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 ふと思う。キリストにしても、仏陀にしても、マホメットにしても、千年単位で影響力を残す人って、大抵、宗教家ですよね。孔子くらいですか、何となく思い付くそれ以外の人といえば。でも、儒教も宗教と言えば宗教ですしねぇ。孫子の兵法とか、どうなんだろう。
 一方、芸術家は、偉大な音楽家が跋扈したのが三百年位前でしたっけ? 西洋画家とかもルネサンス期に集中してるような。日本の大衆文化が花開いたのも、江戸時代の話でしょうか。
 やっぱり、芸術家というか、『物的証拠』を残すタイプが千年以上は厳しいんですかねぇ。そういう意味で宗教関連は、『解釈』という必殺技に依って、マイナーチェンジ可能ですし。バチカンが、『ネオ・七つの大罪』とか言い出した時は頭がクラクラしたもんでさぁ。

( ・ω・) こういう脳問答を経て、黄龍ちゃんは熟成される

「求める人が居るから、値段も上がるって話ですか?」
「そうですね。逆にありふれて誰も欲しがらないものは、値段がつくことさえない訳です」
 あー、そう言えばどっかで、そんな話を聞いたことがある気もする。
「そして巨大な宝石の様に、存在そのものが稀少であれば、更に高騰します」
「それが需要と供給の折り合い、ですか」
 欲しがる人の数と、売ることが出来る量のバランスで値段が決まるのか。たしかに、薬草とか凄く有用で、たくさんの人が使ってるけど、そこいらの野草で調合できるから安値で取引されてるよね。
「ん?」
 あれ、何かがすごーく引っ掛かってるんですけど。
「ねぇ、ひょっとしてだけどさ。それって、売る方が出し渋れば、勝手にドンドン値段が上がってくってこと?」
 あ――。
「御明察の通りです。ですが現実的に小規模でこれをやろうとしても、他の商業グループが手を出して失敗に終わるでしょう。
 しかし、仮にこれを全世界規模、つまりは供給元を抑えてしまえばどうなるか」
「もしかしなくても、最近のキメラの翼の高騰って……」
「残念ながら、ここ、ハン・バークが震源です」
 ああ、まさかランシールで知った出来事が、こんな世界の反対側に端を発してたなんて。お金の流れって、僕が思ってるより遥かに奥深いのかも知れない。
「御存知の通り、キメラの翼というものは、その有用性の割に、値段も手頃で色々なことに使われております。ですが反面、その安定供給の仕組みがどうなっているかを知る者が非常に少ない。それが、スピル達に目をつけられた理由です」
 たしかに、キメラの翼って簡単に言うけど、キメラがそもそも何なのか、良く知らないんだよね。

 

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