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 ギプスと呼ばれる治療器具が存在します。音が変化して、ギブスとすることもあります。元はドイツ語でGipsと表記され、本来の意味は石膏です。しかし日本語で用いる際は、骨折や靭帯損傷といった怪我に対して患部が動いたり外部からの衝撃が加わらないようにする固定具兼防具としてが殆どです。正確にはギプス包帯という名称なのですが、こちらを使用している方は少ないと思われます。文字通り、包帯に石膏の主成分である硫酸カルシウムをまぶして作ります。これを濡らすことで巻いた後に固まって、皆が知るカチンカチンの姿になる訳です。現代では素材が改良されてプラスチックやグラスファイバー系が主流になったものの、名前は引き継がれています。骨折は大昔から人類に付き纏ってきました。そして変な形でくっついてしまうと一生そのままという、難儀な性質を持っています。その確率を大幅に減らせるという意味で、ギプスはレントゲンと並ぶ革命的発明なんだそうです。言われてみれば、添え木も役に立たないことは無いでしょうが、安心感という観点では圧倒的な差があります。もちろん、蒸れて不衛生というデメリットはありますが、変形をしてしまうことに比べれば些細な問題です。幸いにして骨を折った経験は無いのですが、機会があれば感謝しながら使おうかと思います。

(・ω・) 妙な治り方するってことは、想定以上の大怪我なんだよな

【共和制が煮詰まると縁故主義に陥る】
則:生い立ちなど、その者が持つ一要素に過ぎぬ。
月:出自を問わず実力者を登用したのが言うと、
 それなりに説得力がある。
朱:本人も、元の身分が高い訳ではありませんしね~。
黄:ある程度の独裁者にしか出来ないという、
 但し書きさえ無ければ良い話で終われたんだよぉ。


【こんなトンデモ生物は一匹で充分だ】
猫:うなー。
黄:そういえば、ここにも天涯孤独仲間が居たんだよぉ。
朱:野良猫さんって、大体そうですし~。
黄:時たま本当に猫であるか疑うんだよぉ。
月:遺伝子検査でもしてみようか。
黄:それで朱雀みたいに未知の要素が盛り盛りだったら、
 精神の損耗に繋がるから遠慮するんだよぉ。


【人はそれを悪魔の証明と呼称する】
月:それで結局、黄龍はそこらの野良マムシで良いのか。
黄:前半生の記憶が曖昧だし、
 今になって親戚が生えても対応できないんだよぉ。
朱:宝クジを当てれば、一気に増やせます~。
月:それを縁者と呼んで良いのかしら。
黄:黄龍の名が知れ渡ってた頃に幾らか湧いたけど、
 証拠を求めたらすぐさま帰ったんだよぉ。


【やっぱり社会を安定させる為の方便に過ぎないな】
朱:御先祖様が凄かろうと、
 本人が立派かどうかとは必ずしも関係ありませんよね~。
月:貴族社会と朱雀自身を否定してきた。
黄:その通りではあるんだけど、
 根拠が欲しくなる性分からは逃れられないんだよぉ。
月:張子の虎でも構わないんだとしたら、
 系譜重視は宗教と変わらんってことか。

 幾ら日常系とはいえ、これだけ出生と家族が謎のままの主人公というのは、地味に珍しい気がしてきました。作者の中で朱雀主人公説も拭いきれない状態ではあるのですが、こっちはこっちで別の不可思議が詰まっている難儀な作品です。
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 コンシェルジュと呼ばれる役回りがあります。英語ではconciergeと表記されます。元はフランス語で、以前は守衛やアパートの管理人を意味していました。時代が下ると施設の世話役部分が抽出されていき、顧客の要望を聞き入れ面倒を見る職種を指すようになります。特に、ホテルに於ける接客担当の従業員に限定して使うこともあります。旅館に滞在する人物というのは、多種多様です。何らかの目的の為に、それなりの日数を過ごすという共通点しか無いので当然なのですけど。中でも高級とされるものに宿泊する方々は、要求が多いと言われています。そういった幅広い申し出の全てを叶えるというのは大仰にしても、最大限に尽力するのがコンシェルジュの役割であり、誇りなんだそうです。書いているだけで背筋がゾワゾワするくらい過酷な業務内容ですけど、仕事に価値を見出だせること自体は素晴らしいと言えます。一方で、現代でも集合住宅の雑務係を同名で称することがあります。こちらは物件に依って、サービスの方向性が違うようです。掃除とトラブルの折衝をするくらいだと思っていましたが、これで中々やることが多いみたいですね。

