2024
ロボット三原則というルールがあります。SF界の大御所であるアイザック・アシモフ氏が作中で記述した、ロボットが守るべき3つの規則です。一つ目は『ロボットは人間に危害を加えてはならない』です。二つ目が『第一に反しない限りロボットは人の命令を守らなくてはならない』になります。そして三つ目は『前述の二つに則った範囲でロボットは自身の身を守らなくてはならない』です。つまりロボットはあくまで人の為の存在で、枠を越える自由は持っていないと示しています。世に出たのは1950年ですが、時代背景も考慮しなくてはいけません。当時のSFと科学の世界では、フランケンシュタイン・コンプレックスが蔓延っていました。これはロボットや機械を制御しきれなくなり、主従が入れ替わる事態に対する危惧です。言い換えると、ロボット三原則は安全弁として考案された訳です。昨今の人工知能の発達を見るに、心配性だなと軽んじられません。現代のプログラムに組み込めば良い気もしますが、あまりに漠然としていて機能しないんだそうです。たしかに人を害さないからして、線引きが極めて難しいのは素人でも想像できます。なるようになるの精神で、マズいことになったらその時に考える人類らしさで行くしかなさそうですね。
(・ω・) 手塚治虫作品は守ってるネタが多い記憶
【典型例を毎日見てるせいとも言う】
月:こないだ学会を覗いたら、
爺さん二人が取っ組み合いしてた。
黄:ちょっとした騒ぎになったんだよぉ。
月:口喧嘩で収められないのは学者と呼べない。
黄:理想論としては正しいんだろうけど、
そんな人格者ばかりとは思えないんだよぉ。
【いずれ制御不能になるから廃れただけでは】
月:警備員は不審者なら想定していたが、
こういった事態には慣れていなかったようだ。
黄:本来はどっちも護衛対象なんだよぉ。
月:両方をしばいて気絶させれば良かった。
黄:下手したら刑事事件なんだよぉ。
月:結果オーライでも責任を取らせるから、
社会が萎縮するのではないかな。
【そんなんされたら一瞬で頭冷えそう】
月:周囲の若いのもアタフタしてるだけだった。
黄:対応しろってのも酷なんだよぉ。
月:虐げられてる身からしたら、
こんな面白い見世物は無いとも言える。
黄:見解が極端なんだよぉ。
月:許されるなら瞬時に賭場を立てて、
煽りまくりたいところだった。
【つまりは揉み消して有耶無耶にしたのである】
黄:かくいうアンタも見てただけなんだよぉ。
月:配信しなかっただけ感謝して欲しい。
黄:実際にやったら間違いなく拡散したんだよぉ。
月:知り合いにだけ動画を見せる方が楽しめそうだし。
黄:想像より酷い理由だったけど、
大学内で留めたのは正解のはずなんだよぉ。
考えように依っては、我を忘れるほどに譲れない持論があるというのは素晴らしいことです。しかし小学生並に低次元な争いの気がしてならないのは、捻くれすぎですかね。
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2024
