落款と呼ばれるものがあります。ラッカンと読みます。落成款識(ラクセイカンシ)の略語です。書や画が完成した際に、著者であることを証明する為に書き加えた署名や判子を意味します。真贋鑑定をする上で、重要な判断材料の一つです。あの業界は魑魅魍魎が蠢く魔窟らしく、こればっかりに頼ってると痛い目を見るとも聞きますけど。似たような慣習は西洋にもありますが、あちらでサインを入れるのが主流となったのはルネサンス期以降なのだそうです。東洋の方も元々は目立たないように小さく記すのが一般的でした。私達がイメージする、作者の印としてのものは、ここ数百年の文化になるみたいです。それまでは、誰が作ったかということを主張する認識が薄かったというのが背景にあるのだとかなんとか。承認欲求が先行してのアッピールが蔓延する現代社会の感覚だとピンと来ないものがあります。職人は黙って仕事だけすれば良いというのは渋い感じもありますが、だから待遇面で足元を見られるんだという面倒さもあったりします。 (・ω・) 何事も折り合いが肝要だよねとありきたりなことを言っておく 【それはそれで大出世に分類して良いんじゃないかな】 公:兵糧丸を、改良したい。 莉:今のままで、まあまあ美味しいと思うんだけど。 遊:向上心があるのは良いことだ。 貴様の場合、やらねばならぬことから目を逸らす為の、 逃避であろう事実は目を瞑っておいてやる。 公:これがうまくいけば、周囲から一目置かれる可能性があるだろ。 莉:史書には、『大名として見るべきものは無いが、 兵糧丸を常食とした功績で知られる』って記される訳だね。 【むしろ公康が食わされて労働に縛り付けられそう】 公:知っての通り、忍者が開発したのが始まりとされている。 単独で隠密任務なんかをする訳だから、 携行性に優れて簡単に食せ、更に栄養豊富な特性を兼ね備える必要があった。 莉:それが知れ渡って、戦場での補給食にもなったんだっけ。 公:『一粒食べれば元気一杯、一昼夜働いても疲れない』 的な売り文句で販路を築けないだろうか。 莉:元商売人の気質が漏れ出てる。 遊:扱き使うこと前提の発想も、悪徳の雰囲気が見え隠れしてるな。 【意外と新しい可能性を感じる組み合わせな気がしてくる】 公:という訳で、顧問に現役の忍を招聘した。 由:にんにんでござる。 遊:忍者の秘伝が全国に広まってしまった現状をどう思ってるんだ。 由:拙者らの里で生まれたものでもないので、どうでも良いかな。 莉:言われてみれば、たしかに。 由:というより、ドサクサ紛れに元祖を主張して一儲けしようという意見もござる。 莉:こっちも商売っ気が凄い。 遊:お前ら、本当に君主と忍という間柄で良いのか、見直してみるべきじゃないか。 【茶器なんかと同じで偉い人が欲しがれば値が跳ね上がる】 公:要は滋養があって腐りにくく、時間経過で固くなったりしなければ良いのだ。 莉:そう並べられると、選択肢が限られてくる。 遊:手に入りにくい食材は現実的じゃないしな。 由:そば粉、はと麦、胡麻、蜂蜜、きな粉なんかが有りがちでござる。 莉:ここまで普及してると、差別化が大変そう。 遊:もう箱を有名絵師に意匠してもらうとかの、 別の付加価値で売った方が楽な気がしてきた。 戦国時代の食事情は、知られてるような、そうでもないような微妙なところがあります。ぶっちゃけ、私はよく知りません。日本人は玄米と味噌さえ食ってれば大体の栄養は摂れるという話もありますし、現代人のそれは正しいのか分からなくなってきますよね。 PR |
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