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 ステロイドと呼ばれる化合物があります。化学的には、ステロイド骨格を持つ物質の総称です。一般用語としては、ステロイドホルモン、ないしはそれを含有する薬を指すことが多いと思われます。ホルモンとは、体内で作られ生理機構に作用する有機物です。多くの動物がステロイドホルモンを生合成し、生命活動の調整役として用いています。薬品としてのステロイドは、同じ化学式または近いものを抽出し、皮膚に塗る、経口摂取、注射などの手段で体内に取り込みます。これに依って、特定の命令が出たと錯覚させて効果を得る訳です。対象は広く、呼吸器系疾患、アレルギー性の炎症、内分泌異常、神経系疾患、などとなります。劇的な改善が見込めると同時に、人体の制御装置を直接イジるみたいな話なので副作用と相談しなければいけません。あとは筋トレ関連で耳にする単語かと思われます。これはアナボリックステロイドに分類され、男性ホルモンの強化版みたいなものです。肉体を頑健にする方向で舵を切る代表例としてテストステロンがありますけど、外部から補強する感じですね。もちろんこちらも、閉ざされた部屋をこじ開けるようなものなので、循環器系に過度の負担が掛かったりと良いことばかりではありません。筋肉は対価なくして身に付けられませんが、健康で支払えるようになったのは何と言っていいものかという気がします。

(・ω・) そもそも一般人が好きなだけ体重を増やせるのも、近年になってのことか

【三バカが揃って青龍の何割くらい働いてるのやら】
青:では、まずペーパーテストでふるい分けます。
黄:会場まで用意して本格的なんだよぉ。
朱:こうして見ますと、野良聖獣ってかなり居るものです~。
玄:数が多くても、質が伴わなければ使えないというのが何とも。
白:そこら辺を掘り下げるとこっちの立場も危うくなるから、
 触れずに済ますのが作法だと思う。


【人口が多いから何かしら基準が必要なのはあったはず】
白:ついでに私達も解かされてるけど、サッパリ分からない。
玄:通信を遮断させられているので無力です。
朱:座学が得意だからといって、実務と何の関係があるのでしょう~。
青:お約束は良いですから集中してください。
黄:この国では科挙を始めとした筆記試験が重視されてきたけど、
 本当に有効だったかは未だ謎に包まれてるんだよぉ。


【数学の公式だって理解してなきゃ解けないものな】
玄:そういえば、バレないカンニングは技術の内らしいです。
白:アスリートが反則ギリギリを攻めるみたいな話か。
朱:ですが模範解答の丸写しでもしない限り、
 トンチンカンになりそうですけど~。
黄:丸暗記して引っ張り出すだけの受験なんてのは、
 流石に絶滅寸前だと信じたいところなんだよぉ。


【青龍基準だと赤点なのは間違いない】
青:結局、あなた達三名は平均点くらいでした。
白:それは私らが奮闘したのと、
 集まった連中のレベルが低い、どっちな訳。 
玄:約半数を失格に出来たと、深く考えないでおきましょう。
朱:受けた甲斐があるというものです~。
黄:この脳天お気楽っぷりが何点になるのかは、
 採点者の好みで大きく変わりそうなんだよぉ。

 考えてみたら、朱雀、玄武、白虎の三名は、世間的な教育を受けてないので筆記試験の経験がかなり乏しいです。そんなんで受験超大国である中国の重鎮が務まるのかと思いますが、大して働いてなくないかと言われれば否定できない部分があります。
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 コアラと呼ばれる動物が居ます。コアラ科コアラ属に分類される有袋類を総称しています。日本語では袋熊、子守熊とすることもありますが、通じるかは微妙です。1メートルに満たない小柄さと、ぬいぐるみのように愛くるしい造形から動物園などで人気を博しています。しがみつくようにして樹木に引っ付いている姿も、マスコット感を増幅させているところがあると思われます。草食性で、主にユーカリの葉を食べることが知られています。しかしこれには毒性があり、一般的な草食獣が好んで口にするものではありません。生存競争で追いやられ、仕方なく主食にしたというのが通説です。その代償として、分解と消化にかなりのエネルギーを割くことになりました。十六時間睡眠が一例ですけど、結果としてあまり動かないのが愛玩的な意味で価値を増している面はあります。有袋類なので、赤ん坊をお腹の袋の中で育てる習性を持っています。哺乳類として便利な生態だと思うのですけど、現状はほぼ全てがオーストラリアに生息していて、他は北米にほんの少し残っているだけです。地理的に考えると、外敵が弱点ということになるんですかね。子供を守る親は最強とも言いますが、物理的に重荷なのは事実です。