茨姫という物語があります。グリム童話の一つです。とある地に不妊で悩む国王夫婦が居ました。ある日、蛙が陸に上がって『一年もしない内に生まれますよ』と告げてきます。言葉通り玉のような女の子が産まれ、両親は狂喜乱舞しました。宴席を開き、十三人の賢女に祝福を与えてもらおうとします。しかし皿が一セット足りなかったので、一人だけ呼びませんでした。腹を立てた十三人目は宴会中に殴り込み、『その子が十五歳になった時に紡錘に刺されて死ぬ呪いを掛けた』と言って立ち去ります。他の賢女達の力をもってしても取り消すことは出来なかったので、せめてにと百年の眠りに和らげました。一応、国中の紡錘を燃やすなど対策を立ててはいたのですが、姫が予告の年齢に達して宣告は実現してしまいます。被害は個人に留まらず、城全体が時を止めてしまったかのように凍りつきました。いつしか茨で覆われ、茨姫の名を冠することになります。彼女が美しいという情報は知れ渡っていたので、諸国の王子が何度か突破を試みます。しかし誰も城内に入り込めないまま百年の時が流れました。そこで現れた気合充分な王子が決死の覚悟で潜入します。時間切れだったのか、真実の愛を持つ存在だったゆえかは不明ですが、ともかく目を覚まして、お決まりの結婚エンドで締めます。白雪姫と被る部分はありますが、しょうもない手落ちが原因なのは大きな相違点です。食い物というか仲間外れの恨みは深いものだと、統治者なら理解しておくべきでしたよね。
(・ω・) ここまでガチな復讐されるとは思わんやんってのは分かるけど
【要約するとイジメに分類される行為では】
月:私が学部長に推薦される噂を聞いた。
黄:ゴシップは耳目を集める為に、
有り得ない導入になりがちなんだよぉ。
月:残念教授として微妙に知名度がある事実。
黄:おちょくっても抗議する発言権なんて無いのが、
取り扱いやすい理由なんだよぉ。
【史上最低の組織運営を目指しかねない】
月:反主流派がパワーバランスを覆す目的で、
無所属を担ぎ上げるのなら理屈は通る。
黄:にしても人選ってものがあるんだよぉ。
月:私ほど好き嫌いで人事するのも居ないだろうに。
黄:自分達で祭り上げておきながら、
不利があると放り捨てる典型的権力闘争なんだよぉ。
【名ばかり大学に期待する方が間違ってる】
月:学生を如何に盲信させ、
業績を献上させるかが教授の手腕な訳だが。
黄:優秀なのが言うと悪辣だけど、
これだと酸っぱい葡萄なんだよぉ。
月:うまいこと掠め取る手筈は整えているが、
実績を残せそうなのがやってくる気配は無い。
【むしろ小物感に満ち溢れるのは良いのだろうか】
月:弟子を育て上げ道を開いてやるなんて、
理想論の綺麗事に過ぎないと思ってる。
黄:年寄りでもないのに、清々しい老害なんだよぉ。
月:私に関係ないところで大物と化したら、
師匠面してふんぞり返るのはやぶさかでもない。
最大派閥が過半数を超えていないなら、その他が協力すれば主導権を握ることは可能です。とはいえそれを取り纏めるのは最大派閥になるより難しい訳でして。政界やらでちょいちょい見掛ける現象ですが、この単純な本質を理解しているのか怪しく見えるのは何故なんでしょうね。
2024
銀杏と呼ばれる植物があります。樹木としてはイチョウ、種子ならギンナンと読みます。秋の季語として知られ、各地に並木を植えるくらい親しまれています。これには水分が多く含まれているので、火災時の延焼を防ぐ実用的な側面もあるとのことです。鮮やかな黄色に染まった葉の舞い散る様は風流ですが、後片付けが面倒という現実的な問題もあります。ギンナンの方は食用に適します。加工前は異臭を放ち、たっぷり食べると中毒を起こしかねない性質を持っているにも関わらず、何故か日本人は積極的に食します。一見すると果物の一種に思えますが、学術的には種に分類されます。そもそも果実というのは種子植物の子房が変化したもので、裸子植物であるイチョウには成りません。歴史は極めて長く、3億年程前の地層から祖先とされる化石が発見されています。気候変動などで絶滅しかけますが、中国の一種だけが生存し、再び世界に広まりつつあるのが現状です。葉っぱには薬効成分がありますし、なんやかんやしぶとく生き残るタイプなのかも知れませんね。
