2010
何でも、たちあがれ日本と、新党改革が統一会派を組んだそうです。参議院選の結果が芳しくなかったからって何で今更。本気で選挙に勝つ気なら、鳩弟を巻き込んで、前に組んでおけばよかったものを。
( ・ω・) まー、邦夫ちゃんが目立つ展開が、気に食わないのは分からないでもない
「俺達は、奴とは決着をつけなきゃならんのだ」
格好付けて言うのは自由ですが、僕達に便乗しないで下さい、本当。
「ところで、スピルに会ってどうしますの?」
「ん?」
アクアさんの問い掛けに、ふと我に返る。
「えー、と。まあ、それについては、会ってから考えるってことで」
割と、僕ってその場凌ぎの考え方をしてる気がしないでもない。
「こんばんはー。薬草一つ、下さいなー」
敢えて、普通の客を装ってみた。いや、特に理由は無いんだけどさ。
「今日はもう終わりだよ。欲しいものがあるなら明日にしな」
幾らかの間があった後、接客用の小窓から、中年女性が返答してきた。
「じゃあ、スピルを一つお願いします」
「!」
明らかに女性の表情が変わり、少なくても関係者である確信を得る。
「あんた達、それを知ってるとは只者じゃないね」
いえいえ。そんなことはありません。通りすがりの、勇者の息子ですから。
「そうさ、あたしがスピルだよ!」
扉を開けて、女性――スピルがその姿を現した。何だか、余りに何処にでも居る普通のオバさん過ぎて、どう返したものかが分からない。
「あれ、そう言えば、ブンコク堂って、この街に入った時に見た様な?
たしか、向かいの道具屋とケンカしてて、旦那さんを叱りつけてた記憶が」
「ふん、使えない奴で困ってるよ」
「成程、町の経済だけじゃなくて、家庭をも抑えつけているということか」
何だか、モロゾフさんが綺麗に纏めてやったぜと言いたげな顔をしていて、ちょっと不快なんですが。