忍者ブログ
[1369] [1368] [1367] [1366] [1364] [1365] [1363] [1362] [1361] [1360] [1359]

 いや、あれです。『それゆけ黄龍ちゃん!』に玄武って居るじゃないですか。嫉妬魔人のガイノイド。妹に、全てのスペックで上回る真武ってのが居るんですが、出来がそんなによくない長子ロボットに、チート気味の妹。これは、ドラえもんフラグ!!

( ・ω・) のび太は朱雀の生き別れの兄説が濃厚だし、何という作品だ

「……」
 全てが、静かだった。人の声も、物が発する音も、ううん、見えるべきもの、匂うべきものの、味わうべきもの、肌で感じるべきもの、全部が遠くに押しのけられて――だけど僕という自己だけが隼の様な速度で肥大していた。
『ライ――』
 迷いは、無かった。
 さざ波も立たない、ベタ凪の様な心持ちの中、精神と魔力が完全に同調し、解放の時を待っているのを理解出来た。思えば、系統の違う新たな呪文を初めて使う時は、いつもこんな感じだった気がする。まだ誰も足を踏み入れていない新雪の中を歩くかの様な高揚感。今、僕の心の中は、確かにその思いで満たされていた。
『デイン!』
 空が、切り裂かれた。
 無明の虚空から放たれた一筋の雷光は、轟音と共にジグザグの軌跡を辿ってドンの脳天へと達した。
「うぬぅ!?」
「くっ」
 呪文を使った際の魔力放出で軽減はされるものの、この至近距離だと完全に免れるという訳にはいかない。
 それでも、ドンへの衝撃は僕のそれを遥かに上回ったらしく、がっちりと肩を固めていた両腕が外れて、僕はその場に尻餅をついた。
「はぁ……はぁ……」
 精神と肉体が、完全に覚醒しきっていた。動悸の一つ一つが、力強く叩かれる太鼓みたいにみたいに耳へと届いて、他の音が掻き消されてしまう。
「痛っ――」
 次いで感じたのは、左肩に走る激痛だった。そうだ、痛い目に合わされたんだっけ。触っただけじゃどうなったか診断しきれないけど、とりあえずホイミで鎮痛だけはしておこう。
「おいおい、ライデインだと?」
「あれは僧侶系でも魔法使い系でもない独自系統の呪文だぞ。あの若さで使えるとか、どんな才気だよ」


 

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
2 4
6 7 9 11
13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[09/14 taka]
[09/10 美綾]
[09/10 taka]
[09/01 美綾]
[08/31 taka]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
自己紹介:
バーコード
ブログ内検索