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 雲泥という言葉があります。ウンデイと読みます。雲泥の差、雲泥の違いなどという使い方をします。二つの存在に、埋めがたい程の開きがあることを表現したものです。月とスッポンの類語と言えましょう。雲は天、泥は地を表していて、隔絶された世界を対比したものです。出典は唐代の詩人、白居易の作である『傷友』の一節、『今日長安の道 対面雲泥を隔つ』とされています。前後を補足して掻い摘むと、『昔、洛陽に住んでいた頃は貧しいながらも苦労を分かち合っていたのに、今、友人は出世してしまって長安ですれ違ってもロクに挨拶もしない』と現状を嘆いたものなのだとか。かなり切ない元ネタだと驚かされます。人は偉くなったり、金を得てしまうと変わってしまうと良く言いますが、自分を含め、周囲にそんな予定の無い方ばかりなのは、ある意味で幸せなのかも知れません。負け惜しみなんかじゃ無いですよ。

(・ω・) このやり取りって、千年単位で繰り返されてるんだろうな

【一理くらいはあるけど限度ってものを忘れてはいけない】
千:南蛮じゃ、食通のことをグルメって言うらしいですよ。
茜:遠回しに、もっと良いもの食べさせろって要求してる?
麗:どこまで予算と物資を削れるか楽しんでる節がありますものね。
茜:食材が溢れてる状況で美味なものを作るなんて誰でも出来るわ。
  極限の中でこそ、新境地を開拓できるの。
千:これは筋が通ってるんだろうか。
麗:あの顔は、言ってみたかっただけ感に酔っていると判断します。


【これもとりあえず口にしてみただけの匂いがする】
千:いや、それなりに美味しくはあるんですよ。
  でも何かこう、たまには違った味わいが欲しいと言いますか。
茜:戦時下に、贅沢な話よねぇ。
麗:茜さんが混乱の種をバラ撒いている元凶でなければ賛同もしますけど。
千:こういうのを、自作自演って言うような気が。
茜:乱世だから野心家がのさばるのか、梟雄が居るから世が荒れるのかと同じで、
 原因を突き詰めて考えたら答なんて無いも同然なのかもよ。


【気質を完全に把握されてるとやりづらいったらありゃしない】
千:豊かな土地じゃないし、内陸だから海産物が手に入りにくいのは事実だけどさ。
麗:一方で、経済的には困ったことが無いというのが皮肉な話です。
千:糧道が封鎖されてる訳でも無いんだから、仕入れましょうよ。
茜:無駄遣いって、たまに必要なのは分かってるんだけど、
 領民の不満が溜まってる訳でも無いのにやろうって気にならない。
千:僕の鬱憤はどうでも良いんだろうか。
麗:舞浜さんは粗雑に扱った方が良い仕事をするということなんでしょうね。


【張子の虎にすらなっていない残念な一点特化型である】
茜:という訳で、間を取って貴重品である塩を使い放題の日を作ることにしたわ。
千:僕は、勝ったと言えるんだろうか。
麗:客観的に見て、微妙という評価になります。
茜:働き盛りの武将は汗と共に失われがちなんだから、たっぷり補給しないと。
千:そういえば京の公家なんかは薄味が好みらしいね。
麗:生活と食は密接な関係にあることが伺えます。
千:この豪遊と言い難い謎の散財も、現状を表してるのかも知れない。

 今年も残り僅かとなり、何を書くか逆算する季節になってまいりました。年頭の元日にキッチリ黄龍ちゃんを再開できて気分が良かった訳ですが、閏年で二日分曜日がズレているというのが悩ましいところだと思います。
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