2010
北朝鮮の親玉と言うか、後見人として中国が主要なものとして取り扱われますが、こんだけ好き放題やられると、そろそろどうなんだろうと思わなくもありません。米国を主体としたいわゆる旧西側諸国の勢力が朝鮮半島の根元まで伸びてくるのと、北朝鮮を庇い続けることに依る国際世論の批判と、どちらがデメリットとして上か。まあ、国際世論なんてあやふやなもんは二十世紀に入ってからの概念の気がしますので、クラシカルな中国共産党としては、要所としての北朝鮮を選ぶ気がします。あくまでもしばらくは。
( ・ω・) 俺ならとっくの昔にブチギレて離縁状叩きつけてる気がするけどなぁ
「あれ?」
この奥さん、フードを被っててすぐには気付かなかったけど、随分と若々しいような。ぱっと見、アクアさんとそう変わらないと思う。とても、こんな大きな男の子のお母さんには見えない。それにこの、やや冷たささえ感じる整った顔立ちは何処かで見たことある様な――。
「ん?」
チラリと、彼女の耳が垣間見えた。人から見れば倍近くの大きさで、更に鋭角にとんがったその物は、一目見ただけで、特定の種族を連想させてくれた。
えーと、この場合、どう接するのが正しいんだろうか。フードを被ってる以上、余り知られたくないと考えるのが妥当なのかも知れない。だけど単に日差しを避けてるだけかも知れないし、あんまし露骨に触れないのも不自然の様な――。
「ねーちゃん、エルフでしょ。久々に会ったけど、気配がやっぱ、かなり独特だよね」
「……」
良いなぁ、シスのこの遠慮の無さ。こうはなりたくは無いけど、少しくらいは見習うべき部分があるとは思う。
「エルフに会ったことがあるんですか?」
「え、あー、ノアニールの近くでちょっと」
そういえば、あの近辺にエルフが居るのはこの目で確かめたけど、全世界で言ったら、何個くらい集落があるんだろう。何しろ、世界を巡ってるって言っても、実際に触れることが出来てるのはほんの一部だもんなぁ。この世の中は、一人が知るには広すぎると思わなくもない。
「そこ、私の故郷です。わー、懐かしい。皆さん、元気にしておられましたか?」
「……」
あれ、何だろう、この違和感というか、頭に何か引っ掛かってる感じは。