2009
んで、これがレアモノ、ギャルゲ的な意味で攻略後の西ノ宮さんです。公康は、器的にはそんな大きくないから、ここまでは持ってこれないだろうなぁ。それでも攻略を目指す猛者を、適度に待ってます。
( ・ω・) しまった! 書くこと全部書いちゃって、ここに書くネタがない!!
「って、意気込んでみたのは良いんだけどさ」
ポルトガ城下町で宿をとって、小休止すること半刻程。頼んだ飲み物がそろそろ空になることもあって、次の行動についての話題を振った。
「船って、何処に行けば買えるの?」
何しろ、普通に生活してる限り、まず一生買うことの無い商品だ。漁師さんとか、お金持ちの趣味なら或いはだけど、大陸間航海が可能なものとなると、本格的に数が絞られてくるだろう。
「こういう時は、王様か町長に会って聞くのが基本ですの」
何だか、アクアさんの世界だけでの基本って感じがしないでもない。
「シスの意見は?」
「ん~。いっそ盗んじゃわない? ほら、そりゃ、盗られた方はちょっとばかし困るかもしんないけど、回りまわって世界が平和になるなら、結果的にその人も得する訳だし」
義賊の半分は欺瞞で出来てるって言うけど、どうやら本当みたいだね。
「マスターは知らない? 地元の人だよね」
「坊や。俺はこう見えて、昔は世界を股に掛けた船乗りだったんだぜ」
「へ、へー、そうなんだ」
あ、あれ。何か、微妙に話が噛み合って無いような……?
「魔物達の横行で廃業しちまったが、あの頃は良かったぜ。いかなる困難をも力と知恵で乗り切る海の男魂。弾け飛ぶ友情、怪腕、激動。ああ、願わくば、あんな人生をもう一度で良いから送りたいもんだな」
何で僕達が関わる人達って、こうもむやみやたらに濃い人が多いんだろうか。
「あ、あの、それで船についてなんですが――」
「坊やもそんなヒョロ腕のまんまじゃ男たぁ言えねぇ。肉や魚を食って力を付けるんだ。おっと、とはいえ野菜を食うのを忘れるんじゃねぇぞ。身体を壊す奴が続出するからな、ハハハ」
ダメだ。この人を戦力として考えるのはやめておこう。