(・ω・) サバンナだと、普通に見捨てるっぽいもんな

【圧迫面接をしても全く心が痛まない相手ではある】
黒:話は聞かせてもらったぞ。
赤:けかか。
黄:出てくると思ったんだよぉ。
白:チャンスを与えるとか優しいじゃん。
玄:息の根を止める口実だとすれば、
 むしろ冷徹なのではという気がしてきますけどね。


【その根拠の無い自信は何処から湧いてくるんだろう】
青:何事も、比較対象を用意した方が分かりやすいでしょう。
黄:これ以下を採用するつもりは無いってことなんだよぉ。
白:いわゆる足切りだ。
朱:評価基準を明確にする試験官の鑑です~。
黒:こういった中で意外性の男として合格すれば、
 絵になるというものだ。


【幼児退行してないだけマシと言えなくもない】
セ:私は、傍観させてもらいましょう。
白:賢明と言って良いのかな。
玄:ピエロにされるのは不愉快ですからね。
セ:挑むことをしなければ傷付くこともない、
 昨今の若者らしい生き方が望みです。
黄:五千年くらい寝てたせいか、感性が幼いままなんだよぉ。


【対価として妥当か微妙なところだ】
セ:と言いつつ、うまいこと予選が終わった頃に、
 しれっと本戦に紛れ込めないかと画策しています。
白:黒龍赤龍とセット扱いされてるのを逆手にとった頭脳プレイだ。
玄:何かの間違いで成功しても自尊心に響きそうなのですが。
朱:参加していたのかどうかが曖昧な程、
 存在感が希薄ってことですものね~。

 黒龍と赤龍は、城を探したり再就職にワンチャン賭けてみたりと、いきなり出番が増えた気がしてなりません。かと思ったら年単位で雲隠れしそうな儚さがある辺り、未だに立ち位置が分かっていないところがあります。

 風鈴と呼ばれるものがあります。フウリンと読みます。ガラスまたは金属で小型の釣鐘を形成し、短冊などをぶら下げる形状が一般的です。軒先に吊るし、風に依って揺れることで鈴の音が響きます。現代では暑い時期に設置して、風情を感じつつ涼感を得るのが主な使用法です。歴史を紐解くと、その起源は中国の風鐸(フウタク)にあるとされています。サイズで分類すると鐘の一種なので結構な大きさです。鳴り方や風の方向で吉兆を判断する占術の道具でした。これが仏教と同時期に入ってきて、魔除けとして扱われるようになりました。音が届く範囲は聖域になるという考え方です。時代が下ると共に小さくなっていきますが、ある時期までは青銅や鉄を素材としたものが大半でした。私達がイメージするガラス製が主流となったのは、江戸時代以降です。透き通って綺羅びやかな見た目もさることながら、高く軽やかな音色も定着した一因ではないかと思われます。近年は夏場に窓を締め切っていたり、単純に騒音とされて耳にする機会が減ってきました。時代の流れには逆らえないので、ローカルになっていくのかも知れません。

(・ω・) 目的だけを考えると、アプリで問題ないのか

【格的には審査側でもおかしくない訳で】
青:選考会を開催したいと考えています。
朱:ふに?
玄:つまりノアの方舟やラグナロク、最後の審判の様に、
 次代に生き残るべき存在を選定するということですか。
白:神様気取りも大概にしろとか言っちゃっていいかな。
黄:少年マンガなら良くある啖呵だけど、
 あんたらの立場だと心に響かないんだよぉ。