(・ω・) 名前がカッコよくなかったら、魅力が二割くらい減りそう

【そういった系の神話が多すぎる訳だけど】
朱:天使さんと悪魔さんって、
 統括神の子供みたいなものでしたっけ~。
黄:つまり、エリート一家の姉妹喧嘩なんだよぉ。
月:一気に世界観が狭まったな。
マ:しょうもない理由で姉の太陽神と対立しとる、
 月の女神様が言うことかいな。


【既得権益を破壊するとか言っときゃ票は集まる】
マ:天使いうんは生まれた時に格が決まっとるんや。
黄:そういや出世したとかあんま聞かないんだよぉ。
マ:悪魔に成ったんは、階層社会への反逆でもあるねん。
月:後付け感が凄い。
マ:そないゆうた方が、下層民への受けがええさかいな。
朱:こうやってすぐに本音を白状する態度は、
 嫌いじゃなかったりします~。


【あくまで敵を知る為の調査ですから】
メ:勘違いされがちだけど、天使の階級は人間が決めた。
  公式のランクじゃない。
朱:だそうですけど~。
マ:せやけど、上下関係がほぼ連動しとるやん。
黄:なんか良く分からないけど、
 悪魔が天使を大好きなのは理解したんだよぉ。


【特別感が無いと権威に関わるし】
黄:ともあれ、こいつらも血統が前提なんだよぉ。
朱:成り上がり天使さんとか居ないんでしょうか~。
月:そういったのが紛れてるという噂はある。
メ:素性の詮索は、好ましいことじゃない。
黄:かく言うメタトロンが元人間という説もあるんだけど、
 都合が悪いのかはぐらかしてくるんだよぉ。

 西洋史は詳しくないのですが、キリスト教が強い影響力を持っている時代にのし上がって王侯となった人物はどれほど居るのでしょう。世界観的にヒエラルヒーを重視して好ましくないものとしてるイメージですけど、私の勝手な思い込みなので実態は違うかも知れません。

 カノン砲と呼ばれる武器があります。キャノン砲と表記されることもあります。大砲の一種で、定義は色々ありますが平射砲の別名というのが一般的なようです。平射砲とは文字通り、地面に対して水平に近い射角で打ち出されるタイプを指します。砲身が長く、射程距離も相応です。これより砲身が短く仰角が付いて、主に榴弾を発射するのがホーイッスル砲です。和名で榴弾砲とすることもあります。榴弾は空中で爆発し、破片をバラ撒きます。その為、線より面を攻撃するのに向いています。更に短筒化したのがモルチール砲です。臼を意味し、そのまま臼砲と訳されました。発射する角度がかなりあって遠くまで飛ばせませんが、城壁の破壊などで活躍したようです。カノン砲というと、大砲の代名詞的なイメージがあります。なんならほぼ同義だと思っている方が多いのでは無いでしょうか。どうも幕末に導入した初期は、火砲全般をカノン砲と称していたらしいので、その名残なのかも知れません。何処までを大砲とするかの境界も時代や地域に依って変わりますし、厳密な定義をすることに意義は無いんですかね。

(・ω・) 未だに戦艦、巡洋艦、駆逐艦の境目が良く分かってない

【当代の朱雀がイレギュラーってことで落ち着きそう】
玄:血筋の話をされたら、私はどうすれば良いんですか。
月:遺伝子を持ってないのは例外的すぎる。
朱:初代朱雀のように、開祖となりましょう~。
黄:五千年以上経って、魔力を注ぎ込んだ人工生命体だの、
 宇宙から飛来しただの言われるとは想像してなかったんだよぉ。 


