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 さて、本日よりセネレ二周目です。元々この作品は、『エレクション・パニック』という読み切り短編を広げたものです。今更告白しますが、これ、一行目を書きたかっただけのものだった記憶があります。よくもまあ、こんな長々と続いたなと、思わないこともないです。
 そしてこの雛形作品、二千文字くらいのくせに、公康、岬、茜、千織、りぃっぽいのが見え隠れしています。思い出しました。たしかギャルゲを意識して、悪友を男と女の二人配役した結果が千織とりぃでした。でも、1,2話を書いてる辺りで、『あれ、このままじゃこの二人、立ち位置が被ってキャラとして死なないか』と気付き、急遽、千織を敵方にしたんでした。何て行きあたりばったりなんだ。この際なので更に言っちゃいますが、当初は一話に一人ヒロインっぽいものを出して、十話くらいまで増やそうと思ってました。でも五話で遊那を出したところで、『あっ、これ続けたら、個別に掘り下げられない』と気付き、供出を止めた次第です。こっちに関してはどっかで書いたような気がしないでもないですが。その後レギュラー昇格したのが西ノ宮四姉妹くらいなことを考えると、たった五話くらいで、ほとんど型が決まってたんですね。初期キャラを大事にしない作品は大体駄作という、鉄則を噛みしめたいと思います。

(・ω・) 作者としてレギュラー認識してるのがどこまでか、さらっと口にした気もする

【墨と割り箸を使うさとかいう詭弁は禁止】
遊:進路希望書などというものを渡された。
公:そりゃ、高校二年生だしな。書かされる頃合だろ。
遊:冷静になれ、こんなものを書いてしまうのは自分の可能性を狭めてしまうだけだ。
  人の未来は白紙であるからこそ、無限の創造性を持ったキャンバスなのだと。
公:まっさらな画用紙があろうとも、絵の具と筆が無ければ絵は描けないと、
 気付かなければならない年頃でもある訳だがな。


【日本語はいつだって奥深い】
公:とりあえず消去法でいいんじゃないか。
  どう考えても絶対に無理なものから潰していけば、方向性が見えてくるかも知れん。
遊:具体的にどういったものだ。
公:うーん、アイドル、とか?
遊:その断言をしない半疑問形が、むしろ強調の意に聞こえて腹が立つな。


【異性として認識してないから仕方ない】
公:前に会社員は無理だって言ってたが、バイトを見る限り案外いけそうだけどな。
遊:バイトだから出来るんだ。あのテンションを主軸に生活したら、私が私でなくなる。
公:含蓄のある意見のようでいて、現実逃避の類じゃないか、それ。
遊:女とは、幾つもの仮面を被って生きているのだ。
  偏った仮面ばかり身に着けていたら、素顔を忘れてしまうだろ?
公:幾らかの理を感じないでも無いが、遊那が言ってると思うと釈然としないのは何故だろう。


【そのくらいの方が人生は楽しい説】
遊:まあいい。大学進学とでも書いておけば体裁は整うだろう。
公:進路指導や、三者面談の時はどう乗り切る気なんだ。
遊:うちの家訓は、『なるようになるし、なるようにしかならない』だぞ。
  誰一人真面目に考えてやしないし、その時に何とかするに決まってる。
公:これがついさっき、自分の未来を白紙のキャンバスに例えてた奴の言うことだろうか。

 日本という国は、高校卒業を境にいきなり進路が分岐しまくります。そういった意味で十八歳で成人というのもありっちゃありなのではと思わなくもありません。そもそも国法上の成人なんて、所詮は区分に過ぎませんしね。
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