【それで誤魔化される相手なら苦労はしない】
白:でも考えてみたら、企業のリストラも似たようなもんだった。
玄:自然界で生存権が保証されていると考えるのは傲慢です。
朱:天災に意志が介入しているか程度の差ですよね~。
青:説明する前に話が進んでいるんですけど。
黄:こうやってペチャクチャ喋ることで、
 クビ候補から逃れようとしてるんなら理屈に合うんだよぉ。


【そういった意図が無くても疑われた時点で負け】
青:四神の補佐役としての人材を登用したいだけですよ。
玄:とりあえず、私達は延命できそうです。
白:だったらもう、どうでもいいや。
朱:どちらにしても関係者は青龍さんが連れてきますしね~。
黄:こいつらも審査対象にしたら良いんだよぉ。
青:それをすると他が残念で再雇用せざるを得ない時、
 出来レース呼ばわりされるのでやめておきます。


【周囲の大人を見てたら焦りを感じないのはしょうがない】
青:働かせてみて、優秀であれば入れ替えも考えましょう。
白:正社員登用があるバイトみたいなやつか。
玄:合理的ではあります。
黄:危機感が欠落してるんだよぉ。
朱:青龍さんみたいな仕事の鬼がそこらに居るとも思えませんし、
 そんな方が応募してきたなら諦めも付きますから~。

 青龍が四神の枠組みを崩そうとしないのは、何かしら理由があるのでしょうか。完全に辞め時を失って変える勇気が無いだけにも見えますが、彼なりに考えがあるのかも知れません。いずれ語られる日が来る可能性はありますけど、時間の感覚が違いすぎるのでいつになるかは不明です。

 シナモンと呼ばれる樹木があります。日本語だと、肉桂(ニッケイ)と称したりもします。これらの単語を用いる際は、樹皮を原料とした香辛料を指すことが多いでしょう。甘味や紅茶に風味を付けたり、混合スパイスの材料にするのが主な利用法となります。京都の八つ橋なんかが有名所です。剥がして不要部分を取り除き乾燥させるだけと製法が簡単なこともあり、世界最古のスパイスの一つとも言われています。原産は南アジアとされていますが、6000年程前のエジプトで、ミイラの防腐剤として使われているのが確認されています。日本には8世紀に薬として伝来し、現在でも正倉院に保管されているそうです。実際に抗炎症や消化促進など様々な効果が確認でき、漢方として活用する側面があったりします。かの暴君ネロが最愛の妻を失った時、追悼でローマ一年分の消費量に相当するシナモンを燃やしたとされるなど、これで結構な逸話が付随しているようなのです。

(・ω・) 胡椒もそうだけど、今はめっちゃ安く手に入るのが逆に怖い

【悪魔でも再結集時に気まずくなるんだろうか】
黄:要するに、元凶は悪魔なんだよぉ。
マ:ええ働きしたと、今でもちょい思とる。
朱:反省の色がありません~。
マ:言うて、煽りまくった挙げ句、
 七大悪魔が敵味方になった時はやり過ぎの気がしたで。
月:返す返すも、関わらんで良かった。


【同業他社にする必要があるんですかね】
マ:暗黒期が続いて疲れ果てた頃に誰かが言うたんや。
  『昔のがまだマシじゃね』ってな。
黄:最初に気付きやがれなんだよぉ。
月:幸せを享受していても、恩恵は分かりづらいもんだ。
朱:刺激が欲しいとか言い出すんですよね~。
マ:そないな連中を唆すんがウチらの本業やし、
 しゃーない流れやったねん。


【都合よく解釈したようで割と真理なのが困る】
マ:こっからは迅速やったで。
  地獄大会議以前の状態を基準として、
 宗教界に激変が無い限り現状を維持するで落ち着いたんや。
黄:完全に、臭いものに蓋なんだよぉ。
朱:回り道しましたが、取り決めが出来たのは良いことです~。
月:下々の手前勝手な不満なんぞ、
 封殺するに限ると証明されたのも朗報だな。


