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 自民党の大島幹事長が、現政権を、小沢幹事長が操る鳩山内閣ということで、『小鳩内閣』と批評したそうです。クルッポー、クルッポー。まあ、大体、合ってると思いますから、別段言うことはありません。

( ・ω・) ならばこちらは、『小鳥内閣』として、あのふにを立てることにしよう

「わたくしは、異論ありませんの」
「ご飯が美味しいといいな~」
「それじゃ、トヨ様。僕達、明日の朝一で港に行きますね」
 これで、ジパングやトヨ様とはとりあえずのお別れだ。何度となく繰り返してきたことだけど、やっぱり少しは切なくなってしまう。
「うむ、出来ることなら余もついて行きたいのじゃが、やはり国主が軽々に離れる訳にはいかんでのぉ」
 さりげなく、とんでもないこと言わないで下さい。
「天が与えたもうた才を、これ程までに憎んだことはなかろうて。余も、一人のおなごとして生きたいものじゃのぉ」
 いやいや。知力と霊力は高くても、トヨ様、旅と戦闘を出来る体力は無いでしょうが。肩書き関係無しに、無理ですってば。
「冗談、じゃよ」
 結論。女の子の冗談は、必ずしも笑えるものとは限らない。殆どの知り合いがそうなんだから、多分、間違ってないと思うんだ。
「手紙は極力、高頻度で送るのじゃぞ。倉にあったキメラの翼を、ありったけくれてやるでの」
「あ、はい」
 言われて渡されたのは、一抱えはある麻の袋で――あれ? キメラの翼がこれだけあるなら、いっそ、会いに来た方が早くない? ってか、ルーラを憶えちゃえば、必要すら無い様な……うん、深く考えるのはやめておこう。
「目的地が決まったのであれば、次にやることは一つじゃの」
 え、他に何かあるんですか? 細かい打ち合わせは船長に会ってからで良いし、それ以外となると一体……。
「旅立ちの折には、酒席を以ってはなむけとするのが、世の常識というものであろう」
「……」
 えーと、さっきも凄い違和感があったんだけど、この場合、僕が言うべき言葉は――。
「僕とシスはギリギリ良いとしまして、流石にトヨ様がお酒を飲むのは色々と問題があるような」
 常識的且つ、面白みもへったくれも無いものだった。
「こまいことは気にするでない」
 そんな僕の言い分は、この一言で一蹴された訳で。
「ま、いっか」
 これを今生の別れとするつもりは無いけれど、一期一会の精神というものもある。トヨ様の、気が済む様にしてあげるべきだよね。

 この夜、僕達はゆるゆると酒を飲みながら、子供の頃の遊びや面白い友達についてなんかを語り合った。楽しい時は流れるのも早く、気付いた頃には皆、眠気に耐えきれないまま、その場で横になっちゃったけど、たまには、こういうのも良いかなって思えた。
 トヨ様が僕に匹敵する、とんでもない酒豪だったことは、ま、余談ってことで。

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