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 除夜の鐘と呼ばれるものがあります。ジョヤノカネと読みます。新しい年となる深夜に、寺院にて突かれる鐘の音の総称です。除夜とは、12月31日の夜を指します。大晦日の異称に除日というのがあるのですが、旧年を除く日ということで成立した言葉なのだとか。日本では108回が基本で、仏教に於ける煩悩の数と同じだという説が有名です。他にも季節を区分した十二ヶ月二十四節気七十二候を足したものなんてのもあるそうですけど。歴史はそれなりに古く、中国の宋代に鬼祓いの儀式として始まったものが鎌倉時代に伝来したとされています。初期の一部禅寺では朝晩108回鳴らすこともあったとか。出来るだけ楽に悟りを開きたいという日本人の物臭根性もあってか、一年分まとめてで良いかということに落ち着いたようですが。宗教的理由はともかくとして、あの音と共に年越しをしてきた日本人は多い訳で、廃れてしまうのは寂しいと思うのはノスタルジーなんですかね。

(・ω・) 無きゃ無いで、すぐに慣れるのが日本人ではある

【黄龍は称号的なもので本名は別にありそうだけど】
天:私達の母の名は御存知でしょうか。
朱:イザナミさんですよね~。
天:それはカグツチ兄さんに焼き殺される前のもので、今は違います。
朱:死後に改名って、戒名制度みたいなものでしょうか~。
天:黄龍さんだって、蝮、蛟、龍、角竜、応龍、黄龍と変遷してますし、
 出世魚みたいなものですよ。
黄:その喩えが正しいのかどうかは分からないけど、
 一つの名前に囚われない生き方を選択する自由はあるはずなんだよぉ。


【しばらく泊めた時に暴虐の限りを尽くされた恨みが残ってそう】
朱:黄泉の世界の支配者になったとは伺ってますが~。
天:会ったことはありませんが、黄泉津大神として君臨しています。
朱:生まれた時には既にこの世に居ないって私と同じ境遇ですね~。
黄:そういや須佐之男の物語は、
 そんな母親に会いたいと泣きまくって旅に出る導入だったんだよぉ。
天:命を断てば簡単に拝謁できそうなものですのに。
黄:いつものことながら妹愛は凄いのに、弟の扱いは雑にも程があるんだよぉ。


【ノルマ制の弊害がこんなところで現れるとは】
天:この死別した母がラスボスという設定は活用できないでしょうか。
黄:イザナギへの怨嗟で俗世の人間が一日千人死ぬのはそれっぽいんだよぉ。
朱:日本で亡くなる方ってそんな数じゃ済まないと思うんですけど~。
天:人口増に伴い、調整が入ってるんでしょう。
朱:急に役所仕事感が強くなりました~。
黄:年末なんかに帳尻を合わせる為、
 慌てて仕事をしてる可能性がありそうで、ちょっとばかし怖いんだよぉ。


【男にとっての母は意味合いが違うってことでなんとか】
天:なんと言っても穢れまみれを通り越して、
 そのものと評しても過言ではないのは高ポイントな気がしています。
黄:母親を良くそこまで言えるんだよぉ。
朱:面識が無いと、肉親の実感が湧かないんじゃないでしょうか~。
黄:それはありそうなんだよぉ。
朱:ですけど、じゃあ須佐之男さんは何なんだという、
 新たな疑問が生じてしまうんですけどね~。

 今更ですが、兄に焼き殺されたのに、妹と弟が生まれてくるって流石は神話だなという気がします。しかし現代では精子と卵子を冷凍して代理母という手段を用いれば可能とも言える辺り、普通に神域に足を踏み入れてるんじゃないでしょうか。
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