留めておくのが一番幸せなのさ】
岬:言うだけは言いますけど、一柳さんが実行してくれるかは別問題なんですよね。
綾:時間があれば検討しないこともありませんわ。
結:かなり優先順位が低いな。
舞:資料を大掃除する時に目を通すものの。
海:気に留めることもなく捨てられる案件として扱われそうだ。
岬:実際に採用されても困惑するんで、これくらいで良いんですけどね。
色々な意味で厳しい時代だったので、頭湧いてトンデモな国内ルールを強要した偉いさんは多かったとか。道州制が導入されると現代日本も地方ごとに法律が変わったりするんですかね。そこら辺の議論が全く進まない辺り、とことんまでに民主主義が性に合わない国だとは思います
2018
頭数(あたまかず)という言葉があります。人間は一人につき一つしか頭を持っていないので、ほぼ人数と同義になります。しかしわざわざ頭数という表現を使う時は、数合わせで集められた人達という意味合いが強くなります。頭は動物の最重要器官と言ってもいいくらいなのに、どうしてなのですかね。逆に、どんな無能でも生きてるなら頭は付いてるという嫌味的なものなのかも知れません。他には、昔は戦での功績を頭を狩って競っていたからというのが思い付きました。英語にhead countという、そのまんまな言葉があったりするらしいので、明治期に出来た和製漢語の可能性もあります。謎が謎を呼ぶ言葉ではありますが、由来を知らなくても使える辺り、言語ってのはちゃらんぽらんなものな気がしてきます。
(・ω・) ちゃらんぽらんこそ、語源の想像が付かなすぎるな
【実現性という枠を取り払ってイメージだけ暴走してる】
結:妖術的なものを修めてみたい。
海:天候を操ったり、木偶人形で陽動したり。
舞:いっそ炎の渦を巻き起こしたりなんかすれば絶対に強い。
岬:そりゃ、そんなものが使えたら強力に決まってますよね。
綾:常識の再確認というのは、何かを考える上で重要なことですの。
岬:内容は荒唐無稽なんですが、それは良いんですかね。
【当時の偉い人の宗教観って割と謎だよね】
綾:大衆向けにそういった力を演出することはありますが、
現実に存在しないということは認識して欲しいところですわ。
舞:夢の無いことを言う上司だ。
結:巷で流行してる、商売で坊主やってるみたいなもんか。
綾:罰が当たりますわよ。
海:たった今、家老殿が否定したところなので特に恐れるものではない。
【エネルギーは余ってるから誘導さえ出来れば何とかなりそう】
結:この家の最終目標ってなんじゃらほい。
舞:うむ、言われてみれば聞いたことも考えたことも無かった。
海:家臣としてどうなんだという意見は聞き流すことにする。
岬:大きな話をするのは好きですよ。
結論は出さずにぶん投げるという但し書きが付きますが。
結:今更だが、こんな纏まりのない家を動かしている家老殿の手腕が怖い。
【江戸末期まで家を残すことのハードルの高さときたら】
綾:優先順位としましては、家を存続させること、大大名に睨まれないこと、
そして領地を維持することといった感じですわね。
海:家臣団の繁栄が入ってないのが遣る瀬無い。
綾:そういった方針の家もあると聞きますが、
出世競争が厳しい上に、領地召し上げの危険性も高いですわよ。
舞:やっぱ人間、そこそこを目指すのが一番だよな。
三つ子の強みって、誰と絡むでもなく勝手に会話を展開して収束させることだと思うのですよ。実は大したこと言ってなくても、勢いで誤魔化されますし、数の力って凄いものですよね。
2018
爆弾と呼ばれるものがあります。火薬など瞬時に高エネルギーを発する物質を利用して、物ないしは人を壊すことを目的としたものの総称です。黒色火薬くらいしか無かった頃とは違い、現代では実に多様な材料が用いられています。褐色火薬とも称されるトリニトロトルエン、通称TNTなども有名でしょう。爆弾がどれほどの威力を持っているか、この物質で換算するのを耳にしたこともあるはずです。なんでこれが使われるようになったかについては、原子爆弾を開発する際、基準にしたのが続いているという説が濃厚なのだとか。他にも爆弾という単語は、米などを加熱加圧して膨張させた菓子や密造酒などにも用いられてきました。連想するのは、マンガ的な黒い球体に導火線が付いた爆弾ですが、実際にあんな感じのものはどれくらい存在したんでしょうね。ダイナマイトとなると赤い円柱状のものになる辺り、イメージの刷り込みってのは恐ろしいものだと思います。
(・ω・) 初期の爆弾って、音と煙幕でビビらせるのが主目的だったらしいね
【こんな時代だからこそ公家とのコネクションは大事だったとか】
岬:朝廷工作をしましょう。
結:その四字熟語を言いたいだけの匂いしかしない。
海:具体的に何をするのか知ってるのだろうか。
岬:雅に、詩歌で遣り取りして貴族感を出すとかですかね。
舞:戦国乱世に、そんな悠長なことをする余裕があるのか。
海:かく言う私達も、所詮は田舎武将なので良く知らないんだがな。
【どんな諫言も聞き流す技術で対抗するしかないな】
綾:身も蓋もありませんが、結局は袖の下が肝要になりますわ。
結:やはり金か。
海:鼻薬は万能すぎる処方箋よのぉ。
舞:寝っ転がってハイハイ言ってるだけで利権を牛耳れる立場になりたい。
岬:なんか軽く批判されませんでしたか?
綾:主君に媚びへつらうしか能のない家臣は排除した、
風通しの良い環境を整えた結果ですわよ。
【小腹さえ満たしておけばそこそこ働く奴は便利である】
岬:家臣の権力闘争を野放しにしているようで、
実際は手のひらで踊らせている大名になりたいです。
綾:中々に、難しいことを言い出しましたわね。
舞:先んじておくが、我らに出世欲が無いとは言わぬ。
海:しかしそれ以上に、面倒事を背負い込むのは御免である。
岬:よく武将にまでなりましたよね。
綾:こちらとしましては、この凡俗っぷりが実に扱い易い訳ですの。
【姉が家出したせいで緊張感が不足して堕落したのかも知れない】
空:いつの日か、妹を蹴落としてやろうと目論んではいる。
岬:こんなこと言ってますよ。
綾:その欲を利用して上手いこと働かせてるのですわ。
岬:私が望んだことを実践済みだったとは思いませんでした。
綾:大きな声では言えませんが、バカ兄が暴走する可能性から目を背ける為、
自分に言い聞かせているのが本音だったりしますの。
岬:身内に掻き回す専門家が居ると、心休まることが無くて困りますよねぇ。
とりあえず、年一で岬陣営サイド特集をやっておけば楽が出来るなという考え方でお送りしています。どうでもいいことですが、三つ子が喋る時、最初は結と決めているような気もするのですが、本当に統一されているかは怪しいものです。