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 永久機関と呼ばれるものがあります。外部からの供給を受けることなく無限にエネルギーを放出し続ける仕組みや系を意味します。自然科学に詳しくなくても、そんな都合のいいもんある訳ねーだろと言いたくなります。実際に現時点で、その存在は完全に否定されているのだそうです。ただ、十八世紀から十九世紀に掛けて、当代最高クラスの学者達が大真面目に研究していたのは史実らしいです。錬金術なんかもそうですが、当初の目的が達成されなかったからといって、全てが無為になる訳ではありません。全く関係のないところで花開く可能性もあるから基礎研究は大事なのですが、資金、人材、労力と、掛かるものが大きいという問題も立ち塞がります。戦争や宇宙開発という大義も使いづらくなった21世紀に、どういった理屈で力を結集するかが課題となりそうですね。

(・ω・) 学者にそういった政治力を期待するのは難しいのが話を拗らせるな

【親兄弟で遠隔地を治めることがしょっちゅうな世界なのよ】
岬:天下人になったら、拠点を何処にするかの妄想をしてるんですが。
結:絶対にならないという確信があるからこそ出来ることですな。
海:その頃には、我らも古参の直臣として中堅大名くらいにはなっておろう。
舞:三人で一つの国という、お得な扱いをされそうだけどな。
岬:離れ離れになるのは嫌だと、駄々をこねた結果な気がしますがね。


【分相応という出来そうで出来ない理想の生き方】
舞:無難に京の都か、その周辺が便利ではある。
海:しかしそれでは面白味が無いと、我らの中の天邪鬼が疼く。
結:一度も政の中心となったことのない地を勧めようと思う。
岬:意外と候補が絞られますね。
綾:そういった場所は、防衛に不向き、石高が不足、移動や交易が不便など、
 相応の理由があるのですわよ。
結:我らが大名になれそうもないのに通じるものがあるな。


【発想力より決断力が大事な役職だと思うんですけど】
結:軍師になりたいでござる。
綾:本気で言ってますの。
舞:南蛮では、三人寄ればアリストテレスも裸で逃げ出すという。
綾:色々と混じってますわよ。
海:つまり我々の様な凡夫でも、集えば天才級の仕事をするかもと言いたい。
綾:個人的には、船頭多くして船山に上るの方しか思い浮かびませんわね。


【現代の作戦参謀ってどういう人間が選ばれるんだろう】
綾:ではこれより定期的に試験を行い、全て合格したら採用しますわ。
舞:全く受かる気がせんでごわす。
結:体のいい、お断りではないだろうか。
綾:全軍の命を預かるのですから、生半可な覚悟では務まりませんことよ。
海:言われてみると、真っ当な神経の持ち主に出来ることじゃないな。
結:御館様の姉君が好んでやるというのも、頷ける話である。

 この物語はなんとなく、現代の甲信(岬陣営)と東海(公康陣営)辺りで展開してるようなイメージで書いていますが、その色に染めているつもりもないので、当時の田舎地域ならどこでも対応可能のはずです。
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