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 何か、各紙報道で『政府普天間五月決着断念』と踊っていますが、一番上の総理は完全決着して、ダメだったら責任取るって言ってるんですからそれを尊重して差し上げましょうよ。連立各党合意、地元の合意、アメリカの合意と、ハードルの高さはとんでもないですが。ハードルは高けりゃ高いほど潜りやすいと言いますが、政界でそれはどうですかねぇ。別に総理代えたって、問題が消える訳でも無いですし。

( ・ω・) ここまで見事な自縄自縛も、逆に珍しいと思えてきた

「てぇへんだ! てぇへんだ!」
 不意に、廊下から、静寂を打ち破る声が飛び込んできた。
「ドン! てぇへんなことが――」
 その下っ端が扉を開けて飛び込んできた瞬間、スティーブさんの強烈な拳が顔面に入って、伸びてしまった。
「ここは、誰であろうと通さないでやんす」
 えー、と。何か重要なことを伝えに来た気がするんだけど、良いのかなぁ。そりゃ、あのスティーブさんに細かい状況判断が出来るようにしっかり命令するってのも、それはそれで難題なんだけどさ。
「ふ、ぅん。何やら邪魔が入ったが無粋なことよ。この男と男の勝負、誰にも邪魔はさせ――ぐおっ!?」
 風を切る音がした。それが、中天から伸びてきてドンの首に巻き付いた紐状のものが発したものだと理解するのに数拍の間を要した。
 あれ、あの紐、何処かで見たことある様な……?
「やっほー、アレク。元気してた?」
 天井の穴から聞こえてきた声の主は、やっぱりシスだった。
 そっか、トランスさん達と一緒に乗り込んできたのか。何で僕がここに居るのが分かったのかは謎だけど、シスだったら別段、珍しいことじゃない。
「いや、ね、シス。助けて貰ったのは嬉しいけど、一応、僕はいわゆるところの男の勝負の真っ最中だったんだけど」
「ん? だいじょぶ、だいじょぶ、あたし、そーいうの興味ないし」
 うわ、見事なまでにバッサリだし。
「賊の本分は、勝ってナンボだからね。国や宗教だって、勝ったから大手を振って外歩いてる訳で、負けてたら歴史のどっかで消えてるでしょ」
 そしてアクアさんが居たら小一時間は説教を食らいそうなことを平気で言わないの。

 

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