(・ω・) ギャグキャラが退場しそこねたらもう殺せない的な
【それはそれで偏ってるけど】
月:釣り人、ゲーマー、作曲家、蒐集家、旅人と、
教授職は私を形作る一つに過ぎない。
黄:単なる多趣味な人なんだよぉ。
月:肩書など、究極的には全て自称だ。
黄:深いことを言おうとしてるのは分かるけど、
世間は生計を立ててないと認めてくれないんだよぉ。
【仕事のついでを含めて良いかは知らない】
黄:というか、自宅と大学の往復ばかりのくせに、
何がトラベラーなんだよぉ。
月:心が放浪していれば、誰だって旅行者さ。
黄:適当極まりないんだよぉ。
月:学会で遠出した時は現地メシくらい楽しむし、
平均よりは旅してると言い張る。
【公害並の騒音になる音痴キャラ的な】
黄:曲作りは初めて聞いたんだよぉ。
月:前衛趣向が特徴だ。
黄:やべー匂いしかしないんだよぉ。
月:知人に聞かせた結果、
建設現場の方がマシという評を頂いた。
黄:その不快感を引き出せるのは、
逆に音を極めてないと無理な気もするんだよぉ。
【引用数に関しては触れないであげてくれ】
黄:興味が広範なのは良いことなんだよぉ。
月:教養人だからね。
黄:本業を疎かにしなければ、なんだよぉ。
月:知っての通り、私の論文数は大学内でも屈指だ。
黄:新入生のレポートと大差ない扱いである事実から、
目を背けてはいけないんだよぉ。
脳を腐らせる水準での騒音といえば、ジャイアンこと剛田武を思い浮かべる方が多いと思われます。もちろん元祖では無いんでしょうけど、彼以降は二番煎じ感すらある定着っぷりです。作品の知名度に加え、ボエーという独特の擬音、更には数々のエピソードが染み込ませた訳ですから、ある意味で奇跡の産物なのかも知れません。
2024
ウェアウルフという怪物が居ます。ウルフは御存知の通り狼で、ウェアは男性に対する接頭語です。なので和訳は狼男が良く採用されます。狼に化ける能力を持った人の総称です。人に化ける狼を含むこともあります。欧州圏に多く見られる伝承で、千年単位の長い歴史を持っています。狼は家畜を襲い深刻な被害を与えてくることから恐怖の象徴でした。同時に、人間社会と隔たれた野生そのものでもあります。そんな存在に変貌してしまう現象は、人と呼ぶに値しない事態を意味します。日本人は妖怪を身近と考えているのでフレンドリーに描きがちですが、あちらの方々にとっては拒絶の対象に他なりません。しかしこういった価値観はキリスト教が強かった中世期の名残という側面もあります。狼男といえば満月の夜に本性を表す設定ですが、定着した経緯は曖昧です。キリスト教はギリシャ神話やローマ神話が神聖視していた月を敵視し、否定する為に絡めたとも言われています。また近年の研究で、望月だと本能が強めに出る説が提唱されています。事実であるかは検証中ですが、明るい分テンションが上がるくらいは有り得ます。これに映画作品での表現が加わって、刷り込みが完成したとする説が有力視されています。とまあ本来は完全に敵のはずなんですが、ケモナーと呼ばれる面々には通用しないのが恐ろしい話だと思う次第です。
(・ω・) そういや人狼ゲームって何が目的で皆殺しにするんだ?
