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 月桂樹という植物があります。ゲッケイジュと読みます。南ヨーロッパが原産で、フランス語から来たローリエなどの名称も知られています。実用的な使い道として、葉っぱから香料を抽出したり、乾燥させて香辛料として用いるものがあります。欧州系の煮込みは臭みが強くなりがちなので、一、二枚入れることで打ち消す効果が期待できるのです。一方で、古代ギリシャからローマ時代に掛けて神聖視された樹木としても名が通っています。これはギリシャ神話の太陽神アポロンの神木とされていることに由来します。葉が付いたままの月桂樹の枝を冠とした、いわゆる月桂冠をローマ皇帝が被ってる姿を見たことがある方も多いでしょう。そして特定の分野で卓越した功績を残した者に対して授ける栄光の証でもあります。特にアスリートのそれは象徴的だったのか、現代でもマラソンの覇者などに贈られたりもします。但し、元々スポーツ系はオリーブ冠、文化系は月桂樹だったのが、ローマ時代辺りに混同されたという説が有力視されています。なので原点回帰ということでオリーブ冠を使うケースも増えているのだとか。ごっちゃとなったイメージを分離するのが正しいかについては議論の余地がありますけど、受け取る方と称える方が良しとするなら問題が無いような気もします。

(・ω・) 勲章なんかも、意義が共有されてるから価値を持つのである

【別れは寂しいけど居残られてもそれはそれで困る】
朱:初めて会った時はどんな風だったんですか~。
亜:先々代が平凡だったから、変わったのが来たなぁって。
  今となっては当代のエキセントリックさが塗り潰してきて、
 普通って何だろうと考え直してるけど。
白:千年後に、朱雀史の分岐点として語られそう。
黄:それより本当に従来通りの転生をするのか、
 そこからして怪しまれてるんだよぉ。


【何とかしそうなところがあるのが厄介だ】
亜:出会った時と言えば、残念なお知らせがあるんだけど。
朱:ふに?
亜:先代朱雀って二百年でほとんど見た目が変わらなかったから、
 成長するみたいな期待は無駄かも。
黄:そういやそうだったんだよぉ。
朱:前例が無いからと諦めてはいけません~。
白:新しいことを成すには挑戦が不可欠みたいな言い方だけど、
 一代で生物の特性を変えるのは難しいんじゃないの。


【まず例えとして的確なのかから検証したいところ】
白:顔合わせした時の話だけどさ。
  食欲より緊張が先行した鳥類は、最初で最後だったかも。
亜:猫舌のくせに火の鳥をどうこうしようってのがおかしい。
黄:こいつ、焼く、煮る、蒸すと、加熱したのも好物なんだよぉ。
白:熱いのが得意とは言えないけど、
 生肉専門ってのは、一しか出ないサイコロを語るようなもんだし。
朱:それは単なるイカサマではと、
 正しいのか良く分からないツッコミを入れさせてもらいます~。


【比喩抜きで唯一無二の個性を持ち合わせている】
亜:というか、恒久的に熱を発し続けてお腹の中が焼けるんじゃ。
白:そこら辺が気になって、未だに躊躇し続けてるんだよね。
黄:まず、こんな訳の分からない生き物を食べようとするんじゃないんだよぉ。
朱:少しくらい私自身の心配をして欲しいものです~。
亜:生存競争って、苛烈なものだし。
黄:とはいえ人間は絶滅しそうになると慌てて保護しだすし、
 貴重さを前面に出すのも戦略と言えるんだよぉ。

 ちょっと前に触れたカリギュラ効果みたいなもので、数が少ないと言われると急に惜しくなるところはありますよね。なんでレアになったかについては考えないのが、実にらしいとも言えるんですけど。
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