2010
一月程前、『選挙の一月前に総理を代えるとか、最近じゃ前例ねーよ』と言ったことがあります。でも、今回の一件で、何で前例が無いのか良く分かりました。
御祝儀相場のメリットはあるものの、こうやって負けた時、責任を取らせる訳にもいかず、ズルズル続投させざるを得ず、党そのものの信頼を失うからですね。
( ・ω・) しかし、細川-羽田のゴールデンラインを着々となぞってるな
「うむ、これでスピル陣営と全面的な抗争となることが確定した」
だから、僕達を一方的に巻き込まないで下さい。
「こいつら埋めちゃえば、証拠無くなるんじゃないの?」
シスが物騒なことを言ってるけど、とりあえずこれも置いておくとして。
「全く。街が発展するのはいいけど、こういう輩が増えるのが困るねぇ」
あ、オバちゃん。御迷惑をお掛けしました。
「本来、こういうのは顔役が締めて、治安を安定させるもんなんだけどねぇ。街の変化が急速すぎて、仕組み作りが疎かになってるのは、余り良くないことだよねぇ」
長年、この街に住んでいるだけあって、考えさせられる言葉ではある。
「まあ、あたしとしちゃ、客は守るだけだけどね。あんたらの過去がどれだけ後暗かろうと、宿客としては何の関係も無いってもんさ」
いえ、それは誤解ですと言おうと思ったけど、賊方面に関しては、恨みを買ってるという観点で、そこまで間違ってないことに気付いて言葉を飲み込んだ。
「全く。ジャネットの奴、本当に何を考えてるんだろうねぇ」
聞き馴染みの無い名を、耳にした。
「そのジャネットさんっていうのは、どちら様なんです?」
「ん? ああ、あたしの幼馴染でね。顔見知り以外には、スピルって言った方が通りが良いかね」
「……」
えーと、とりあえず、どこから処理したものなのかな。
「小さな頃から何を考えてるんだか分からない奴だったけど、ここんとこは拍車が掛かっててね。スピルなんていう偽名を使って、町を仕切りだし始めたのさ。
幸か不幸か、商売に関しては才能があったもんだから成功しちまったって訳さ」