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 暑い夏が帰ってきましたが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。まあ、八月はこれくらい暑くても文句はさして無いんですけどね。だって、八月だもん、暑くて当然じゃん。米不作になっても困るしさ、的な感じで。

( ・ω・) だが九月の残暑という名の猛暑。てめーだけは許さねぇ

『なぁ、勇者アレクよ。君は、賢明であろう?』
「何?」
 再び目線をこちらに向けてきた奴は、そんなことを問い掛けてきた。
『選びたまえ。抵抗し、連れの女性三人を惨殺した後、君だけが連れ去られるか。或いは、君がすぐさま降伏し、三人を見逃して貰うかを、だ』
「……?」
 発言の意図を理解するのに、幾らか間を必要とした。言い振りからして、奴らは僕を欲している?
 恐らくだけど、話の流れからして、勇者としての僕ではないだろう。となると――。
「お前らは、素質を持った魔法使いを集めて、何を企んでいる?」
 半ばカマを掛けるようにして、質問を返した。
『ほぉ、そこまで気付いているとは、優秀、優秀。無駄な労力は、使わずに済みそうだ』
「やっぱり私が、数に入っていないだと」
「あら、わたくしもですわよ」
「魔力なんて無いあたしにゃ関係ない話だーねー」
 この女性陣のお気楽さは、そろそろ本気でどういうことなのか解説が欲しい。
『君の言う通り、我々は優秀な魔法の使い手を求めている。魔法使い、僧侶、賢者といった、人間の作った区分に興味はない。必要なのは、純然たる資質。喜びたまえ。君は、我々魔王軍のお眼鏡にかなったのだよ』

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