【文字を得たくせに過去から学ぶ能力が欠落してる感はある】
黄:人と違って世代交代が緩やかだから、
 しばらくは協定を守りそうなんだよぉ。
月:悲惨な記憶が残ってる間は無茶しないものだ。
朱:百年でほぼ入れ替わるのはサイクルが早すぎます~。
マ:せやから人間界での仕事が絶えへんねん。
黄:自分で混ぜっ返しておいてその言い草はどうかと思うけど、
 業務を創出できるのは優秀さの証なんだよぉ。

 地獄は、道を踏み外さない為の脅しとして誕生したと考えるのが最も合理的です。それが社会や宗教にとって都合が良い部分はあるにせよ、永遠の責め苦と言われたら躊躇うのが常人ですので。問題は社会通念や戒律を何とも思ってない人には効果が無いことですが、完璧なシステムを作れる訳が無いのでしょうがない部分はあります。

 孟嘗君と呼ばれる中国史の人物が居ます。日本語ではモウショウクンと読みます。本名は田文とすることが多く、孟嘗君というのは敬称みたいな感じです。戦国時代の傑物として、四君の一人に数えられています。二千年以上も昔なので史実であるかは曖昧ですが、多くの逸話が存在します。まず誕生時、5月5日に生まれた子供は門の高さまで成長すると親を害するという理由で父親に殺されかけます。初っ端からハードモードですが、母親が匿って育てました。後に父と面会した際、『だったら門を高くすればいいだけ』と言い放ちました。頭の良さと胆力が見て取れます。最も有名なのは、数千人とも言われる食客を抱えていたことでしょう。食客とは、部下ではないものの寝食の場を与え、代わりに貢献できる分野で返す間柄です。現代でいうと、契約社員くらいの関係性になりますか。孟嘗君は一芸さえあればどんな人物でも登用したとされています。中には、動物の鳴き真似や盗みが得意といった変わり種も居ました。後年、あまりに優秀すぎて命を狙われるのですが、この両名のお陰で窮地を逃れます。これが鶏鳴狗盗(ケイメイクトウ)という、どんな特技でも使い所次第で活用できる的な意味の故事となりました。常々、人を使うには器量が必要と考えていますが、責任を負わないといけないので簡単に真似できないのも事実だったりするのです。

(・ω・) 社長がモノマネ芸人を雇ったら、会社終わったと思うよな

【逆に完全破綻してたら一周して納得感が出るかも】
マ:そんでルシフェルを旗印にして無視でけへん規模になったねん。
黄:何事も、第三の存在が話をややこしくするんだよぉ。
月:恋愛も、三角関係になってからが本番ですよね。
マ:なんちゅう薄っぺらい発言や。
黄:説得力は発信者の背景に大きく左右されるんだよぉ。
朱:せめて人格的に優れてれば誤魔化せてたでしょうに~。


【成立に必要な条件等はボカしていく所存】
マ:選択肢があるて提示されたんがアカンかったんやろな。
  なんとなくどっちかに付いてた連中もざわめきだしたんや。
黄:独裁者は、革命の前例が認知されるのを恐れるんだよぉ。
月:前人未到と比べたら、心理的ハードルが違うのは分かる。
マ:一方で、奇跡的な一例だけを根拠にして、
 無茶振りを推し進めるやつもおるねん。


【放置してたらいずれ実害を被るんだけど】
マ:そっからは、俺も俺もで大荒れや。
  あいつの下にだけはなりたない精神で、
 各地で叛乱が頻発しだしたで。
朱:相変わらず、自分の待遇ばかりです~。
月:世界がどうなろうと身の回りが落ち着いてるなら、
 大して気にならんのは共通認識なんだな。


【人気アトラクション並の順番待ちが発生してそう】
黄:自立しようって気概は立派なんだよぉ。
朱:苦労を考えたら、雇われで良いかってなります~。
メ:実際、勢いで分離したはええけど、
 維持でけへんで業務が滞るとこばっかやった。
月:まさに血で血を洗う戦国時代。
黄:一般的な乱世は庶民が苦しむものだけど、
 地獄の場合は責め苦が楽になるんだよぉ。

 神話業界は、なんやかんや縦型構造が多いです。これは統制するのに効率的な仕組みだからでしょう。今回の話みたいにほぼ同格の連中が干渉しあえば、混沌とするのは必然なのかも知れません。


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