【個体でやらかしかけた白虎は何なんだ】
亜:自己増殖プログラムを組み込むかは、ギリギリまで悩んだ。
朱:辞めてくれて良かったです~。
亜:一日で二倍になれば、一年で何体になったかな。
月:地球の原子数を超えてないか。
黄:材料の問題を考慮してない辺り、
 餌が枯渇して絶滅する動物っぽさがあるんだよぉ。


【異才とキチガイは本質的に同じものである】
朱:かくいう先代玄武さんは、どういった御出身で~。
亜:知らないし、興味も無い。
黄:生き様が豪快なんだよぉ。
亜:自身のルーツを解き明かすくらいなら、
 宇宙とか生命の成り立ちを何とかしたい派だし。
玄:ある意味で究極の自分探しと言えますが、
 ここまで来ると別の意味で痛い子っぽいです。


【人工知能を置いて出奔する精神構造は難解だ】
亜:大体、玄武って亀と蛇だよ。
  追求したら、とんでもないものが掘り起こされかねない。
玄:現代的な言葉で表現するとキメラなんでしょうか。
朱:それはそれで探究心がくすぐられます~。
亜:ありものを混ぜるだけって邪道じゃないかな。
黄:境界線が分からないけど、
 考えてみたら理解するつもりが無かったんだよぉ。

 ざっくり計算すると、2の365乗は10の100乗を超えるくらいです。一方、地球の原子数は10の50乗をいくらか上回る感じになります。倍々ゲームのヤバさが伝わってきますけど、同時に栗まんじゅうはどうなったんだと一定の方が反応してしまう話題でもあります。

 百舌と呼ばれる鳥類が居ます。モズと読みます。百舌鳥、鵙、といった表記もあります。スズメ目モズ科に属する種を総称したものです。全長は20cm前後とさほど大きくありません。肉食で、昆虫を含む小型の動物を主食としています。百の舌という漢字が当てられるのは、他の鳥の鳴き真似が得意だからとされています。何故コピーするかについては諸説ありますが、求愛行動の一環というのが良く知られています。そして百舌の代名詞と言えば、早贄です。捕らえた獲物を見晴らしが良い場所に放置するという、独特の習性です。枝に突き刺すことが多く、生きたままのケースもあるので残虐行為の例えとしても用いられます。しかしどうしてこんな行動を取るかについては、研究が進んでいません。秋頃に行うことが多いので、保存食説を支持する方は少なくありません。満腹に近いほど歌声が良くなるという見解があり、勝負飯として気合を入れる時に食すとも言われています。固定して、捌きやすくしているというのもあります。縄張りを主張する為というのも、オーソドックスで信憑性があります。個人的に、コレクションを見せびらかしている的なトンデモを思い付きました。人間的な感性ですが、そういったことも有り得るんじゃないかと適当を抜かしておきます。

(・ω・) 百舌以外はやらないってのが、謎を深めている

【やることなくて耄碌する老人みたいになりそう】
黄:青龍は、天帝の子供だって都市伝説があるんだよぉ。
青:信じるか否かは、好きにして下さい。
白:いずれあんな横柄ジジィになるのか。
朱:何十万年後の話ですから、私達に関係ありません~。
玄:それまで人類は残ってますかね。
黄:廃墟と化したかつての大都市で、
 守護聖獣だった過去に思いを馳せたりするんだよぉ。


【龍の定義論にまで発展しかねない】
黄:後を継いだら、色々と改革して欲しいんだよぉ。
青:実子ということで話が進んでませんか。
玄:他の龍族と比べて、毛色が違うので仕方ないのでは。
白:たしかに黒、赤、白とは別物感が強い。
朱:何でしたら、黄龍さんともです~。
黄:もう青龍という固有種を名乗って良いんだろうけど、
 それはそれで面倒なことになる気がするんだよぉ。


【余裕をかまして窮鼠にやられることもある】
白:私の気質が、生まれありきなのは否定しない。
朱:ネコ科だから許される傲慢さですね~。
黄:協調性は、単独で生きていけないから必要なんだよぉ。
白:ネズミが一匹で粋がったところで、滑稽って話か。
朱:実に上から目線です~。
黄:野生の獣としては正しいんだけど、
 仮にも四神なんだから足並みを揃えるべきではあるんだよぉ。


