2010
2022年、ワールドカップ開催国がカタールに決まったそうです。まあ、アメリカかカタールのどちらかかと概ね予測されていたので、別に何の驚きもありやしないのが素敵なところ。オーストラリアが全く伸びなかったのがちと意外だったくらいですか。ってか、日本の可能性はそもそも無かったも同然なんじゃないですかね。金も積んでない、国民に殆ど周知してない、2002年に共催やったばっかだ、プレゼンに昭和の匂いがした。試合は選手、監督といった現場の力も大きいですが、この手の招致は殆ど政治力ですから、準備不足の感は否めなかったかと。
そもそも、たかだか20年のスパンでやろうってのが間違いなんですよ。こういうのは50年に一度くらいで良いんです。これでこそありがたみが増します。熱狂的なサッカーファンなんて、二回も自国開催を見ちゃったら、思い残すこと無くなって昇天しちゃいますって、割とマジで。
( ・ω・) WBC二回連続開催のアメリカで、死人が出てないのはこれ如何に
「まあ、それはそれなりに何とか」
この流れだと、どうにも適当な廃屋にお邪魔するとは言いづらい空気がある。
「宜しければ、うちにお泊りになりませんか?」
「い、良いんですか」
「ええ、私の故郷を知る方に出会えたのも何かの縁。色々と、お話を伺えればと思いますわ」
う、やっぱり、そういう流れになりますか。でも半野宿ってのもそろそろあれだし、人が住んでるところの方が嬉しいなぁ。
まあ、少し落ち着く間を取れれば、きっと何とかなるよ。うん、僕はやれば出来る子。但し、女性以外に対して限定で。
「ちぇ。何でそんな奴ら泊めんのさ」
「ジョン、失礼なこと言わないの」
「ハハハ、そうだぞ、ジョン。お客様はいつだって神様だ」
いや、その生意気な態度、個人的には悪くないですよ。何だか、リオール君を思い出す感じで。そういえば、最近、ちゃんとした連絡取ってないけど、あの三人、元気かなぁ。まだネクロゴンド周辺に居るってんなら、距離的にはそんな遠くないよね。あっちのパーティは魔法使い二人に賢者っていう、尋常じゃなく偏った編成だけど、元傭兵のクレインが何とかしてくれてるはずだ、多分。
「お茶は、御座いますの?」
「ええ、ありますわ」
おっと、何だか凄く久々に聞いた気がしますよ。アクアさんの、臆面の無い、お茶要求攻撃。流石にこれだけ回数を重ねると、そろそろ様式美の感さえ漂ってくるよ。大人としてたしなめるのも億劫というか、選択肢として後方に追いやれる様になってこそ、アクアさん使いの達人だと思うんだ。
「では、参りましょうか」
「ですの」