2009
【どう考えてもニセモノだし】
白:そういやさ。朱雀って、生物学的に、どこら辺に分類されんの?
黄:これはもう、『朱雀』という、特異生命体なんだよぉ。
月:私の研究に依ると、スザク亜目スザク亜科スザクモドキということで、
一応の結論が出ている。
朱:せ、生物学は分かりませんが、
とんでもない扱いを受けてることだけは把握できました~。
【第一話に立ち返る】
月:だったら逆に、朱雀であることを証明してみよ。
朱:わ、私はお母さんの子供ですよ~。
黄龍さんだって、生まれた時に居たじゃないですか~。
黄:今にして思えば、ふにふに言っていた時点で、
随分と懐疑的だった訳なんだよぉ。
朱:ふ、ふに~。
【記憶の改竄に定評】
朱:そ、則天武后さんも、あの場に居ましたよね~。
則:ほむ、そう言えば御主、一体、
いつになったら生き血を寄越すのじゃ。
朱:そ、そんな約束、した覚えは一切、ありません~。
【哲学の領域に突入】
月:結論。朱雀が朱雀であることを立証するのは困難である。
朱:あ、悪魔の証明じゃないですか~。
黄:口先で、月読に勝てる訳ないんだよぉ。
朱:わ、私は~、本当に朱雀で良いんですよね~?
黄:こうして、人は自己同一性を揺らがされ、
尊厳さえも奪われていくという話だったんだよぉ。
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