2010
国会の予算委員会が大分、荒れている模様です。というか、政府民主党サイドが、全方位フルボッコというか。中々、無いですよ。ここまで全ての方面で弱点しか無い政府与党っていうのも。普通、攻めどころは二つ三つしかないですし。しかも、三ヶ月もまともな国会討論してこなかったから、ネタは溜まりまくってますし。
( ・ω・) これはきっと、奇跡の大逆転をして与党の力を見せつける作戦に違いない!
「お金というものは、その額に応じて役割というものがあります。一ゴールドであれば子供が駄菓子の為に握り締め、十ゴールドであれば庶民が少し張り込んだ夕食の為に割き、百ゴールドであれば平均的な成人男性の日当、千ゴールドであれば業物の剣を手にしたりと、ね。
この額には、この額に相応しい使い道があるのです」
何だか、用兵術っぽくなってますけど、商売の話で良いんですよね?
「詰まるところ、買収です」
あれ、意外と普通の単語が出てきたような。言葉自体は、結構、物騒な気もするけど。
「買収って、幹部でも取り込もうっての?」
「いえいえ、幾ら商人が利に聡いとはいえ、義も重要です。その様な裏切りをしてしまっては、今後、この世界で生きていくことは難しいでしょう。
仮に居たとしても、恐らくは数名。有効な手段とは言えません」
「じゃあ、何を買うんです?」
どうも、この業界には疎くて発想が貧困にならざるを得ない。
「言いましたでしょう。全てを、ですよ」
正直、何を言っているか分からない。
「ゴールドが、各国の信頼の基に成り立っているという話を聞いたでしょう。ですがそれは国家に限りません。世の、人に関わるありとあらゆるものが、信頼という曖昧なものを基準として切り売りされているのです」
「土地や、高価な宝飾品なんかを担保に、お金を借りたりですか?」
「それも一つでしょう。返済が滞った際、等価以上の価値を持つ物品を渡す契約に、信用があるから成り立つ契約という訳です」
確かに、浪費癖のある人に、積極的にお金を貸そうとは思わないよね。