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 鹿威しと呼ばれるものがあります。シシオドシと読みます。添水(ソウズ)という別名もあります。まずは片方を斜めに切り落として筒とした竹を用意します。次にシーソーの如く円運動ができるよう中心近くを固定します。そして切り口に水流を導きます。最後に竹筒のお尻の下に石を置いたら、ほぼ完成です。水が少し溜まると塞がっている方に傾きますが、満杯に近付くと逆方向に重心が移って排水されます。つまり開いている側を長めにしないと機能しません。これがオートマティックに繰り返されることで、一定間隔で竹と石がぶつかり合う音が響きます。目的は害獣をびっくりさせることで、その為に鹿威しという名前が付いたのだそうです。後に実用性とは関係なく風流とされて、日本庭園での定番となりました。ただ現代の住宅事情だと近所迷惑とされそうな部分があります。とはいえ、隠居用の山荘に作られたのが始まりらしいので、そもそもが住宅地に設置するようなものでもありません。用途を考えると至極当然の話ではあるんですけどね。

(・ω・) こそ泥はこんなんじゃビビってくれないよなぁ

【部屋から出すのに数名で引っ張らないといけないでどうだろう】
岬:身体が、甘味を欲しています。
結:ロクに動いてないのに、食道楽を始めたら肥大化待ったなしですぞ。
舞:甘いものは疲労を取り除くのに有効だが、贅肉にも直結する。
海:考えように依っては、貫禄と言えなくも無いのが困りものではあるが。
結:馬にも乗れず輿で運ぶしか無かったと記録されるのは屈辱であろう。
岬:ここのところ城の外に行った記憶がないので、問題ない気もします。


【忠誠心や名誉など原初の魔力の前では無力なのかも知れない】
綾:宣教師が欧風の菓子を広めて以来、
 上流階級の間で流行しているそうですわね。
舞:これまでは、瓜や柿が精一杯だったからな。
結:我ら程度ではたまにしか食せぬが、あれは病みつきになる。
海:食べ放題を確約されたら、寝返りも考えてしまうほどだ。
岬:兵糧攻めに耐え兼ねて音を上げるって言うんなら分かるんですが。
綾:嗜好品で落ちたら、ダメな意味で語り継がれることになりますの。


【都合の悪いことを抹消しまくるのが歴史というものらしい】
岬:大量の砂糖を使うのが肝なんですよ。なんとか国内で生産できないんでしょうか。
綾:現状、硝石と同じく輸入に頼ってますものね。
海:実現すれば、凄まじい利権を手に出来るな。
舞:一方で、危険視されて製法と共に闇へと葬られる恐れもある。
結:そうならぬ為に、確固たる地盤を築く必要がありそうだ。
岬:こんな理由で権力欲を発揮する人を初めて見ました。
綾:偉人と呼ばれる方々も、存外、原動力は他愛のないものだったりしますわ。


【この三つ子を軽く扱える姉の凄さを再認識してしまう】
綾:いずれにしましても、間食は一日に一回だけですの。
舞:こういうところは、それなりに厳しい。
結:何が近いかと言われれば、母親であろうな。
海:家庭を仕切る延長線で家臣団を纏めてるとすれば辻褄が合う。
岬:何か色々と言ってますよ。
綾:子育てにこんなにも手が掛かると思わなかったという意味では、
 そこまで外れていませんわね。

 歴史的には南蛮好きの信長が砂糖菓子にハマったのがスイーツ普及の一因とも言われています。そうするとこの世界の年代は何処ら辺になるんだという話になりますが、細かいことは気にしないのが宜しいのです。
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