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 日本において、社会性の高さとは、ほぼ世渡りのうまさのことを指します。そして世渡りのうまさとは何かと問われれば、大体が、人に好かれる度合いのことになります。方法や経緯はどうあれ、大方の相手に敵意を抱かれなければ、割と生きていくのは楽でしょう。逆にどんなに能力が高かろうと、全方位に敵視される人は苦労が絶えません。かの猛将項羽でさえ敵を作りすぎて、謎のカリスマ性を持った劉邦に敗れ去っているのです。物語の要素が強いので、どこまで史実なのかは分かりませんけど。
 では、人はどうすれば他人に好かれることが出来るのでしょう。生まれ持った素質で好意を持たれる方も居ますが、そんなのは極一部の話で、一般的ではありません。大抵の場合は、相手に合わせる、嫌な言い方をすれば媚びる必要があります。とはいえ、これを自然にやるというのは難易度の高い話で、加減を間違えると只の卑屈な人となってしまい、嫌悪感を抱かれてしまいます。絶妙な具合に協調できるのは、才能なのか、技術なのか。これはこれで興味深い議題だとは思う次第です。

(・ω・) 能力だけで捻じ伏せられる社会人には、誰もが憧れるよな

【幹部評定に出てる以上は通らないと思うけど】
茜:経済戦争を仕掛けようと思うんだけど。
麗:また、ロクでもないことを思い付いたんですか。
千:この、手慣れてる感のある遣り取りが割と恐ろしかったりする。
彩:私達、知らない内にとんでもない悪行の片棒担がされたりしてない?
千:ネズミ講も、末端なら被害者で押し通せるらしいから、
 機密には触れない方向でいけば、何とかなるかも。


【領土拡大禁止プレイ中だからしょうがない】
麗:それで、何をどうしようというんですか。
茜:例えば、他国が鋳造してる貨幣を劣化させてから再流通して、
 危機的状況を演出してみたりとか。
千:よく、そんな悪魔みたいなことを考え付くよなぁ。
茜:通貨っていうのは、偽造防止策を取らない方が悪だからね。
千:普通、そこまで経済力に差があるなら、
 武力で押し潰すのがこの時代の正道だと思うけどね。


【若き教育者にありがちな葛藤】
麗:古典的な手段としては、金に銀を混ぜて純度を下げるというのがありますね。
  改鋳と呼ばれ、一見すると使える貨幣を増やせそうに思えますが、
 インフレを引き起こす危険性を孕んでいる為、悪手とされています。
茜:要は造幣局が刷った紙幣を、国家予算に組み込むみたいな話だからね。
千:通貨が、国家の信用を切り売りしてるってのがよく分かるかも。
彩:この子達が高校教育の範囲でドンドン社会の仕組みを学んでいるのを、
 止めていいものかどうなのかが分からない……。


【能力のカンストが先か精神の崩壊が先か】
彩:何にしても、うちの実家にそれを仕掛けるのはやめてもらえるかな。
麗:そういえば、東の大大名の姫でしたね。
茜:近場で経済規模が一番大きいから最適なんだけどなぁ。
  しょうがない、公康君のところで試してみようっと。
千:チュートリアル感覚で国を荒らされる公康が不憫に思えてきた。
麗:人は困難を乗り越えることで成長できると考えれば、
 これ以上無い程に有意義な人生を送っているとも言えますよ。

 公康→岬→茜の三勢力を二回ループするだけで一話分になるという、ある意味、素晴らしい編成です。問題は、話が動くようで全く動かない点ですが、これはこれでいいだろうと、自分の中で決着という名の諦観が芽生えつつあります。
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