2009
つー訳で、超短編連載は私の精神が崩壊しかねませんので、そろそろ本筋を消化しようと思います。連載再開、ドラクエ3異聞です。中盤以降の構想はあるような無いような。とりあえず、連載開催当初の構想で、一番、弾幕が薄いのが序盤だと気付いた私。
まあ、キャラは固まってるし、時期的にヤバくないので、前みたいなことにはならないでしょう。スギを植樹した官僚と政治家は、断罪されるべきなんだ。
( ・ω・) 尚、休んでいた間に構想を溜めていたとか、そんなことは一切無いのであしからず
海洋国家ポルトガ――その通称が示す通り、海運、並びに海軍の力で国力を増大させてきた、かつての強国である。その根幹には、他国の追随を許さない造船技術があげられる。ポルトガ製の船舶は、その規模、用途に関わらず高い水準を誇っており、よほどのことが無い限り不幸に見舞わない為、世界中の船乗りにとっては安心のブランドであり、羨望の的でもあった。
だが、魔王バラモスが侵攻を開始すると、様相は一転する。軍船として高い能力を持つポルトガ船も、所詮は、対国家、突き詰めれば、対人戦闘を前提に作られているのだ。縦横無尽に海中、海上を動き回る魔物達相手には分が悪く、次第に、世界の海運規模は減少していった。それは同時に、ポルトガという国家の衰退をも意味し、現状では中堅の上といった位置付けとなっている。
それでも尚、随一の船舶国家である事実は変わらない。オルテガがアリアハンを出る際に用いた船はポルトガ製であったし、アレルが黒胡椒と引き換えに手に入れたものも同様だ。
そして今、三人目の勇者たるアレクも、この地に足を踏み入れた。目的は兄と同じく、『世界を回る為、自由に動かせる船を手に入れること』。資金の問題、船乗りの問題など色々と不安な面はあるが、とりあえず現地を見ることを優先させた。自分の目で見て、その場の人の話を聞いて、その上で自分の頭で考える。旅に出る時、そう決めたのだから、初志に沿おう。ルーラで、半強制的に連れてこられた事実は、この際、置いておくことにした様だ。