【人間が標的にならなくて良かったと思います】
白:ソロ任務が向いてるってことなんだから、
 青龍はもっと裁量権を認めるべきじゃない。
青:放浪の末に野垂れ死にかけて、
 ギリギリのところで白虎として拾われた方に言われましても。
黄:今更だけど、何があったんだよぉ。
白:近郊の獣を食い尽くして、
 よそに行く体力が残ってなかったってだけ。

 主要キャラで出自が曖昧なのは、黄龍、青龍、朱雀、先代玄武辺りでしょうか。中国勢に偏ってないかという気もしますが、名有りの神様は出典の神話に準拠している訳でして。長命で背景がふわっとしてる聖獣は、敢えて詰めないとこんなもんな気がします。

 誕生石と呼ばれる概念があります。1年に12ある月のそれぞれに宝石を割り当てて、誕生月のものは好相性とする考え方です。団体に依って認定している石が違ったりしますけど、4月のダイヤモンド、7月のルビー辺りが有名所です。ルーツを遡ると、ユダヤ教に行き着くのが通説となります。旧約聖書の出エジプト記に、12種類の宝石が高僧の胸当てに埋め込まれているという記述があります。これが暦に結び付いたとする説です。他にも新約聖書のヨハネの黙示録に、12種の宝石がエルサレム城壁の土台に飾られていたと書かれています。いずれにしても、伝説としては数千年にもなる長い歴史を持っているのです。現代的な誕生石は、18世紀頃の宝石商が始めたとされています。売り文句として秀逸なこともあって瞬く間に流行しました。一方で、各商家が好き勝手に決めたので統一感は無かったとされています。ある程度の共通認識が持たれるようになったのは、1912年、アメリカの宝石商組合が設定してからです。昔はダイヤモンドがさほど人気で無かったにも関わらず選ばれている辺り、思惑が見え隠れしている訳ですけど。日本では1958年に制定されたとのことです。縁起物なんて突き詰めれば誰かが作ったと言ってしまえばそれまでなので、是非について論じるのは無粋なのかも知れません。

(・ω・) 人間なんて所詮、気分の生き物だからな

【安定させる為に多少は必要なのが痛し痒し】
朱:重要なポジションの神様って、
 始祖の近い親戚ってパターンが多いですよね~。
月:赤の他人が食い込んでくるのは、
 他の勢力がのさばる暗喩になって宜しくない。
黄:生々しいんだよぉ。
朱:権力構造は身内で固めてしまいたいという、
 人間社会の闇が詰め込まれてる訳ですか~。


【国家の起点という意味ではそんなに間違ってない】
黄:そもそも始祖ってのが胡散臭いんだよぉ。
朱:と言いますと~。
黄:人類自体は何万年も前から居るのに、
 数千年前にいきなり生えてくるのは不自然なんだよぉ。
月:センシティブなところに切り込んできたな。
朱:それだけ聞くと新たな支配者が、
 正当化目的で主張しているように思えます~。


【考古学と違って証拠が要らないからね】
伊:たしかに、日本国が全ての始まりを名乗るのは、
 驕りと言えなくもありません。
月:世の中、宇宙の創生を謳ってる神話ばっかだけどな。
朱:それらの起源となった、
 元祖にして究極って設定はどうでしょう~。
黄:実際、そんな感じに盛ってみたのはあるけど、
 言ったもん勝ちの泥仕合になるんだよぉ。


【電波を受信するってそういうことだったのか】
黄:創造神的なのが本当に居るとして、
 コミュニケーション出来るとも思えないんだよぉ。
天:そんな時の為の朱雀さんじゃないですか。
朱:翻訳機扱いされてます~。
黄:何とか理解できる内容に落とし込んだとするなら、
 少しくらい意味不明でも御愛嬌なんだよぉ。

 創世神話を見るに、元祖が偉いという考え方は古来から連綿と受け継がれているようです。初めての人が持ち上げられるのは、失敗を繰り返した末に成し遂げたなどの功績が評価されるからです。そこんところを掠め取ろうとする辺り、人の小狡さも大昔から変わってないのかも知れません。


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