【別世界の話をしても落ち込むだけだぞ】
月:土属性なんて押し付けられるやつは、
前世でどれだけの罪を重ねたのか。
黄:何かメッチャ腹立つんだよぉ。
月:貴様も業を背負いし者のようだな。
黄:偉そうに言ってるけど、
アンタも日陰者の匂いが漂ってるんだよぉ。
【エネルギーの辻褄を合わせないといけないし】
月:やっぱ火属性だよな。
黄:でも燃やす以外できないから、
実は取り扱いが難しいんだよぉ。
月:温度コントロール全般に解釈を広げよう。
黄:それはそれで氷属性が不憫になるから、
匙加減が難しいんだよぉ。
【人力エアコンとして活躍してくれ】
月:風属性は、出来ることが安定しない。
黄:気圧制御系なら強そうなんだよぉ。
月:百億パスカルとか口にしたい。
黄:アホが考える数字なんだよぉ。
月:急激に圧縮したら熱が発生するから、
やりたい放題できると推測される。
【有用感だけはある水銀の使い道が思い付かない】
月:水属性は、なんだろう。
黄:一酸化二水素に限定せず、
全ての液体を対象にすれば最強なんだよぉ。
月:だが宇宙規模で見たら大半は気体か固体だ。
黄:存在できる幅が狭いんだよぉ。
月:やはり地球は奇跡の星だとか、
綺麗な感じで締めておこうじゃないか。
私達が日常で最も耳にする圧力の単位といえば、気圧のヘクトパスカルかと思われます。ヘクトは100を意味し、常圧は約1000ヘクトパスカルです。つまり百億パスカルと言っても実は十万気圧くらいで、そこまで非現実的な桁ではありません。炭素をダイヤモンドに変えられる領域なので、もちろん普通に凄いんですけどね。
2024
国宝と呼ばれる物品があります。コクホウと読みます。文字通り国の宝なのですが、法律的には日本国の指定が必要です。文部科学省が文化学的に評価したものを重要文化財と称します。その中でも国宝は特に価値が高い存在です。この区分は昭和25年、文化財保護法が制定された際に誕生しました。それまでは一律で国宝としていた為、旧国宝、新国宝と呼称することもあります。認定されると補助金や税法上の優遇を受けられるなど恩恵が生じます。同時に維持の義務を背負い、国外への輸出が禁じられるといった制限を受けます。なので下手に肩書を得たせいで所有し続けることが困難になり、消息が不明になったりもします。責任を持って国家や地方自治体が買い上げれば良いのですが、そんな予算や人的リソースを割く使命感に欠けているのが現状のようです。貧すれば鈍するなどと言いますが、歴史ある国を自称するのであれば先人達からの継承は途絶えさせるべきではありません。とはいえ全てを無尽蔵にというのも非現実的です。取捨選択が肝要なのですが、政治家と官僚の理屈で成せるかはやっぱり疑問が残るのですよ。
(・ω・) まず委員からして政治力が無いとなれないっぽいし
【後ろめたさを覚えないのは地味に強い】
月:近頃、呪いの研究をしている。
黄:文化学的な意義はともかくとして、
恐ろしく似合うんだよぉ。
月:私ほど妬みに満ちた教授は珍しいからな。
黄:言い切られるとほんのり爽やか感が出るけど、
中身に関しては残念極まりないんだよぉ。
【心の整理を付けるのに必要なこともあるから】
月:呪術の類は世界各地に存在するが、
共通しているのは負の感情をぶつける点だ。
黄:自身の幸福より、
他人の不幸を願う層は少なくないんだよぉ。
月:憎いアイツの苦しみが愉悦なんだから、
正しいムーブメントだと思うぞ。
【せいぜい数十人程度の集団にしか通用しない理屈だ】
月:スパッと切り替えて前に進むべきなんだが、
何故か非合理的な行動を選択する。
黄:人類のバグなんだよぉ。
月:スカッと系も自分に大したプラスは無いからな。
マジで人にしか無い情緒かも知れん。
黄:自力で這い上がるより蹴落とした方が、
ヒエラルヒーを上げやすい名残と推測するんだよぉ。
【前提がそもそも無理筋じゃないかな】
月:慈愛や博愛みたいな徳に分類されるのと、
エネルギーの総量はどっちが多くなるんだろう。
黄:分かってて言ってるんだよぉ。
月:個々人が僅かでも善性に傾くよう努めれば、
世の中は少しずつでも良くなるはずなのだが。
黄:それを少人数で帳消しにしてしまうのも、
人類史ってやつなんだよぉ。
何かの統計で、日本人は嫌いな人が自分以上に得をするくらいなら、逆にマイナスに転じた方がマシと考える人が多数という結果が出たとか出ないとか。うろ覚えの怪情報ですが、有り得なくも無い話な訳でして。人を呪わば穴二つも、大した抑止力にはならんのかも知れません。