2010
断続的に続いている『それゆけ黄龍ちゃん!』ですが、連載四年半に至って、玄武が結構、好きだということに気付く。アラヤシキで三回も冠被せましたし。
まあ、ロングスパンのようで、ギャルゲの幼馴染みに比べれば大したことないですよ。あいつら十年前の約束とか、平気で忘れてますし。
( ・ω・) 比較対象がおかしいとか、言い出したりしないように
大体、仮にも人の親として、娘をそんな危険な策に乗っけようという神経が今一つ分からない。
「それじゃ、僕達はこの近くの宿屋に泊まってますから、何かあったら又どうぞ」
何か良い情報でも持ってればジョージさん達に引き合わせるというのも選択肢にあったんだけど、これじゃどうにもなりそうもない。ここは、適当にお茶を濁してお引き取り頂こう。
「で、何でついてくるんですか」
バーネットさんの店を出てからも僕達に随行する三人に、そう問い掛けた。
「いや、今晩の宿をまだ決めていなくてな。折角だから、同じ宿を利用しようかなと」
何だろう、この、人気の玩具に、誰も欲しがらないものも抱き合わせで売る商売みたいな話。
どうして僕には変な人ばっかり寄ってくるのか。日頃の行いは良いはずなのに、不思議な話もあったものだよね。
◇
「ニヤニヤ」
「……」
「ニヘラニヘラ」
「しょーじき、男が夜な夜な、剣の手入れしながら悦に浸ってるのって、相当、気持ち悪いよ?」
いーじゃない、本人が満足なら。こういうのって、女の子には分かって貰えないのかなぁ。
「ってかさ、魔法にしか興味無いみたいな顔してたのに、そんな嬉しい訳?
そりゃたしかに、高い剣だけどさ」
「何だろうなぁ。値段どうこうじゃないんだよね。長年追い求めてた身体の一部を手に入れたみたいな、そんな感じかなぁ」
「ふーん」
あれ、何か今の相槌、微妙に棘が無かった?
「ま、別に良い剣があるからって、剣士として急激に強くなる訳じゃないしねー」
それを言われると辛いものがあるけど、折角、いい気分なんだから、別にいーじゃない。