2010
つー訳で、トップを見てもらえば分かる通り、それゆけ黄龍ちゃん! の第九期を始めることに決めました。今までにない、書き下ろしでの連載。多分、月2くらいで行くかなぁと。やる気次第ですが。と言いますか、ブログ連載だと月5の勘定になる訳ですが。どないやねん。
尚、エンプレスとは女帝のことだそうですがヒロインでもある武則天の出番が増えるかどうかは知りません。今までとはペースが違うので、流れがどうなるかも、知ったこっちゃありません。
( ・ω・) 何だいつもどおりじゃないかと思ったあなたは、私のことをそこそこ分かっています
うーん、内部分裂工作は、南の海賊団で失敗した経緯があるからなぁ。そう、思った通りに動くとも思えないけど、まあ、探すくらいならやっても良いかな。
「分かりました。やるだけはやってみます」
この、何万人居るとも知れない巨大都市に隠れ住んでいる、地元の人間でさえ把握してない重要人物を探しだせとか、勇者の過大評価にも程があると思う。
でもまあ、鞘が出来るまで暇といえば暇だし、引き受けるだけなら無責任じゃないよね?
「あ、ありがとうございます。これで、これで奴らの鬼畜の如き所業を止める一筋の光明が見えました。何と御礼を言って良いものか。今でしたら、差し出せる財を全て吐き出してもいい気分です」
「……」
ヤバい。ここまで感謝されると、かるーい気持ちで引き受けたことに、凄く罪悪感を感じるんですけど。
「ぜ、善処します」
結局、いつもみたいに歯切れの悪い返答をしてしまう訳で。
勇者って、本当に何なんでしょうね。僕にはちょっと、分からなくなってきましたよ。
◇
「御飯、御飯、御飯が美味しい~♪」
「いつものことだけど、テンション高いよね」
それにしても、朝食を口にしながら変な歌も同時に発するシスは器用だよね。
「そういえば、シスって盗賊ってことになってるよね?」
「その言い方は心外だなぁ。あたしは、正真正銘、純血の盗賊だってば」
「色々と、恨みも買ってる立場のはずなんだよ」
「悪い奴からしか盗らないから、むしろ勲章だけどね~」
「いや、考えように依ってはいつ毒を盛られてもおかしくないのに、よくパクパク食べられるなーって思ってさ」
食事を運ぶ手がピタリと止まったのは、ちょっと面白かったりする。