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 枕を高くして寝るという言い回しがあります。心配事がなく安眠するといった感じの意味合いです。現代でもそれなりに浸透している表現ですが、どうして頭の位置が関係するのか疑問に思ったことは無いでしょうか。リラックスできる姿勢なんてのは人それぞれで、一般論に拡張できるものではありません。実は、中国の故事に由来するものだったりします。春秋戦国時代、つまりは戦乱の世での話です。こういった時勢では、敵襲に備えて熟睡なんてできません。大きな音がしたら飛び起きれるよう床に耳を当てる体勢が普通でした。そんな中、張儀という遊説家が魏の国を訪れました。遊説家というのは、諸国を回って見識を広め、有力者に意見を述べる人材です。当時は情報網が発達していなかったので、各国の事情を知る彼らはそれなりに重用されました。張儀が進言したのは、強国である秦と組むことで敵対する楚と韓を牽制するというものでした。そうすれば侵略される憂いは消え、枕を高くして寝ることができるでしょうという流れです。うまいこと言っているようで、秦以外の6国が連携するのを妨害するのが目的だったようです。事実、後回しになったものの魏は秦に滅ぼされ、始皇帝に依る中華統一が果たされた訳ですし。甘言には毒があるとか、口が回る輩は胡散臭いなどといった、色々な教訓が含まれているような気がしてきますね。

(・ω・) 寝れるだけで幸せなのを、文明人は忘れてる気がしてならない

【唐突に生えてくる昔馴染みはかなり怪しい】
マ:構成から逆算して犯人を割り出すんは、反則やろか。
玄:物語的な盛り上がりや意外性を考慮すると、
 かなり絞り込めはしますよね。
マ:名付けて、神の視点探偵や。
玄:主人公がそれをするとスッキリしませんので、
 突っ掛かってくる脇役が担いそうです。


【こういった極論こそ拗らせてませんかね】
マ:そんなんがおったら、推理マニアの迷妄と説教したるねん。
玄:何でそんなにやり込めたがるんですか。
マ:社会的地位がドン底の探偵が対等になれるんは、
 連続殺人事件の現場くらいやし。
玄:悲しい真実を突き付けられました。
マ:逆に言うたら、人類皆平等が実現するんは、
 殺し合ってる間くらいのもんちゅうことやで。


【頭が悪すぎる犯罪に推理の出番は無いからな】
マ:トリックに、再現性て必要やろか。
玄:百回に一回くらいしかうまくいかないけど、
 本番では何とかなりましたとされたら怒り出すでしょうに。
マ:グチグチと文句垂れるんは間違いないで。
玄:ある意味で緻密な犯行よりタチが悪い訳ですけど、
 確率の低さでバランスを取っているとも言えます。


【幾らか強引でもネタは消化していかないと】
マ:せやけど、ある程度の運は必要やんか。
  成功率がどれくらいまでなら許容できるもんなん。
玄:個人的に、八割を切る辺りから納得感が減ります。
マ:そんくらいなら、賭けてもええかもな。
玄:急場凌ぎで荒かった的な説明が入ると、
 作者も無理があると思っている雰囲気を察しますね。

 科学の世界では、同条件であれば何度やろうと結果が変わらないものしか成果として認めて貰えません。一方のミステリ界隈は心理的な錯誤や偶然で成立しても進行していきます。こういった雑な部分にツッコミを入れるのも楽しみ方の一つと言えるので、必ずしも悪いことでは無いのかも知れませんけどね。
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