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 しかし、何か恐ろしくグダグダ感が漂ってる参議院選挙ですが、原因はやっぱり首相でしょうね。いや、好きとか嫌いとかじゃなくて、あんだけまともに議論する気がない総理じゃ、争点の構築なんてしようがないじゃないですか。消費税? 普天間? 社会保障? 安全保障? 民主党政権発足から十ヶ月の是非? 逆質問なんて無益なことしてる暇あったら、与党第一党党首として、有意義な展望でも述べてみろというんだ。

( ・ω・) いや、出来ないから逃げてると言われれば、全くもってその通りなのですが

「だが、筋は通っているな。良いだろう、俺達が持つものを、全て分け与えてくれる」
 話の通りが良い人って、嫌いじゃないよ。
「スピルは、この街の何処かに居る!!」
「……」
「……」
「……」
 え、僕の耳が誤作動を起こした訳じゃないよね?
「そのくらいのこと、あたし達でも知ってるんだけど」
「奇遇だな、俺達もそれしか知らん」
 何だろう、このどうしようもないまでの遣る瀬無さ。人間、期待をするからこそ落胆もするって真理を見た気がするよ。
「父さんは、たまに大袈裟」
 大袈裟って言うか、無闇とノリが良いって言うか。
「何しろ、俺達が会ったってのは、間違いなく影武者だからな。ジュリに理解させるのは手間が掛かり過ぎると思って、本人だってことにしておいたが」
「うん、うっすらとは、把握」
 しかしジュリの周囲だけ、何か時間の流れが違うみたいにのんびりとしてるよなぁ。
「で、結局、何の進展も無かった訳だけど」
 どうしよう。この人達と絡めば、何か突破口の糸口くらいは見えると思ってたのに、世の中は甘くないよね。
「いやいや、そうでもない」
「と言いますと?」
 モロゾフさんの物言いに、何やら含みを感じたんだけど――。
「この街に、スピルの手下は山の様に居る。そいつらを片っ端から薙ぎ倒していけばいずれ幹部級に相対するか、重要な情報を持つ奴に違いない。
 俺達三人では厳しいが、六人で効率的に叩きのめせば――」
「それは、下策の中でも、更に最下層に位置するものです」
 何かと思ったら、とんでもない力押しが提案されたものだ。敵の本拠地で、相手の正確な数も分からないってのに、無茶にも程がある。

 

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