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 菅新内閣の顔ぶれが決定したそうです。個人的注目は、割と右寄りで知られる前原外務大臣。ねじれ国会だけでは飽きたらず、ねじれ内閣まで発生させそうな雰囲気とは、菅総理は、ドMですなぁ。

( ・ω・) むしろ各紙が叩いても、官邸でひっそり喜んでるド変態なんじゃなかろうか

「気にはなっていたんだけど、これって、人間じゃないの?」
「ああ、トーマスは、人形だ」
「人形、ドール、マリオネットでーす」
「ふーん……」
 何やら、クリスさんは興味深げにトーマスさんを見詰めた。
「私に惚れると、ヤケドでアチアチでーす」
「良く出来てるのね」
「俺にとっては、奇跡と言って良い水準の傑作だろう」
 むぅ。そう言われると量産化して、護衛に使うという僕の構想が崩れるんだけどなぁ。尤も、世には悪い人が居るもので、略奪に使う人が出るやも知れないから、必ずしも増やすことが良いことかどうかも分からないんだけど。
「ん?」
「シス、どしたの?」
「いや、今、なーんか嫌な予感が」
「もうちょっと、具体的にならな――」
「あ」
 シスの違和感を掘り下げようとした瞬間、平衡感覚が狂い、視界が揺らいだ。耳に入ってくるのは、怒号の様な轟音。それが足元の地面が崩れ落ちた為のものだと理解するのには、もうちょっと時間が必要だった訳で。
「あたた」
 幸いにしてと言うべきか、僕が降り立った場所は、さほど深くも無い別の坑道だった。いや、そもそも、近くに坑道なんかあるから穴が開いたとも言うんだけどさ。
「アレクー、生きてるー?」
「死人は、返事しないと思うよー」
 とは言え、ほぼ無傷だったのは運の良い話だったかな。この崩れた土が、良い緩衝材になってくれたみたい。
 何にしても、この暗さじゃ何をするにも心もとないし、予備の松明は、と。
「むがー、むがー」
 不意に、声を聞いた。
「何さ?」
 急いでメラで松明に火を付けて周囲に翳してみると――。

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